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     皆様、お世話になっております たつみやベビー店長の矢野誠一です

    3人のやんちゃ娘達に手を焼く A型41才の「夢見る中年男」の私が

   月に1〜2回ほど、ごくたわいもないことをダラダラと書き込んでおります

   ふと気が付けば早いもので、すでに8年が経ってしまいました・・・

   どうか暇つぶしのつもりで読みとばしていただきたいと思います

    


     朝来市  生野銀山にて    三女モモコ    次女トオコ   長女ナナコ        

 

第131話 アート 〜その4  8月21日

 同級生が飲み会に誘ってくれました

久しぶりに会う友人の近況、子供の話、シモネタで一通り盛り上がりまして

2件目でラーメンをすすっていると・・・

先輩のHさんとKさんの二人がペロンペロンに酔っ払ってゴキゲンで店に入ってきたのです

H先輩「おお〜っ!ハハハハハハ〜、ま〜た飲んどるな〜このアル中青年がっ!」

K先輩「ヤノちゃ〜ん、タクシーで一緒にかえろうで〜!ああ〜ねむた・・・」

私は同級生と飲みに来ているので

「せっかくなんですけど〜今夜はツレと自転車で帰るんで〜すんません〜!」とお詫びをしました

先輩達は「ああ〜うまそうやな〜、とりあえずラーメン2つとビール2本ね〜」と頼んだ直後に

タクシーのドライバーさんが入ってきました、先輩達のお迎えが来たのです

H先輩「お〜い、矢野君よ〜いつまで飲んどるんや?もう帰るど〜」

K先輩「ヤノちゃ〜ん、タクシーで一緒にかえろうで〜!もう眠いやろ?」

私「ええ〜せっかくなんですけど〜今夜は自転車なんで〜ほんまにすんません〜!」

どうやら記憶障害の両先輩はタクシーを頼むタイミングを間違えたようです

K先輩「あ!そんなことよりラーメンがたべられへんがな〜さっき注文したばかりやで〜」

H先輩「ホンマや!タクシーが早すぎるんじゃ!ほな、タクシーには500円払って帰ってもらえ!」

私「うわ〜このオッサンたちはワガママすぎや〜!」

30分後、あらためてタクシーがやってきました

H先輩「お〜い、そこのヨッパライの君〜そう、お前じゃ〜お迎えやど〜」

K先輩「ヤノちゃ〜ん、タクシーで一緒にかえろうで〜!眠いやろうがっ」

私「え?また・・・せっかくなんですけど〜ボクはツレと自転車でかえるんで〜すんません・・・」

自分より酔っ払っている人を見ると、酔いがさめますな〜 

同級生達からは「付き合う先輩は選んだほうがいいぞ」と言われた事は言うまでもありません


さてそこから趣味の話になったのですが

今でも昔の趣味をずっと続けているヤツ、最近ウインドサーフィンを始めたヤツ

仕事に忙殺されて趣味どころではない・・・ある意味仕事が趣味のヤツ

そして去年CDデビューしたヤツ・・・いろいろですな〜

私も車イジリの趣味がなくなってからは、コレと言った趣味はあるような無いような〜

と言っていると「今では絵を描いとらへんのか?」と聞かれたので

第113話に載せました、通販カタログを見て描いた人物画の件を話すと、なぜか

「エロ本」を見ながら描いたことにされてしまい「エ〜ロイ〜エ〜ロイ♪」と歌って盛り上がるので

他の客さんの手前やめてほしかったですな〜 ワシらは中学生か?

そういえば小学生の頃は、休み時間に友人の自由帳にマンガをよく描いたっけな〜

高校の卒業アルバムには国語の先生の似顔絵を黒板に落書きする私の写真が

小さく載っていますので絵の印象が強いのかもしれません

旧友の趣味にも刺激されて、いまさら妙な創作意欲がわいてきますな〜



さて、すっかり午前様で帰宅しましたが不思議と眠たくはないのです・・・困ったな〜

「月も雲間に隠れたし〜、雨戸も閉めたし・・・ガキも寝た・・・よお〜し、やるか!」

・・・って妻もぐっすり寝ているので、アートな私は独りで通販カタログをめくりつつ心を開放します

酔っ払ったときに発動する特殊能力の一つ「マジックペイント」の起動です

自作の三合徳利からアートの水をくみ出して、のどを清めると

全身にインスピレーションがほとばしります

ふにふにふにふにいいいいいいい!



今回の絵は、やや大きいため「マジックペイント」を3夜も使って完成させた水彩画です

娘の使っている小学生向けの絵の具セットを勝手に使い、画用紙ではなく

台所でみつけた、メモを貼り付けるコルクボードの裏に描きましたが

やはりコルクには色が乗りにくかったような・・・まあ〜はっきりとおぼえていません・・・

なぜか一升瓶は空になっていましたな〜

ま〜こんな事もあろうかと翌朝には一晩ごとの進行具合を撮影しておきました



 第1夜目    


 まづは紺と白とオレンジをつかって下書きをして 茶で顔と髪の毛を整えて・・・寝ました

 今回も赤・青・黄・黒を意味もなく使いません 


 ずいぶん顔色が悪いというか暗いので2夜目からは鮮やかにします

 服には黄土色をのせ、バックは茶色の原色をべったり

 全体的に明るくなったところで・・・寝ました


 第2夜目 

 
 酔っ払っているので、色使いが迷走して面白いですな〜

 3夜目は髪のボリュームを出し、顔を修正してから最後にバックを書き入れて仕上げて

 コルクボードの枠をこげ茶で塗って、全体にニスも塗って完成です

 バックが最後と言うのは酔っ払いならではの手法ですな〜


   
                                                           水彩 「渚にて」


さあさあ〜酔っ払いと言えば先日、お世話になっている先輩2人と我が家で飲み会をしました

子供5人のパパであるKさんと、懲りないオヤジのHさん、冒頭のペロンペロン・コンビです

しっかり飲んでイイ気分になり、そろそろお開きという頃になって

部屋に飾ってある、私が学生時代に描いた風景画をK先輩が「これは君が描いたんか?」

と聞いてくださるので、そこから絵の話になったのです

意外にもK先輩が昔は絵が上手くて、小学生の頃にコンクールで表彰状をもらった事や

息子さんも絵が得意で最近表彰されたとか、H先輩も子供を絵画教室に通わせたい、とか

そんなことなら〜と、私もつい調子にのって最新作をお見せすることにしたのです

私「ほら〜この前、お盆に居酒屋で出会ったでしょ?、あの夜中に描いたんです」

K先輩「ええ?出会ったかいな〜? あ〜そうそう・・・どうでしたっけ?Hさん〜」

H先輩「は〜?・・・それはそうと、なんでオッサンのお前が絵をかくんじゃ?」

やっぱり見事に忘れているらしいオッサン達に、詳しく絵の説明をさせていただきました

通販カタログのモデルさんがポーズを決めているのが、ちょうどいい感じだったので

それを見ながら水彩画を描いて子供に見せたところ、うっかり「ママより美人」

という意味のことを言ってしまったため、ほめられるどころか、針のムシロ状態になってしまい・・・

・・・つまり通販カタログは危険であると


しばらくだまってカタログをめくっていたK先輩は

「エ〜、コレを見ながらエ〜を描くのはエ〜かもな〜・・・なんてな〜」

お寒いダジャレに続いて年長者のH先輩がトドメをさしてくれました

「意外やな〜お前なんかに、こんなまともな趣味があるとはな〜ほんのちょっとだけ見直したど〜」

K先輩「そうそう、だれでも1つくらいは隠れた才能があるモンやな〜」

H先輩「ほな、矢野君から絵を取ったらK君みたいなアル中青年だけしか残らん〜ちゅうわけやな!」

ほめられているのか、けなされているのか分からない言葉をいただき困っていると

ほほえむK先輩から「これでシバいとけ!」と言ってタイミングよく手渡された通販カタログ

「コラおっさん〜!アル中なんはお前のほうじゃ〜」と言ってH先輩を張り倒す!

のを、お酒の神様ではなく理性がとめてくれました・・・ああ〜あぶないあぶない

しかし先輩達は人が悪いな〜 それにしても張り倒すのにちょうどいい分厚さだ!

・・・イカンイカン

だからホントに通販カタログは危険なのであります





第130話 電車で出張 〜くだり編  8月10日 

 大阪へ出張の帰り、お土産もしっかり買って特急・文殊に乗りこみました

宝塚線から宮福線を経由して、乗り換えなしの100分で宮津へ帰れます

車内ではうたた寝をしようと思っていましたが、それはかないませんでした


大阪駅から一緒に乗車した、私の斜め後ろに座った親子三人が今回の震源地です

三十代前半に見える小柄なお母さんが、ひざに3歳くらいの娘を抱っこして

横に5歳くらいのお兄ちゃんを座らせております

このおにいちゃんが、ホームで待っているときから大粒の涙を流し、しゃくりあげて泣いていたのです

その時点で他の自由席車両の列に並びなおせばよかったと、今を思えば後悔します

それほどに、このお兄ちゃんの泣き方も泣き声の大きさも想定外で

それ以上に親の態度がダメダメなのでした


このお母さんは何を考えているのか、お兄ちゃんを窓側ではなく通路側に座らせて

「も〜しらんで!」とか言って、ちょっと冷たい態度をとっているのです

しかも泣いていない娘に景色を見せてテキトーにあやしています・・・

うわ〜困ったな〜

車内は次の尼崎駅で座席が全て埋まり、いまさら席を移動できません

お兄ちゃんは真っ赤に泣き腫らして母親の袖を引っ張り続けます

宝塚駅を過ぎても泣き止みそうもありません・・・

私はホームから泣き声をずっと聞いておりますので、頭痛がしてきました

赤ちゃんではないので、こちらも『何とかせ〜よ』と思ってしまいますし

お兄ちゃんが何かを伝えようと途切れ途切れで話をしても、このお母さんは

「何いっとるか分からん」と切り捨てて、さらに泣かせてしまい

そっぽを向いてしまうではありませんか〜

おいおい!

