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| 第000~40話 第41~70話 第71~90話 第91~110話 第111~130話 第131話~最新 |
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| 皆様、お世話になっております たつみやベビー店長の矢野誠一です 3人のやんちゃ娘達に手を焼く A型42才の「夢見る中年男」の私が 月に数回、ごくたわいもないことをダラダラと書き込んでおります ふと気が付けば早いもので、すでに9年が経ってしまいました・・・ 第200話まで続けたいな~と、おもったり~おもわなかったりですが どうか暇つぶしのつもりで読みとばしていただきたいと思います ![]() 朝来市 生野銀山にて 三女モコ 私 次女トコ 長女ナコ |
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第167話 スーパーにて 1月17日 私はスーパーに寄って買い物してから帰宅することが多く 先月はN先輩と続けて出会いました 奥さんが1週間ほど留守をされたため、夕飯と酒とツマミを買いにきたとの事で 翌日も同じスーパーでNさんと出会ったのです 「また今日も出会ったな~」など言いながら5~6分立ち話をしていたため 先に買い物を済ませて車へ戻っていた妻から 「お米を買ったから荷物が重いのに、アンタはぜんぜん気がきかん!ホントニモ~」 と叱られました 3日目はあえて違うスーパーに寄って帰ったのですが、またもやNさんと遭遇し この店でもかと驚きました・・・狭い街ですからね~ 「君はワシを尾行しとるやろ?」と言われましたので 「ここだけの話・・・ボクは万引きGメンなんです」と答えてからかうと 「うそやろ?マジでか?」と、チョッと信じたような顔をされました 翌日はNさんと出会わなかったのですが、家族で買い物中のJ君と出会いました 彼は私と違って亭主関白で子供と大人の一線を引いて考える男っぽい人です 子供と友達みたいな接し方をする親が多くなりつつある中で古風な しかしまっとうな男です オッサン同士で立ち話をしていて、最近N先輩とスーパーでよく出会う話から 万引きGメンの話をすると、J君は先月このスーパーで万引を見つけたというのです 20~25歳くらいの小柄な男がチョコレートをポケットに入れたのを見てしまい 万引き犯はそのままレジを通らずに店外へ出たので、男前のJ君は追いかけて 「おいコラ!ポケットの中を見せろ」と言ったのだそうです・・・すごいな~ 最初は「何のこと?あんた誰?」とぼけていた万引き犯ですが、J君はたたみ掛けるのです 「お前の右のポケットにはグリコのチョコポッキーがはいっとるじゃろうが!警察に行くか?」 これであきらめた男は「すみませんでした」と非を認め J君の指導で棚にチョコを戻したそうです いや~J君は男らしいな~さすが亭主関白だ! なかなかできる話ではありません 私などは逆上した相手にナイフで刺されたりしたら・・・ などと、いらぬ心配をしてしまいます とりあえず相手が子供だったら「変な気おこしたらあかんで~元にもどせよ~」くらいは 指導したいところです さて、いつものスーパーで酒のツマミを見て回っていると 私の隣にいたフカフカのダウンを着た大柄なオッサンがいきなりセーターをまくり上げて ポテトチップスを腹に入れたのです なんて大胆なヤツなんでしょうか! 全体的に着膨れしているので、腹のポテチが全く目立ちません 目の前であっさりと万引きをされたので、私は夢でも見ているのかと思ったほどです J君のように正義の鉄槌を下してやりたいところですが いままで何度か見かけた顔ですし、私より年上で強面の怖そうなオッサンです どうしたものか・・・怒らせるとヤバそうですし・・・私の見間違いということもありえます 妻に言うと、店員さんに任せるのが一番といわれました・・・たしかにそうだ しかしレジが混雑しているので店員さんに言うタイミングを失ってしまい ヤツは平然とレジをすませて店外へ出たため、少し追いかけることにしました 乗り込んだオッサンの車はしっかり覚えておいたのですが 現行犯で捕まえるのは無理です こういうことには強い勇気がいりますね~私はいたずらにハラハラしただけでした それにくらべてJ君はすごいな~と、改めて尊敬してしまいます スーパーの店員さんには報告するとして、次に目の前で万引きがあれば、どうしたものか・・・ N先輩と何度も出会ったように狭い街中のことですから次に出会った時に気まずいだろうな~ あああ~いろいろ考えるだけで結局何もできない自分が情け無い・・・ 情け無いといえば、店から出てきた妻が 「しかしアンタは役に立たんな~」というので 万引きを見逃してしまったことを言い訳すると そうではなくて、レジ清算の途中にいなくなり 重たい荷物を自分に全部持たせたことでお怒りでした うどんが5玉とその材料ならば今夜の買い物カゴはさほど重くは無いはず 「そんなことは、ど~でもエエやんか」と言う私に 「なら何のためにレジにならんだんや?荷物を持つためやろ?」 「それより、万引き犯の方が重要じゃろが?」 「そんなことは店と警察に任せといたらええんや」 「でも、なにかかできることがあるやろ、それは袋を持つことか?違うやろうが!」 「何それ?ああ~もうアンタのことは何にもしたらへんわい!自分で作れ!」 とまた叱られてしまいました 我が家のことがしっかりできてもいないのに、万引き犯なんぞにかまっても 被害をこうむるのは私のほうか・・・反省します、どうもすみませんでした ん?何かがおかしい・・・なんなんだろう?納得が行きません 今度J君から万引きGメンと亭主関白の指導を受けようと思います 第166話 兄尊 ~その2 1月6日 ・・・お正月なので許して下さい アホな話の続きです 酔っ払っている時に発揮できる私の特殊能力について、もう何度何度もお伝えしているのですが その中でも「マジックペイント」と「兄尊」を使って、さらに興味深い活用例がありましたので 皆様の参考になるに違いないと思い、あえてご報告申し上げます 酔って絵を描く能力である「マジックペイント」は、シラフの時と比べ物にならない程に 絵筆が冴えてしまうという個人的なアート能力なのです (注)第@@話参照、以後「M・P」と表記 宴会モードでは「兄尊」と組み合わせて使ったり、先に酔いつぶれてしまったヤツの首筋に リアルなキスマークを描いたりと、お茶目なバリエーションも展開できるのです 「兄尊」はアニメソングによって周囲の人間に二通りの影響を及ぼしてしまう能力です ヤな顔でドン引きのクールなヤツにさせるか、ノリノリで盛り上がりすぎのイタ~イ奴・・・ そのどちらかにさせてしまう怪しい力なのです 「さあ~あなたはどっちですか?!」 さて、先月は某・青年団体の研修旅行に参加して大阪まで日帰りをしました 早朝から貸し切りバスで、研修なのにビールを飲みながらの車中は盛り上がりまして 大阪では橋下徹・府知事の講演も聞き、陸上自衛隊の八尾・駐屯地も見学しました 余った時間は中古CDの店で松田聖子の名盤「風たちぬ」を見つけて購入して 帰りのバスでもビールを飲んでしっかり酔っ払いました いや~たのすぃ~ねぇ~・・・参加者は30人ほどで、2名はなんと女性でした 帰りはさらに楽しくなるように採点機能付きのカラオケがバスに備え付けられており 隣町の某・青年団体との親睦を深めるために車中を左右で分けて 紅白歌合戦が盛大にはじめられたのです。 はっはっはっは~望むところです! なにしろこのバスには、くだんの後輩「タダザケ大好き」PK君も乗っており どういうわけか隣の席なのです、しかしヤツはすでにビールをアホほど飲みすぎているために その暴走ぎみの強力無比な念動力で高速のパーキングへとバスを幾度も停車させてしまうのです 15分ほど走った次のパーキングでも10分の強制休憩、さらに缶ビールをペロリと飲み干し 15分後のパーキングでもバスは止まってしまうのです・・・6本目?いや7本目を飲んでます 恐るべき男だ!サイコキネシス系の彼の大技「OSIKKO~」には抗うすべがありません これではなかなか宮津へ帰れませんな・・・ま~楽しいからエエか~ さてカラオケも中盤に入り得点は拮抗しております、ここは負けられないな~と2人で芸・・・ いや、特殊能力を披露して勝負を決めにかかろうと「飛び道具」のPK君と打って出ることに 私は「兄尊」+「M・P」そしてヤツは伝家の宝刀「ネイキッド・ダンス」+「兄尊」を出します 2名の術者が同時に使う「兄尊」は高速道路のバスの中では はたして周りにどのような影響があるのでしょうか? さあ~曲が始まりました! 私は、いつものように左手にマイクを持ち「ルパン三世」を歌うと「日本の裸族」PK君が横で 「ルパン・ザ・サ~~ド!」とコーラスを入れつつ、上着・ネクタイそしてカッターと サクサクと脱皮していきますから、私はいつの間にか右手に持っていた油性のマジックで ちょうど半裸になった「彼女募集中」PK君の背中をキャンバスに ルパンを描いてしまうのです! しかし高速を走行中のバスのなかで 凹凸のある背中に歌いながら描くなんてシラフでは難しすぎます! よほど酔っ払ってないと上手には描けませんな・・・「残り30秒!」