涙をハンカチで拭いたり、2本出ている鼻水をティッシュで拭いたり、手をつないだり

子供の話にうなずいたり、なでたり、抱きしめたり、歌ったり、頬ずりしたり

なにかできることがあるじゃろうが! ボリュームをあげてどうするのだ!

妹は泣いていないのだから横に座らせて、お兄ちゃんを抱っこしてトントン背中をたたくとか

あああああ〜イライラするな〜!

ぱっと見た目では落ちつた感じさえする、ごく普通のお母さんなのでした

見た目ではわからないものです

三田駅を過ぎた頃にはお母さんが「ウルサイ!」と言って今さら逆切れしてくれました

すでに30分以上は泣きっぱなしなので、車内はイライラした雰囲気になっています

私の隣の席の老夫婦が「ミカンたべて、きげんがなおるかな〜」といって手渡すのですが

お母さんは「ありがとうございま〜す」と明るく答えてミカンを受け取るものの

すぐにカバンにしまいこみ、皮むくことも子供にすすめることもないのです

おいおい! おばあさんの優しい気持ちをどうしてくれるんじゃい!

お兄ちゃんは泣きすぎでゲーゲーいいながらも、まだ泣きやむ気配もありませんし

妹のほうは、いつものことなのか普通にしています

悲しそうに泣き続ける子供に直接腹が立つわけではありません

私もかつて、どうしても泣き止まない娘に車内で肩身の狭い思いを何度かしたものです

しかし、抱きしめて愛情を示すなり、デッキへ出てて車内の迷惑にならないようにするとか

前向きな姿勢を見せました・・・それが普通だと思うのです

しかし、この母親は周りへの気遣いがまるでなく、すでに目を閉じて眠ろうとさえしているのです

このへんで私は限界に近かったのですが

私の隣に座っていた厳しそうな紳士が自分のひざをぎゅ〜っと握って

ワナワナと肩を震わせて「どういう教育を受けて・・・」とつぶやいたのです

「どういう教育を受けて君は大人になったのだ、世間が許してもワシが許さん!」という意味でしょう

私もお隣と目配せして「ボクも限界で・・・」と言ってガスを抜きました



ああ〜このまま終点の天橋立まで泣き続けることもありえます

せめて私の降りる宮津駅までには降りてくれないものかと、お酒の神様に祈りつつ

日本酒のワンカップを飲もうとするのですが、隣の紳士に睨まれたので引っ込めました

ああ〜いろいろな意味で限界や〜何とかならないものか・・・


笹山口駅に付く頃、にぎやかな着信音がしました

なんと母親の携帯です

普通に電話に出ると、お兄ちゃんの泣き声に負けない大声で明るく世間話をやってくれます・・・

ずいぶんオープンな性格のご様子・・・ではない! コラコラ〜デッキへは行かないのか?

しかも話の内容に私はめまいを感じました

「さっきはありがとね〜楽しかった〜 うんうん  ははははは! ヤバイな〜 冗談はやめて〜  

(中略2分) そうそう  そう〜  え?聞こえる?  ずっとやで  ふざけるなって感じ?

 そう、あれからず〜〜と泣きっぱなし  マジでイラつくし〜   え? どうでもええし〜

 あれ・聞こえん・・・ もしもし〜もしもし〜! あ?聞こえる  ちょっと電波が うんうん

 ここでは弱いんかな〜ちょっと待ってよ・・・出るわ  うんうん  それでこないだの〜 」


こんなことをよく聞こえる声で言いながら、席を立ってデッキへと娘を連れて出ていくのです

お兄ちゃんも後を付いていこうとするのですが

「あんたはうるさいから、ここで待ってなさい!」と言って、また火に油を注いで火力を増してくれます

もちろんお兄ちゃんは言うことを聞くはずもなく、泣きわめきながらデッキへ向かいますが

母親は「あんたが来たら、また電話が聞こえへんやないの!」と言うではありませんか

こちらは開いた口がふさがらない状態です

それでもお兄ちゃんが母親にすがりついてデッキへ出て行き、ドアが閉まって静かになったとたん

車内には一斉にため息がもれて、乗客は口々に「うるさすぎるで〜、車掌も何で注意せんのや?」

「なんやあの親は!迷惑という言葉をしらんのか?」「非常識にもほどがあるで〜」

と言ったほどで、おばあさんは

「みかんはお口にあわなかったみたいね〜子供がかわいそうやな」と言っていました

私は隣の紳士に「それに、あの状態で電話を続けること自体が間違っていますよね」

と言ったのですが、その紳士はよほど腹に据えかねていたのでしょう

「は?そういう問題ではないでしょう!」と厳しい表情で、なぜか私を叱ってくれました

ええ〜?ボクもダメなんですか・・・確かに携帯の話は二次的に伝えたほうがよかったのかも

紳士は、これは矛先を間違えたと咳払いをして

「おっと失敬・・・私の娘がこんな恥さらしなことをするとは考えられませんが、もしも

 公の場でこのような不始末をしたなら、私は人目もはばからず娘を打ち据えるでしょう」

と言って腕を組みました

「いや〜厳しいですね〜失礼ですが、学校の先生をしてらっしゃるのですか」と聞くと

「教師ではありません、昨年退職いたしましたが一般公務員です」と丁寧に答えてくださいました

その後、柏原駅で親子が一度戻ってきましたが、お母さんは電話したままで

あいもかわらずお兄ちゃんは泣いたままでしたので、紳士は鋭い目でにらんでいました

親子はちょうどこの駅で降りてくれるらしく、ワ〜ワ〜いいながら荷物をまとめて

ホームに降り、お兄ちゃんをしかりつけながら改札へと消えました・・・

ヤレヤレ〜静かになったと思ったら

その後、紳士が降りる福知山駅まで、最近の若者のモラルや幼児教育についてのキビシイ話を

エンエンと聞かされてしまい、私は眠れな・・・ではなかった、大変参考になりました

そして別れ際に

私「実は私にも三人娘がおりますが、なかなか言うことを聞いてくれませんね〜」

紳士「女の子だからと言って甘やかすことが、その子の将来のためには絶対に良くないのです」

私「あんなふうにはなってほしくないので明日からは娘達に厳しくします」

紳士「それが正しいと思いますが、明日からではなく今夜からがよろしいかと」

私「そうでした、今夜からガツンとしつけをします、 しかしご主人のような立派なお父さんに
  厳しく、しっかりと育てられたお嬢さんはスバラシイお母さんになってらっしゃるのが
  お話を伺ってるだけでよ〜く分かりました、ありがとうございます」

と、お礼を言うと、立ち上がった紳士がおもむろに振り返ると、耳を疑うセリフ

「私に娘はおりません」とはっきり言い残して颯爽とホームへ消えました

そのとき頭の中の半分が「パンッ!」と音を立て破裂しました

ええええええ〜!不始末をした娘を人目もはばからずに打ち据えるのは仮定の話なの?

そういうことは早く言ってよね〜!



福知山駅を出発すると宮津まで駅をあと1つ残して、満車だった車内は

いつのまにか乗客が5〜6人になり、ウソのように静かになりました

あのやかましさは何だったのだろう

今さら眠ることもできない私はポケットから日本酒のワンカップを取り出しつつ

今夜から娘達に厳しくするのはやめて、明日からにしよう〜と思うのでした





第129話 けいさつ〜その3  7月31日

 夜の9時ころ、帰りが遅くなってしまい山道を飛ばしていると

民家も無く、人気の全くない岩屋峠の暗がりから、光る人影がワラワラと出てきて驚きました

宇宙人かな?と一瞬思ったのですが、反射するベストを着込んだ警察の飲酒検問でした

スピード違反の取り締まりでなくてよかった〜


中古のオデッセイに買い換えてからというもの

おまわりさんにお世話になる機会が多くなりました

シャコタンで、下品な手作り風のグリルや丸目4灯のヘッドライトが目立ちすぎるのか

イケメンすぎる私が目立ちすぎるのか・・・その両方なのか?

偶然にしては、よくつかまってしまうのです


さて、窓を開けて免許を見せようとポケットを探っていると

「お急ぎのところ失礼します、この機械の先に向かってハァ〜ってしてください」

と言われて、おまわりさんが鼻先に白いマイクのような機械を向けました

素直な私は「ハァ〜〜ッ」と声を出して息を吹きかけましたが

「ハァ〜って言わなくて結構です!もう一度」と、ぶっきらぼうに言われて、ムッとしました

それならば「機械の先に向かって声を出さずに息を吹き込んで下さい」

と言ってほしいものです



夜遅くに綾部署の前を通りかかると、お巡りさんがワラワラっと3人出てきて

警察の玄関前に車を誘導されてしまいました

またあの検査機械を持っていましたので飲酒検問のようです

「御苦労さまで〜す」と窓を開けましたら、おまわりさんは顔を近づけて

「こんばんわ〜お仕事の帰りですか?」と言いつつ車内の匂いを確かめたようです

機械を向けていても、なぜか検査をしてくれません・・・じらすのか? 早く〜

今回はハーと声を出さずに息を吹きかけようとしている私に

「あなたは飲んでないようですね〜」と言ってくれました

私「はい、飲んでません〜 家に帰ってから、た〜っぷり飲みますので〜」

と言って発車しようとすると

「まだです!話は終わっていませんから」と、止められたではありませんか

警「帰ってもらっては困ります、まず免許証と、車検証も見せてください」

私「え? はい・・・」

警「飲酒検問だと思ったでしょ?」

私「ちがうんですか?あの機械はアルコールを調べるための・・・」

警「右のヘッドライトが切れてるんです」

私「え!そういえば、なんだか暗いような気がしたんですが、切れてましたか」

警「気付いていたんですか?」

私「いえいえ、ついさっき感じたもので・・・でも〜これって違反じゃないですよね?」

警「いえ、違反です!運行前点検はドライバーの義務って自動車学校で習わなかった?」

私「たしかにそうですが、運行前というか、さっきまでは両方ライトはついていたので・・・」

警「ヘッドライトの予備は持ってる?」

私「家に帰れば2〜3個あるんですが〜今は持ってませんし、この時間では売ってないし」

警「だったら整備不良になりますので、この車に乗ってもらうのは困りますね〜」

私「ええ〜?いまから宮津まで帰らなあかんのです、こっちも困るんです〜」

警「帰る途中にもう片方のライトも切れたらどうするの?事故を起こせばもっと困るでしょ?」

私「たしかに・・・それはそうなんですが・・・」

警「今回は、整備不良車両の運転の禁止ということで1点の減点と7000円の罰金になりますが」

私「えええっ〜!それも困ります〜」 (点数を失うと免停になり、メチャメチャ困るのです!)

警「ま〜、今夜は飲酒検問だから今回は許してあげますが、これからは気をつけなさいよ」

私「はい、以後気をつけます、どうもありがとうございます、すんません〜すんません、すんません」

ほっと胸をなでおろし、綾部署からゆっくりと慎重に発車いたしました

とにかく勘弁してもらえて本当によかった

しかし、ライトが切れていたのは指摘されないと分かりませんでした

私としたことがぬかりました〜いつ切れたのだろう? もしかして警察の直前か?

ああ、運がいいのか悪いのか・・・

警察官のみなさん、お役目ご苦労様であります



先日、親父が警察官の対応の悪さに「人をバカにして、なに様じゃ〜!」と

腹を立てておりましたので聞いてみると

飲酒検問で「ハー」と言えと言われたから素直に「ハ〜」と言ったら

若いおまわりさんに「声は出さなくて結構!もう一度!」と言われてしまったとのこと

うわっはっはっは〜我が親ながらアホなオッサンですな〜

あれ?でも、どこかで聞いたような・・・






第128話  電車で出張 〜のぼり編 7月1日

 久しぶりの出張で電車を利用しました

福知山経由の朝の特急に乗り2時間弱で大阪へ到着です

平日のローカル線とはいえ自由席車両なのに乗客が4〜5人しかいません

寝不足と二日酔いで気分が悪い私は人目を気にせず大阪まで熟睡できると喜びました

カーテンを閉めて本格的に寝ようとしていると

次の大江駅で黒いスーツのおじさんが乗り込んできて

空席だらけなのに、なぜか通路を挟んで隣に座り、私を見みてニヤニヤしているのです・・・

誰? 初めて見る人のようです

俳優の前田吟さんを色黒にしたような、ごく普通のおじさんです

とりあえず、少しでも眠りたかったので座席を倒して目を閉じました


さて、特急なので車内販売があります

福知山駅を出てしばらくしておねえさんがワゴンを押してやってきました

おじさんは、しばらくしゃべっていましたが缶ビールを買ったようです

そしてすぐに酔っ払ったのか「ふう〜大阪はまだかいな〜ってか〜 なっ?」

と、大きな独り言を私に向かって何度も発します・・・

私はもうちょっとで眠れそうなのですが、このおじさんの独り言が気になります

しかも禁煙車なのにタバコをスパスパすっているではありませんか!

オイ! 何気にオッサンを見たのですが

「禁煙車か〜まいったな〜まあまあ〜」とニヤニヤ笑ってくれます

何がまあまあ〜なのだ? 迷惑なんですけど〜

そこへ車内販売のワゴンが戻ってきます

オッサンはおつまみに柿の種を買い、またおねえさんと話しています

目を開けてよく見ると二十歳くらいでしょうか

若いのにチャラチャラしておらず、背の高いイイ感じの女性でした

甥っ子の結婚式に行くらしいことが、聞いていないのにわかりました

というか、このオッサンは声がデカイのです・・・しかもよく笑います

「隣でニーサンが寝とるで、静かにしゃべらなアカンの〜ワハハハ」とか言って騒いでいます

オイオイオイ! ああ〜私は眠れそうで、眠れないイライラが募ってきました

ローカル線の特急は7両ほどで乗客も少ないため、車内販売のお姉さんがすぐに戻ってきます

オッサンは日本酒のワンカップを買って、また話し込んでいますし

タバコがケムたい〜っ!何本目じゃ〜い!

私も仕事がなければ迎え酒を入れるところですが、まだ午前中です

ここは我慢して、とにかく寝たい〜 眠たい〜 寝させてくださ〜い


それからもオッサンは弁当やお茶やアタリメなどをおねえさんが通るたびに

買ってしゃべっていました

車内販売は、いったい何往復するのだろう?

しかしうるさいな〜静かにしてくれ〜


30分経過・・・オッサンは鼻歌を歌ってご機嫌です

あああ・・もう寝るのをあきらめよう〜大阪到着まで30分ほどか・・・

それならばと眠気覚ましのブラックコーヒーを飲みたくなりました

いいタイミングでやってきたおねえさんにブラックを頼みましたら

手際よくコーヒーをポットから紙コップへ注ぎ

スプーンと砂糖とミルクのセットを手渡してくれるのですが、私はイラっとしていたので

「ブラックには使わんから・・・」とそのまま返してしまいました

その様子をオッサンはニヤニヤしながら見ています・・・

結婚式に黒のスーツを自宅から着込み大阪へ手ぶらで行くほど気合の入った酔っ払いのおかげで

イヤ〜な気分になっているというのに〜 私の貴重な睡眠時間を返してくれ〜い!



すでに列車は尼崎に近づき、大阪駅までもうすぐという頃に車内販売が戻ってきました

ニコニコしているおねえさんがオッサンにこう言うのです

「おじさ〜ん今日はありがとう〜」

「おう!こっちこそ、楽しくおしゃべりさせてもろて、ありがとうな」

「私はバイトなんですけど〜お客さんが少なくいから困っていたの〜」

「おお〜そうか〜大変なんやな〜がんばれ〜おねえちゃ〜ん ワハハハ」

「それでね〜おじさんが通るたびに声をかけてくれて、すっごくうれしかったのよ」

「いやいや〜おねえちゃんがカワイイからな〜、ついつい買うてしまうんや〜ワハハハ」

「これは気持やけど、コーヒーが嫌いじゃなかったら、おじさん飲んでくれる?」

「ちょうどコーヒーが飲みたかったんや〜、なんぼや?」

「お金はいらないのよ〜私の気持ちなんだから〜」

「でも、商品というか、お金のことはきっちりしとかんとまずいやろ?」

「このコーヒーは、さっきあまった砂糖とミルクだから大丈夫なのよ〜」

「そうか〜?いや〜うれしいな〜ありがたく飲ませてもらうで〜」

「どうぞえんりょうなく〜」

「うわ〜ありがとう〜お姉さんが入れてくれたコーヒーは特別おいしいな〜」

満足そうに飲むオッサンに、おねえさんもうれしそうで

「ナイショですよ〜」と微笑んで頭をペコリと下げていました

いや〜心温まる光景だな〜愛らしいおねえさんだ〜いいな〜いいな〜


・・・ちょっと待っていただけませんか? 何かがおかしいのですが・・・

ひょっとして私がおかしいのでしょうか?


眠れない私が注文して、あえて使わなかったあの砂糖とミルクなのに、それを使って

眠るのを邪魔してくれたこのオッサンが、私にえんりょもなくタダで飲んで喜んでいる

このことをナイショにするのは私に対してではないのでしょうか?

ぜんぶ筒抜けなんですけど〜

ああああ〜なぜだ? このオッサンのせいで眠れなかったのにいいいいいいいいいいいい

大阪駅で降りる際、どういう意味なのかオッサンは私に「うんうん」と言ってくれましたが

そのとき私の頭の中の半分が「パンッ!」と音を立て破裂してしまいました

思考停止

あああ〜アカン・・・こんなときは、ビールだ! とりあえず早くビールが飲みたい〜!

仕事は早く終わらせてビールを浴びるように飲みながら帰ろう



さてさて〜仕事が片付き、いよいよ帰りの特急の車内販売では、とりあえずビールを買って

グイグイ飲み干すと、これが間違いなくウマイ!

少し期待していたのですが、上り列車のおねえさんとは違う小柄なおねえさんでした

考えようによってはあのオッサンは幸せな小旅行の達人なのかもしれません

しばらくして車内販売のおねえさんが戻ってきたので、もう一本ビールを買いました

アルコールのおかげで、あの苛立ちが尊敬へと微妙に化学変化を起こします

そうだ〜 私が仕事を控えていなかったら・・・一緒に車内で乾杯をして

おねえさんと仲良くなって盛り上がっていたのかもしれません


さあさあ、あのオッサンを見習って車内販売のお姉さんが通るたびに少しづつ買って

おしゃべりして仲良くなって、最後に優しい言葉をかけてもらうとしましょうか

さてお次は弁当を買おうかな〜それとも日本酒? おつまみが先かな〜と待っていましたが

不覚にも、寝不足の私はその後・・・ずっ〜と眠ってしまっていたのでした






第127話  けいさつ 〜その2  6月22日


 中古のホンダ・オデッセイに乗り換えてからというもの

おまわりさんにお世話になることが多くなりました

分厚いオーバーフェンダーを昔風にリベットでとめていたり

下品なクリアテールランプが目立ちすぎるのか

イケメンすぎる私が目立ちすぎるのか・・・その両方なのか?

けいさつ話シリーズの続きですが、地元の宮津警察の皆様方には

第105話でご紹介しましたとおり娘を保護していただいた大恩があますので

非難をする意図では書いていませんので、その点はご理解下さい


   ODYSSEY  RA1改


夕方、長女が島崎公園に忘れものをしたというので、車で送りました

ウインカーを出して路肩に停めて待っていると、後ろからパトカーが来て

おまわりさんが三人降りてきたのがバックミラーで見えていました

おりしも私の前に停まっている趣味の悪い車の前では

車の持ち主らしい、くわえタバコで細いサングラスをかけた、いかつい男性と

金髪に金のチェーンがオチャメなチンピラみたいな色白の男性が

迷惑そうな表情でしゃべっていました

なんだろう・・・ケンカか? だれかが通報したのかな〜

そして、おまわりさんが取り囲んで運転席を覗き込むと

「免許を見せて」と言われたのは・・・

私でした・・・なんで? またワシ? なんで? 違うでしょ? えええええ?

警「ここで何をしてるんですか?」と聞かれて

私「娘を送って来ただけなんですが・・・あの〜 駐車違反ですか?」

警「とりあえず車から降りてもらいましょうか」

私「え?おりるんですか・・・」 

目の前のガラの悪い二人もこっちを不思議そうに見ています

車中では次女と三女とイヌがワイワイ言っていますから、振り返って

私「すぐ終わるから、おとなしくしてろ!」と叱ってドアを閉めましたが、すぐに

警「車検証も見せてください」といわれて車内に戻ります・・・降りる前に言ってよね〜!

私「車検証とこっちが自賠責です」

警「あれ?この車はあなたのではないですね」

私「はい、妻の車です・・・私の車はありません」

警「ずいぶん改造してあるね〜」

私「自分で改造したんじゃないです、実物を見ずに妻が買ったのが改造車だったんです」

長女が戻ってきたので 「ここへ来たのは、この子が忘れ物をしただけなんです」

とアピールするのですが、おまわりさんは

警「なんで今こういうお話をしているのかと言うと、ブレーキランプの色なんです」

私「ああ〜!なるほど、そうでしたか・・・すみませんでした」

ご指摘のとおり愛車はテールランプも改造してありまして

赤ではなく透明なレンズに変えてありますが

違法にならないように、中には赤く塗装された電球が入っているため車検では問題ありません

しかし見ようによっては、ブレーキランプの光が薄いピンク〜オレンジ系に見えるため

整備不良でギリギリアウトか?と言うことで追跡したそうなのです

「自分でブレーキを踏んで見て色を確認してみなさい」と言われてしまいましたが

運転席でブレーキを踏めば、私はテールランプを見ることが出来ません

「おまわりさ〜ん、それは無茶というモンやで〜」とは言わないで

まじめに謝りながら、スペアの赤いブレーキ球もみせて、どうにか許してもらいましたが

私がサンダル履きだったので、それは運転操作に支障を及ぼすおそれがあるのでは?と

さらに突っ込まれてしまいました・・・トホホ

私の履物はクツとサンダルの中間のデザインで

かかとの部分が少しだけあり、脱げにくくなっているためギリギリセーフという判断で

許してもらうことができました・・・いや〜キビシイな〜

いつもながら宮津警察の皆さん、お役目ご苦労様であります


帰り道では妙に安全運転をしてしまう私ですが

「警察の人と何をしゃべっとったん?」と尋ねる子供たちに説明するのが難しいので

「パパがイケメンすぎるでじゃい!」と答えると

「それは無いわ〜」と長女と次女に完全否定されてしまいました

私もおまわりさんヨロシク娘たちに言い放ちます

「とりあえず車から降りてもらいましょうか」

帰宅後、夕飯の支度をしている妻に一部始終を話します


私「ビビッたで〜、ワシは警察に追跡されとったんや〜!」

妻「なんや、またつかまったんか?」

私「あの極悪オデッセイに乗り換える前はパトカーにつかまることは一度もなかったのに〜」

妻「今回は何が悪かったんや?」

私「テールランプの色はともかく、イケメンすぎるワシがサンダル履きなのが違反らしい」

妻「わけが分からんことを言うな〜追跡されたのは、あの車の趣味が悪いからか?」

私「そうや〜 確かに、まともな人間が運転しているようには見えんけれども」

妻「確かに〜アンタはまともな人間には見えないけれど」

私「まあ〜見慣れたらどっちも普通なんやけどな〜・・・ってオイ!」

思わずノリツッコミをしてしまわずにはいられない、ギリギリオチャメでまじめな私を

どうか宮津警察の皆さんも、早く見慣れていただければな〜と思う今日この頃です






第126話 トイレトラブル 〜その2とその3  6月10日

 前回、反響があったので第124話に引き続き

トイレトラブルシリーズを発表させていただきます

〜その2〜

かれこれ10年前になるのですが、JR西舞鶴駅のトイレでのお話です

運転中にいきなり下腹がゴロゴロうなりだした時には限界が近く

近場で思いついた、舞鶴駅正面に向かって右端の公衆便所へ飛び込んだのです

交番の前に車を駐車してしまうほど切羽詰っており、欽ちゃん走りでトイレへ駆け込み

ひとつしかない(大)のドアを開けて入ろうと力をこめると

重たく開いたドアの向こうから洋式便座に座っていた50代のオジサンが

ズボンをずらした状態で手前に引っ張り出されてきたではありませんか

あせっていた私はノックもしないでドアを開けてしまい、オジサンは中から開けられないように

ドアノブを硬く握っていたのでしょう・・・前かがみの恥ずかしい格好で下からにらんでいます

限界が近い状態では普段は出ないような力を無意識に発揮してしまったようでした

そのオジサンは「だから、いわんこっちゃな〜い」とつぶやきながらドアを自分で閉めました

「すみません」とあやまりましたがカギをかけていなかったわけで自業自得ですな

30秒後に出てきたオジサンには、もう一度頭を下げておきました

でも、何について言わんこっちゃなかったのだろう?


さて、ギリギリセーフで便座に座った私ですが困ったことがおこります

紙がありません!

でもコレはよくあることなので、私くらいになるとポケットティシュを持参しています

しかし今回はさらに・・・カギがかからなかったのです!

ドアノブのツマミを90度ひねるだけのカギなのに

クルクルと回ってしまい、ロックしないのです・・・でもそんなことは2の次で用を足すと

タイミングよくタッタッタッタと小走りで駆け込んでくる足音・・・まさか!

あわててドアノブを握った私の手よりもはるかに強い力でひっぱられたではありませんか

恥ずかしい格好で外へ出されてはたまりません、私は潔く手を離しました

その反動でドアが思いっきり開かれ、20歳くらいのメガネの青年と目が合いました

「うわッ!」と言って後ろに飛んだ青年は目がテンになっており

便座に座っているために、開ききったドアが自分で閉められない私は「閉めてくれる?」と頼むと

「あ・・・すみません」と謝って青年はゆっくりと閉めてくれました

なかなかイイ青年ですから、ポケットティッシュを残しておいてあげよう

青年は30秒後に出てきた私に、頭を深々と下げていましたので感じが良かったですな

「ここのカギは壊れとるんや〜」とやさしく言ってトイレを後にしましたが

私と入れ替わりで欽ちゃん走りの高校生がトイレに駆け込むと

どちらなのか「うわっ!」と声がしました

ほら〜いわんこちゃな〜い・・・ってオジサンが言いたかった事がやっと分かりました



〜その3〜

当店の和式トイレで用を足しておりましたら

だれかの声が聞こえたので出ようと思って拭いている仕上げの最中に

足音がタッタッタッタと近づいてきて、いきなりドアを開けられました

私はうっかり鍵をかけていませんでした

しかし、こんなこともあろうかと中からドアノブをつかんでいたため全開は免れ

開いたのは15センチほどで、力をこめて閉めました

向こうからは何も見えていないはず・・・ちなみにウチのトイレは男女兼用です

ところがなんと相手はさらに強い力で開こうとします! オイオイ!

グイグイ引っ張りかえしてドアを閉めると外から

「ええ〜っ?だれか入ってるのですか?」と女性の声がします

そして、なおもゴイゴイ引っ張り続けてくれるので、もちろん引っ張り返しますから

綱引きのような状況です

トイレが使用中だと分かっているはずなのに鬼のような力で引っ張るのをやめない女性に

えもいわれぬ恐怖を感じ、気の小さい私は声が出ません

一方、女性は「すみませ〜ん、すみませ〜ん」と叫んで、再びドアをこじあけるのです

何でだ? しゃがんでいる私の右後方にドアノブがあるため

これ以上はバランスが崩れて下半身を露出した状態で外へ引っ張り出されてしまいますし

ドアを放しても相手は女性なので、こちらが変態呼ばわりされてはたまりません

なんとか片手でズボンをあげながら立ち上がると、足場を確保しつつ

さらにさらに引っ張り返してガチャっと鍵をかけると外からは

「なんで〜?」と言っているのが聞こえました

ふ〜ヤレヤレ、後は水を流すだけ

30秒もかからずに、私はトイレから出たのですが女性の姿はすでにありません

従業員に聞くと、全く知らない人が「トイレ〜」と言って駆け込んできて

「も〜!」と叫びながら走り去ったとの事でした

しかし引っ張り合いをしている最中に「だれか入ってるのですか?」などと

よく聞けたものだと感心してしまいます

中にいるのが誰かは全く問題ではないはず

むしろ「早く代わって下さい〜」と言って手を離してくれればすぐに交代できたのに


人間は限界が近い状態では冷静な判断ができないことに加えて

さらに困るのは無意識に普段は出ないようなパワー・・・

文字通りクソヂカラを発揮してしまうことは

いわんこっちゃない〜のであります





第125話 けいさつ 〜その1  5月30日


 自動車を運転するからには3年に1回くらいはスピード違反や駐車禁止などで

違反切符を切られてしまうことは・・・

いけないことだとは認識しつつも、仕方がないな〜と思ったりします・・・すみません

ところが、かつての愛車4WDのダイハツ・ロッキーから

妻がネットで買った中古のオデッセイに乗り換えてから、ここ5年というもの

警察につかまる・・・いや、お世話になることがやけに多いのです

スーパーチャージャーを後付してある下品なエアロのオデッセイが目立ちすぎるのか

イケメンすぎる私が目立ちすぎるのか・・・その両方かな?

けいさつ話シリーズを、恥を忍んで発表します


mitsubishi DELICA−VAN          honda ODYSSEY           daihatsu  ROCKY


第105話でもご紹介いたしましたとおり、私には免許の点数がなくなり

次にスピード違反でもしようものなら免停になってしまい、かなり困りますので

奮発してレーダー探知機を購入いたしました

最近の品はGPS内臓の簡単なカーナビのようなスグレモノです

帰宅前に取り付けてしまおうと海沿いの公園のパーキングに車を停めて説明書を読みながら

配線を確認していると・・・ツートンのクラウンがやってきました

どう見てもパトカーです

そして愛車の極悪オデッセイが逃げることができにくい位置に停めると

2人のおまわりさんが降りてきて、一人が私に話しかけてきます

素直に免許を見せるのですが、車検証も出すように言われました・・・ヤなかんじ〜

問題もないようですので発車しようとすると耳を疑うセリフが聞こえました

警「ちょっと車から降りてください」

私「え?なんで・・・はい・・・」

警察に逆らうつもりも、やましいところもないので従いましたが

私は白昼の公園で職務質問をされるようなのです


警「ええ〜矢野さんでしたね、いま何をしてましたか、教えてください」

私「ハイ、これ以上は警察に捕まらないようにレーダー探知機をつけているところです」

と言うのもいかがなものかと考えて

私「カーナビを取り付けるために説明書を読んでました」と言っておきましたら

微妙に矛先の違う質問を続けてくださるのです

警「今日は釣りはしないんですか?」

私「は?・・・釣りはしません」

警「ぜんぜん釣りはやらないんですか?」

私「ええ、ここ10年程した覚えはないですが」

警「だったらナイフは持ってないですか?」

私「は?・・・はい、持ってません」

警「なら車の中見せてもらっていいですよね」

私「はぁ〜?・・・まあ、どうぞ・・・」

警「ほら、釣りする人はナイフを持ってることが多いでしょ?」

私「ボクは釣りはしないんで」

警「大きなナイフは凶器になるからね」

私「あの〜ボクはナビをつけようとしてただけなんですが・・・」

警「じゃあ後ろのドアを開けてくれる?」

私「はい?・・・あけますけど」

警「あ〜!このカバンのなか!・・・子供の下着ですね」

私「いやいやいやいや、それは娘の着替えなんです!」

警「そうそう、ナビをつけるのにカッターナイフとか使いますよね」

私「はぁ?カッターは使ってません」

警「ほら、カッターも大きなのは凶器になるでしょ?」

私「カッターは持ってないです、それにハサミくらいしか使いませんよ」

警「ハサミって!・・・大きなハサミ?」

私「いえ、小さな工作バサミです」

警「ほら、大きなハサミも凶器になるでしょ?」

私「あの〜すみません、もしもここで大きなハサミが出てきたらボクはつかまるんですか」

警「そういうわけではないですよ・・・でも車はずいぶん改造してありますね」

私「ボクが改造したのではなくて、改造してある中古を妻が買ってしまったんです」

警「まあ車も特に違法ということはないようですし、まぁ〜これも念のためといいますか」

私「この職質は、この車のせいですかね?」

警「お急ぎですか?」

私「いえ、お急ぎじゃないですけど・・・」

警「トランクも開けてください」

もう1人のおまわりさんは無言です・・・全くかみ合わない会話・・・どうなるのワシ〜

私「どうか気のすむまで調べてくださいよ〜」

おまわりさんは調べながら小声で相談していましたが、これ以上は何も出そうにないと

分かってくれたのか

「どうも〜お邪魔をしてすみませんでしたね〜作業を続けてくださいよ、じゃ〜気をつけて」

そう言い残してパトカーは去り、私は自由になりました

「気をつけて」と言われてしまったものの、ワシはいったい何に気をつけたらいいのだ?

ああ〜おまわりさんも仕事とはいえ・・・な〜んだかヤな感じだな〜



さて、取り付けたレーダー探知機は思った以上に高性能でした

スピード違反の取り締まり警戒音「ピピピピ」だけでなく

「レッカー無線・を感知しました」とか「所轄無線・を感知しました」などしゃべりますし

しかも「この先に・警察署・が・あります」と教えてくれるので

うっかりシートベルトをしていないときなどは助かります、じゃなかった、参考になります

全国の警察署の位置を記憶しているだけでなく高速道路のオービスも入力済みです

すごい〜賢いな! これからは無傷で過ごせそうや〜

と・・・最初はたのもしかったのですが・・・1週間も経つと正直うっとおしくて困ります

職場と警察が500メートルくらいしか離れておらず、警察の近くをしょっちゅう通るからです

車庫から出るたびに「左・方向に・警察署が・あります」

途中で方向を変えると「この先・右・方向に・警察署が・あります」と言い直してくれますし

「所轄無線・を感知しました」など無意味な情報ばかりしゃべるのです

いつも警察署の前を通りますから一日に何回も宮津署をアピールしてくれます

警察の近くのスーパーで買い物してエンジンをかけるだけで

「右方向に・警察署・が・あります」と言ってしまうほどなので、子供達でさえ

「言われんでも分っとるんじゃ〜!」と突っ込んでしまいます

うう〜む、おりこうさんすぎるのも考えモノやな

通勤などのいつものチョイ乗りの時にはスピード取り締まりもないし、必要なときだけ使うとするか〜

もったいないけど、レーダー探知機は普段はダッシュボードの中にいれておくとしよう・・・

フタを開くと車検証の下からナント!大型のカッターナイフが出てきたではありませんか!

えええええええっ?!

私が荷造りで使うカッターなのですが、いつから入っていたのかも覚えがなのです!

先週の職質でコレが見つかっていたなら

私は宮津署の取調室でカツ丼を食べることができたかもしれません・・・

やはり気を付けなければ〜






第124話 くちなしの・・・ トイレトラブル〜その1  4月25日

 私の友人はどちらかというと口数の少ない人が多いのですが

中でもG君は極端に無口で、YES/NOで答えられる場合に

YESは「・・・ああ」、 NOは「なんでや・・・」と言う程度です


若い頃に私の車でドライブ中に凍結路面でスリップしてしまい

初めてガードレールに車をぶつけてしまったときでさえ、へこんでいる私に

「まあ〜気にするなよ」と気休めを言ってくれるわけでもなく

助手席のG君は何事もなかったかのようでした

ヤツは気にならないのか、なんだかよくわかりませんが終始無言なのです

そんな「くちなしのG君」と数年前に彼の車でドライブ中に喫茶店へ寄った時の話です


私は喉が渇くよりも腹具合が悪かったので、ちょうどいいタイミングでした

その喫茶店はビアダルを寝かせたような変わった外装でしたが、内装も変わっていました

しかも田舎道なのに繁盛しているようで、なかなか注文を聞きに来てくれません

先にトイレへ行けばよかったのですが、しばらく待つことに・・・これが間違いでした

5分も経った頃、ようやく注文を聞きに来たマスターにG君はアイスコーヒーを注文して

私より先にトイレに行くのです、私はいつもの癖で「同じものを」と言ってしまいました

腹具合が悪いのに冷たいものを注文し、その隙に先にトイレに行かれるとは・・・不覚ナリ〜

でもまだガマンできます・・・余裕があります

ところがG君は5分経っても帰ってこないのです

「どうやらヤツも大だな?」と邪推して先にコーヒーを飲んでいると

オッサンが店に入ってくるなりホット(コーヒー)を頼み、上着をいすに掛けてトイレへ一目散

当然G君が先に入っているので、ガチャガチャドアノブをひねってイライラ・モ−ドです

しばらくしてG君がスッキリ・モードで出てきて、入れ替わりにオッサンがトイレに入ったため

私はトイレのタイミングをまた逃してしまいました・・・でもまだ・・・大丈夫です

その後、無口なG君に一方通行でしゃべりながらアイス・コーヒーを飲み干してしまいましたが

オッサンはトイレから出て来る気配がありません

ホットはすでに席に運ばれているというのに、どんだけ大きな「大」なのでしょう

5分経過・・・あああ〜もうそろそろ限界が近いかも〜


オッサンがトイレに入ってから確実に10分経ちましたし、我々が店に入って20分以上は・・・

まさか?トイレの中で気を失っているのか? でなければいくらなんでも遅すぎるぞ

G君にその話を振るのですが、聞いているのかいないのか、何もしゃべってくれません

さらに5分後、よせばいいのにアイスコーヒーで、さらにおなかゴロゴロ・モードに突入した私は

とうとう切羽詰ってきてトイレのドアをコンコン叩くのです・・・返事がない! なんで??

20秒ほどしてからコン・コンと中から「入っていま〜す」のノックがします

遅い!遅すぎるぞおおおおおおおおおおおおおお

いったい中で何をしているのか?寝とるんか? 早く出てきてくれえ〜限界なんじゃあああああ

G君は帰ろうとしていますので、ギリギリ・モードの私は「あと5分待ってくれ〜」

と言ってトイレのドアノブを大人気なくガチャガチャしてしまいます

なんだ?なんなんだ?オッサンのコーヒーは、すでにホットではなくなっていると言うのに〜

そして2分後、ドアがゆっくり開くと・・・

うつろな目をしたオッサンが不機嫌そうに私を睨んで立っているのです

しかも、ずぶ濡れです・・・ 意味がわかりません!・・・変態以外の何者でもないではありませんか

髪から肩、胸の辺りにかけてびっしょり濡れているのです!

カッターシャツが一部肌色に透けています・・・そしてすれ違いざま私に何かをつぶやくのです

小声で聞き取れませんでしたが、とにかく気持ち悪いオッサンです

コワアア〜! なんだ?なんなだなんだなんだ?

中でタバコを続けて吸ったため、スプリンクラーが過敏に反応して作動したのかな?

そんな変態のことより、モレルモレル〜モレルナリ〜

ドアを開けるとそのトイレは異次元空間で、男女に分けられておらず8畳ほどもあるのです

手前に妙に大きな鏡のある洗面台が1つだけ・・・そしてずいぶん離れて昔ながらの和式便座

いわゆるキンカクシがたった1つだけのシンプルというか、大胆なレイアウト・・・無駄に広いのです

普通なら2畳ほどをパーテーションで仕切って使うのはずなのですが、どういう設計なのだ?

このトイレの面積なら男子用・女子用と2部屋に分けるのが常識なのに・・・

しかも男子用の小便器がありません

あまりにも、まわりに余裕のある空間にズボンを下ろすのが恥ずかしく感じたほどでした

さて、タイルの床は水びたしで、壁までもぬれています・・・オッサンは何をしていたのか?

とりあえず、さしせまった目的は終えまして、さあ〜早くこの店を出るとしましょう・・・

が、しか〜し!「紙が無いナリ〜!」

まさかとは思いましたが予備もありません・・・おのれオッサンめ〜使いきりおったな!

でも、こんなことは稀に起こりうることですよね〜〜私にとっては想定内です

運よくポケットにティッシュが残っていたので命拾いしました

きれいに拭き終えて・・・アレ?

ここで想定外のことが起こりました

「水が出ないナリよおおおおおおおお〜!」

水を流すレバーが軽い、というか空振りなのです

このままでは終わってしまった行為を流し去ることが出来ないではありませんか!

特殊な便器ではありません、壁の隅に取り付けられた便器と同じ白い陶器製のタンクから

水をレバー操作で流すという、ごく一般的な普通の水洗トイレです

タンク上部には三角の手洗いもあります 

いきなりトイレから出られなくなってしまった私はこの状態を何とかしようと冷静に考え

小さな蛇口の付いたタンクの上蓋を外して中をチェックしてみました

水はしっかりとたまっています

排水の仕組みはシンプルで、レバーをひねると鎖でつながって連動している丸い弁が開き

勢いよく水が流れるはずなのですが、レバーと鎖の間をつなぐジョイントが壊れています

とにかく腕まくりして弁を手探りで開いて水を流しました

一件落着! やれやれです


しかし本当の悲劇はここからです

タンクから水が流れ出ると、減った分だけ水を吸い込むのではなくて

自動的に水道からタンク上部の蛇口へのバルブが開いて、手洗い用の水として出てきて

それがタンクにたまる仕組みなのですが・・・

しかしそういう時に限ってパイプが外れているのです

私は、上蓋を外して片手を突っ込んだ姿勢で覗き込んでいるのでたまりません

噴水のようにというか、コントのようにブッシューと音を立ててほとばしる水が

私の顔を直撃します、オヨヨ〜とひるんで後ずさりすると肩口に水がかかりました

このままではイカン!と気を持ち直して、水に逆らって蓋を閉めました

うわ〜ずぶぬれになってしもたで〜

はっはっはっは・・・自分でも信じられないナリよ〜

1分ほどでタンクの中は一定の水位に達したのか自動的にバルブが閉じて

水は止まりました・・・ああ〜よかった〜


しばらく放心状態だった私ですが「コン・コン」とノックが聞こえて我に返りました

広いトイレなので「入っていますよ〜のノック」を返すのが、かなり遅れてしまいます

とにかく残りの2〜3枚のポケットティッシュで、ぬれた頭〜肩〜胸元を拭いて

水分を少しでも吸収させますが焼け石に水・・・そして切羽詰っているのか外からは

ドアノブをガチャガチャ・ガチャガチャ・・・

うるさいな〜〜! あきらめてトイレから出ようとすると自分の哀れな姿が

大きな鏡に映し出されているではありませんか

どうにもこうにも納得いかない私は不機嫌な表情でドアを開くと

思ったとおりイライラしている表情の相手をうつろな表情でにらみ返してしまうのです

ここで全てが分かりました! 私はあのオッサンと全く同じことをしていたのだと・・・

ああ〜オッサン〜ごめんよ〜変人呼ばわりしてスミマセン! あなたは紳士です

そして優しい私は今世紀最大級の慈悲を表現すべく次の被害者に

「流れへんで〜」との愛あふれる言葉をすれ違いざま「小声で」つぶやいてあげました



席に戻るとすでに紳士の姿はありませんでした

そして、ずいぶん待たせてしまったG君が「遅いな〜何やっとったんや?」とか

「なんで濡れとるんや?」と聞かないのがひっかかります

私「いや〜ひどい目にあったで〜むちゃくちゃや〜」

G「・・・」

私「あれ〜?ワシを見ても、濡れとるな〜とか思わんのか?」

G「・・・」

私「お前、ワシより先にトイレに行ったよな〜」

G「・・・ああ」

私「ウ●コしたやろ!」

G「なんでや・・・」

私「その時にトイレの水って流れたんか?」

G「・・・」

私「ここのトイレは水が流れなんだやろ!」

G「・・・ああ」

私「それからオッサンが入ったやろ?」

G「・・・ああ」

私「でもその次にワシがトイレに入ったよな? な?」

G「・・・ああ」

私「そこで、なんでワシに言わんのや! お前の口は何のためにあるんや?」

G「・・・」

私「もの喰う以外に大事な役目があるじゃろ? しゃべらんかい〜何か伝えんかい!」

G「・・・」

私「そのあとでトイレへ行くワシに言わなアカンのは?」

G「・・・」

私「トイレの故障についてやろうがっ! 違うか!」

G「・・・ああ」

私「まさか、アレはお前が壊したんやないやろうな!?」

G「なんでや・・・」

私「だったら、なんで言わんのじゃ!カンタンなことやろうがっ!」

G「・・・ああ」

私「ああ〜やないがな!小学生でもできることやぞ!エエ年こいて何を考えとるんじゃ〜!」

G「はずかしい」

私「はあ〜?お前が恥ずかしいなら、オッサンやワシはお前の100倍恥ずかしいやないかい!」

G「なんでや・・・」

私「ワシもオッサンもずぶぬれやのに、お前はなんで乾いたままなんや?流しとらんな?」

G「・・・」

私「あのオッサンもかわいそうや〜トイレ待たされて、●ンコ残っとるし、流れへんし〜濡れるし」

G「(見られた)オレのほうが・・・(かわいそう)」

私「お前みたいなアホウがツレやなんて、2重の意味でワシはかわいそうじゃい!どうしてくれるんじゃ」

G「・・・」

私「なんとか言わんかい!」

G「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」

私「ああ?・・・それだけかあああああああ!なんでやあああああああああああああ!」



くちなしのG君の鬼のような無口さに頭がショートして大炎上の私ですが

トイレのトラブルだけに〜水に流してあげるとしましょうか





第123話 エビ・カレー  4月4日

 何を隠そう私は料理をする男です

酒のアテなどは自分で作りますし、晩酌だけではなく晩飯でも、たまに料理をします

「あああ〜なんでワシはこんなに料理上手なんやろ〜」と思わず言えてしまうほどに

いつも酔っぱらっていますが、週2回くらいは台所に立つのです


さて、表題のエビ・カレーですが

私が作ったカレーをお子ちゃまたちは「カライ〜」と言って

あまり評判がよろしくなくても、ぜんぜん気にしません!

それよりも今までで一番うまかったカレーのレシピを公開して

うっかり作ったシラフの皆さんを後悔させたいと思います

材料は、頭のついているエビなら何でもOKです、肉が入らない分たっぷり用意しましょう!

  カレールー・ニンニク・セロリ・タマネギ・ブイヨン・ブランデー・日本酒・ビール・赤ワイン
  焼酎・オリーブオイル・・・あればショウガ・バター・マッシュルーム・ガラムマサラ

A タマネギ2個とニンニク2片とセロリ1本を細かく刻んでフライパンに投入して、じっくりと
  飴色に炒めたら、鍋に取り出します
               「刻んだショウガも一緒に炒めると、さらにウマイな〜」(15分) 

 グラスにブランデーを注ぎ、じっくりと味見をします。 エビは頭部を外しカラと背ワタをとり
  フライパンで軽く炒めてブランデーを少しだけ注ぎ、面白いので炎を出します
  エビは火が通り過ぎない状態でボウルによけておいて、フライパンはそのままを使います
  グラスに残ったブランデーはチビチビやります
                  「炒めるのにバターを使うと、さらにウマイな〜」(15分)

C 赤ワインをグラスにたっぷり注いで、必要以上に味見をしますが、このカレーの決め手はワイン
  ではなく、エビの頭から出るエキスです! 先ほどのフライパンにオリーブ油をたっぷりひいて
  ミソのつまった頭部をオタマで軽くつぶしながら炒め、そこへ水とブイヨンをテキトーに入れて
  一緒に煮込むと、旨いスープが出来てしまいます・・そうだ・赤ワインもドボドボ入れましょう
        「残っているセロリの葉も一緒に入れて煮込むと、さらにウマイな〜」(10分〜)

 缶ビールの苦味とノドごしを確認しましたら、Cのフライパンからスープだけを鍋にこし入れて
  Aと一緒に中火で煮込みますが、ビールをドボドボ入れるとコクさらにでるものの
  おいしくなるかは微妙です   
    「2つに切ってバターで炒めたマッシュルームも投入すれば、さらにウマイナな〜」(10分)

 一旦火を止めて、絶対に美味いと評判のカレールーを投入し、弱火で煮込みます
  ハウス・ジャワカレー コスモ・直火焼き S&B・ディナーカレー がオススメな感じでした
                 「このルーがうまいほど・・・さらにウマイな〜」(〜10分)

 Bのエビを最後に鍋に入れて、あとはゴハンにドボドボかければ出来上がり〜
  これがマズイわけがない!
                 「アルコールを飲みながらだと、とりあえずなんでもウマイな〜」

 
仕込みから食べ始めるまで約1時間ですので、ぜひお試しあれ〜

そうそう〜素材の下準備を終えて包丁を使わなくなったら、とりあえず日本酒は飲みましょう

ついでに酒を隠し味にちょっと入れても美味いのかな〜

シャバシャバ系のスープの中で、プリップリのエビの存在がさらに引き立つこのエビ・カレーに

ニンジンやジャガイモがどうしても欲しい向きにはテキトーに入れてもぜんぜんOKです〜

そうそう〜イモをゴロゴロ入れ、ご飯なしで「エビ・カレーシチュー」にしても、やはりウマイな〜

そうなってくると、氷をたっぷり入れた焼酎の水割りがすすみすぎて困るくらいです



アラ? どうやらエビ・カレーはゴハンというより、やっぱり酒のアテになってしまいましたな

しかも〜作りながら飲んだために出来上がったころには、しっかり酔ってしまって

正直なところ味がわかりません

といいますか、カレーが出来上がる前に、私が出来上がってしまいました・・・  

どうもすみません





第122話  ワシ・タカ・トビ  3月7日

 「鳶が鷹を産む」という言葉は・・・平凡な親から素晴らしい子供が育つ事の例えですが

トビやタカなどの猛禽類についてよく調べてみますと、少し違った意味に思えてきました


一般には鷹というと「オオタカ」の事を指すようで、他の鳥を高速で狩る生態系の頂点!

まさに猛禽といった精悍な姿です

一方、鳶はFAXの受信音みたいにピーヒョロとないて、生きた獲物をあえて狙わずに

カラスと一緒にゴミを漁る、全身がまさに鳶色の地味な姿・・・

鳶はその大きな翼を広げても、あまり羽ばたかずに上昇気流に乗りクルクル回って飛び上がるため

エネルギーを使わない、ある意味エコな鳥ですな


エサとなる野生動物が豊かな土地でないと繁殖が難しいタカとちがい

トビはなんでもたべるため、海岸・山間部はもとより、どこの町でも見かけますので

別の見方をすれば、鳶のほうが勝ち組のようにも思えます

しかも意外にもトビは比較的大型の猛禽類なのです

国内では一番大きな鷹であるクマタカだけが鳶よりほんの少し大きいようです

逆に、大きいと思っていた「オオタカ」はカラスと同じくらいのサイズで

翼を開くと120cmほどらしいので、150cmもあるトビはオオタカよりもずいぶん大きいのです

もちろんオオワシやイヌワシなどは200cmを超えていますからワシが大きいことは確かです

しかしワシと名のつく鳥の中にも「カンムリワシ」などトビより小さな種類もあるので

大きな猛禽をワシというのなら、トンビはワシと言えなくもないのでは?と考えてしまいます

最近ではワシはタカの仲間という事になっており、トビもワシと同じタカの仲間ということは

トビとワシはタカ目のタカ科に属する鳥・・・つまりタカです・・・???

さてここで「トンビがタカを産む」話に戻りますと、元々トビはタカの仲間ということは

トンビが生むのも、ある意味で全てタカということになってしまうのです

ああ〜ややこしいいいいい

これでは「鳶が鷹を産む」という言葉の真意の解釈は

「意外に思うが実は当然の結果」となってしまうではないですか!

「平凡な親から・・・」の解釈のままで意味を拡大すると

「平凡な我が子を特別だと思ってしまう平凡な親」と言う意味が一番しっくりときます

他の解釈だと「平凡な親から小くて凶暴な子供が育ってしまった状態」と言う意味にも

「鳶が鷹を生む」を使えそうです

我が家でも、酔っ払って帰宅した私が娘のほっぺたに吸い付こうものなら

グーのパンチや、かかとを使ったキックが何のためらいもなく私を襲いますので

鷹を産んでしまったかな?・・・と感じる今日この頃です


さて本来の意味である、子供が親より素晴らしい事のたとえならタカではなく

「トンビがワシを産む」というほうがワシは・・・いや私は正解のように思えますが、いかがでしょう

ううう〜む・・・自分でもワケが分からなくなってきました・・・

そんなわけの分からない状態をたとえて

「親がトビでもワシはタカ」という言葉はどうでしょうか? わけわからんでしょ?

流行りませんかね〜






第121話 ゴイちゃん  2月8日 

 はしご酒の3件目で日付が変わりました

さすがに付き合ってくれる相手もおらず、ひとり家路に着くと

「うわ〜、お前は〜また飲みすぎなのか?しょうがないヤツやな〜」と

毎回ご立派な意見をしてくれるヤツがいます・・・ゴイちゃんです

しっかりと酔っぱらって「神子川橋」を渡る時はいつものことです

ハイハイ〜ありがとう〜

でもゴイちゃんの声はシラフの人には聞こえないのでしょう・・・彼は鳥だからです

私は酔ったときに使える特殊能力である「ソロモン・リング」をつかって

ゴイサギのゴイちゃんの声を日本語で聞いてしまうからなのです



かの古代イスラエルのソロモン王は、大天使ミカエル様からもらった指輪の力を使い

動物たちの声を聞いていた・・・と一般的には伝えられていますが、たぶんソロモン王は

酔っていただけなのだろうな〜と思うのです

ヘベレケに酔っ払うと動物の声って普通は聞こえますよね・・・ってワシだけ?



ゴイサギを初めて意識したのは小学校の6年の時です

ある日元気のない茶色の鳥を拾いました

ニュージーランドにいると聞く「キウィ」に似ている鳥でした

でも翌朝コロリと死んでしまった謎の茶色い鳥・・・見ことがないな〜

鳥類図鑑で調べるとゴイサギの若鳥のようでした

ちなみに成長すると灰色になり、後頭部にアンテナのような飾り羽が1本垂れます

見たことないのは当然で、この鳥は夜行性なのです

赤い目玉が特徴的で、サギにしては首が短く、シルエットがペンギンっぽいのです

いまさら詳しく調べてみると、恐れ多くも賢くも彼は「サギの王様」だったのです



いまでは学問の神様として奉られている「天神様」といえば菅原道真のことですな〜

「菅家」と言う名で百人一首でもおなじみです

しかし陰謀で左遷させられてしまい、没後には雷神と化して京の都を恐怖の

ズンドコに陥れたことでも有名なのですが

この道真公の怨霊を最も恐れた人物といえば、左遷を認めた醍醐天皇なのです

ゴイサギはこの天皇様から「従五位」の位を授けられた、やんごとなき鷺らしいのです 

天皇は自分の権力で、鳥さえも従えることができる!

そんな冗談が好きだったのでしょうか

六位の家臣に命令して庭のサギ捕まえようとしたところ、もちろん捕まるわけもなく逃げ回り

困った家臣は「天皇の勅命なんだから恐れ入って、御前でかしこまってくれやい」と

お願いすれば、このサギは翼をたたんでおとなしくなったそうで

それを見て喜んだ天皇はいたずらで「鷺の王」とのお墨付きの札をサギ首にぶらさげ

捕まえた六位の家臣より上の「従五位」の官位を授けた・・・つまり「五位鷺」であると

このナイスな歴史的逸話がマジで「平家物語」に載っているのです!

これには道真公でなくとも雷を落とすか電撃的なツッコミを入れたくなります


当時の五位といえば、貴族の出身でなければ一生かかってもなれない地位とのことで

現在でも従五位は功績のあった校長先生や警察署長、消防所長、消防団長がこの地位の勲章を

もらっていますので、私のような一兵卒の消防団員では、ゴイちゃんに頭が上がりません

さすがはサギの王様です!世が世なら従五位の高級官吏様なのか〜

これでは上からの目線で私の泥酔をたしなめられても

「平民の私なんぞには、もったいお言葉でございます〜」

と恐れ入らなくてはなりませんな〜 さらに従五位について詳しく調べてみますと

従五位は軍隊ならば「中佐」らしいのです・・・中佐といえば陸軍なら連隊長殿で

海軍なら駆逐艦クラスの艦長殿ではないですか! 舞鶴の海上自衛隊なら二等海佐か〜

このこの〜!まったく五位鷺様はどんだけエライ奴なんでしょ!


ちなみに当地方では、力の入っている状態を表すのに「ゴイゴイ」という修飾語があり

「ガンガン」「ドンドン」「モリモリ」「グイグイ」の代わりによく用いられています

EX「大きな魚が釣れたんはエエけど、あんまりにもゴイゴイ引くで、糸が切れた〜や」とか

EX「いや〜夏はビールがうまいさかいゴイゴイ飲めるわいや〜」とか使いますので

「ゴイ」という言葉に、えもいわれぬパワーを感じてしまうのは私だけではないでしょう



さて、ある朝のことゴイサギが家の前の路上にいらしゃったので驚きました!

ゴイちゃんかな?

我が家の近所で、しかも日中にゴイサギを見かけるのは珍しいな〜

近寄ってみましたが元気がなく、ノソノソ歩いて逃げようとしますが

飛び去る様子はないので、どこか具合が悪いなら我が家でお休み下さい〜とばかりに

虫取り網をかぶせて捕獲すると、そのままダンボール箱で保護させていただきました

暴れる様子も無いので調べてみますと、骨や翼は問題ないようですが下痢ピーで

体の下半分が汚くて、足の指が2本も途中から無くなっており、爪も嘴もボロボロです

かなり年寄っぽい・・・ではなかった、ご長命でらっしゃると感じましたが

元気がないのは、もともと夜行性だからかもと思いイワシ一匹をつつしんで献上すると

「誠に恐縮ですがどうかこの雪隠にてお休みいただきますように」とお願いたしました


 night-heron in toilet


その夕方のこと、携帯で撮った画像を私の妹と遊んでいたバカ娘たちに見せて

「お〜い、これを見ろ〜パパはペンギンを拾ってしもたんや〜」とウケを狙うと、妹が覗き込んで

「え?これはゴイサギやけど?」と一発で見破られました・・・

これでは話が盛り上がらんぞ〜オイっ!

さすがは我が妹「黄昏のムツコ」だけのことはあるのですが 私も暮れなずんでしまいました

妹は長女のナナコから「おばちゃんスゴイな〜物知りやね〜」と尊敬されていました

しかし妹よ〜サギの鑑定が出来ても実生活でのプラスは何もないぞ・・・

お前もヒマやな〜



その夜は、寄り合いの後でイタイイタイ後輩のKY君とペンギンの居る居酒屋で飲みました

そこでゴイサギの画像を見せて「ウチにもペンギンがおるんや〜」とウソぶけばKY君は

「ホンマや!なんでペンギンがトイレにおるんですか?」と分かりやすい反応でした

「そうなんよ〜お前はホンマに賢くなくて話が盛り上がるわ〜」と後輩を褒めてしまいました

おかげさまで盛り上がってゴイゴイ飲んだ私達ですが、泥酔したKY君は悲しい事があったのか

「家には帰りたくない〜」と言いだしたので、我が家で飲み直しをして、ついつい午前3時過ぎても

アホみたいにゴイゴイ飲み続けたために、結局つぶれたKY君は悲しいかな

廊下で力尽き「ワシはここで寝ます〜すんませ〜ん」と、うめきながら夢の中へ・・・

とりあえずフトンを2枚を無造作にかぶせておきましたが、恥ずかしいことに私もなぜか

イタイイタイ後輩に付き合って、廊下で寝てしまい風邪をひいてしまいました

すぐに朝になり、赤い顔のまま三女を保育園に送りましたが、久しぶりにひどい二日酔いです

うわ〜気分悪いな〜頭が割れそう・・・そういえば昨夜は、めっちゃ寒かったのです


すぐに自宅へ戻ると、暗い表情の妻が低い声で言うのです

「どうするつもりや? 息してへんで・・・昨日アンタは何をしとったんや!」

えええ〜! KY君は死んだのか!マジかあああああああああああ 3秒凍りつきました

フトンをめくると、いつもどおりの不細工な顔ですが、KY君の呼吸は止っていません

死んでしまったのはゴイサギ様のほうで、30年前と同じく翌朝にコロリとお隠れになられました



小さな命を救ってあげられなくて申し訳ない・・・もとい・・・「すみませんでした」

せっかく酔っ払って帰宅したのだから「ソロモン・リング」を使って具合を尋ねるべきでした

私としたことが、ぬかりました

やはりあれは「神子川橋のゴイちゃん」だったのかな〜

それを確かめたくて、橋まで何度も行ってみましたが、どこにも見当たりません


ゴイちゃんだとすると何ゆえに死ぬ前に私の所に来たのか・・・偶然としか説明できませんが

「いいかげんで酒を控えろよ!」と最後に言い残してくれたようにも思えます

メタボな私に禁酒の勅命が下ったのでしょうか・・・

おじさんはなんだかセンチな気分になってしまいますな〜



〜追記〜


その3週間後

やっぱり懲りていない私は、酔っ払って神子川橋を千鳥足で渡ってしまいます・・・

こんなアホウをだれか叱ってくれないものかと、ついゴイちゃんの姿を探してしまうのですが

あれ?なんだかさわがしいぞ・・・なに? まさか!

「お前、また飲みすぎか?」「しょうがないヤツやな〜」「ほどほどにせ〜よ」

なんやいな? ・・・えっ! 

「お前、肝臓は大丈夫か?」「コリへんヤツやな〜」「ほどほどにせ〜よ」

うわっ! なんでや〜

「お前、腰は大丈夫か?」「しかしイケメンやな〜」「ほどほどにせ〜よ」

ええええええええええええ?

再会したゴイちゃんは、なぜか・・・・・・なぜか3羽に増えていたのでした! 

幻覚か?・・・どうやら「ほど」を考えて飲まななくてはならないことが

分かりました! ありがとうございます


ここで一句

「このたびも〜ほどもとりあえず〜神子川の〜鷺の御言葉〜酒のまにまに〜〜〜」




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