と 「破廉恥な」PK君にせかされつつもM・Pで無事にルパンを描き上げましたが 気になるカラオケの得点はまさかの「28点」・・・ 思いっきり足を引っ張る結果になりました~スマン! しかし、パフォーマンスがうけて二人でヤンヤの喝采を浴びるのであります いや~てれるな~ すると、それに気分を良くした「とろける脳ミソの」PK君はさらに大胆な行動にでます バスの中を歌って踊りまわるのです! しかも落書きされた半裸状態から、さらに薄着になって・・・ 「宮津市のバイオハザード」との呼び声高い我々2人にすっかりやられて バスの半分は「兄尊の使徒」となって半狂乱で盛り上がっています! しかし残る半分はあっけにとられて沈黙・・・残念ながらパターン・オレンジでした そんな折、いかついオニーサンが私の席にやって来たのです 隣町の某・青年会の人で名前もしりません こちらをにらんでネクタイをゆるめ 「オイ!お前ら、バスの中なんやぞ!ええかげんにしとけっ!」 と怒るのかと思ったら、いきなり上着を脱ぎつつ顔を近づけて 私のA・Tフィールドを中和するように 「すんません~ボクの背中にもルパンを描いてはもらえんでしょうか?」と言うのです 「ええっ?マジで・・・あの~大丈夫ですか~奥さんとか、絶対なんか言われますよ」 するとE氏と名乗るそのアニキはすでに上半身裸になりながら、こう言うのです 「ウチの嫁はルパンが大好きなので大丈夫です、むしろ喜びますからお願いします」 自分達で仕掛けた「兄尊」ですが、今回はその効き目に驚きました お気の毒に、彼は重症です・・・しかしこんな機会でもないと見ず知らずの人に 落書きをすることも二度とないと思うので、お望みどおりに「M・P」を使い E氏の広い背中にルパンのインスタント・タトゥーをわずか1分で彫ってさしあげて 「やの」と自分のサインまで書かせていただきました~ありがとうございます さらに携帯で撮らせてもらい、忘れられない思い出が出来ました 本人にその画像を見せると、大変満足していただけたらしく 笑顔で握手を求めれ、そのあとでなぜか普通に名刺交換もしてしまいました・・・ これがちょっと恥ずかしかったですな さて「兄尊」の能力者は私や「口の軽い」PK君の他にもかなりの人数がいると思いますが あなたはどうですか、参考になったでしょ? 明日から、とはいわず今日からご活用下さい Human canvas 聞くところによると「生物兵器」のPK君はまだ絵が翌日に残っていて、背中を見た親から 「お前は、この年になっても、まだいじめられとるんか!?」と心配されたそうです E氏はどうだったのでしょうか? 彼の奥さんも満足していただけたのでしょうか ここで残念なことが一つあります・・・私としたことがEアニキにルパンとは別に 赤いマジックでリアルなKISSマークを描いてさしあげるのを忘れていたのであります 第165話 兄尊 ~その1 12月22日 酔っ払っている時に発揮できる私の特殊能力について、もう何度もお伝えしているのですが その中から「兄尊」を使っての興味深い活用例がありましたので 皆様の参考になるのではと思い、ご報告申し上げます ・・・・くだらない内容以外は書いてありませんのでお気をつけください 「兄尊」とは簡単に説明しますとアニソンによって周囲の人間に影響を及ぼしてしまう能力です つまり、アニメソングをカラオケで歌うと周りが「なんじゃコイツ・・・さむ~」と ヤな顔でドン引きしてしまう「パターン・オレンジ」か あるいは「エエがな~オレもオレも~」と伝染してしまう「パターン・青」の そのどちらかにバッチリ分けてしまう怪しい能力なのです 後輩の「怖がらない人」PK君(第95話参照)は、この「兄尊」を使いこなすだけでなく 私も一目置いてしまうほどの恐るべき特殊能力者であります 先日、某スナックで彼と飲んでいて、どちらからともなく「兄尊」を発動させました 「変態の」PK君は水木一郎アニキの名曲「プロゴルファー猿」を気持ちよさそうに歌い 私が同じくアニキの「バビル2世」のエンディングを歌いましたら、たまたま店に居合わせた ちょっと暗いB先輩が「おお~渋いな~ワシもバビル2世歌うど~!オープニングを入れてくれ~」 と珍しく言い出すのです。 ああ~もう効いてきたようですな~フニフニフニ B先輩、いやBアニキは「うわ~懐かしい~」と少し照れながらアニソンを歌っており まんざらでもないようでしたので間違いなくパターン青ですな、これからさらにのめり込むはずです すかさず「人の話を聞いていない」PK君が「じゃりん娘チエ」を歌うと 他のお客さんもノリノリになり「エヴァンゲリオン」を歌いだしたりしますから 間違いなく今日のお客さんたちは全てパターン青!兄尊の使徒のようですな~ それならそうで私も負けじと「サイボーグ009・誰がために」を熱唱して さらに「兄尊」の濃度を増せば「ユカイツーカイな」PK君はお得意の「怪物くん」で ピ~ッキピッキドカ~ン!と続くではありませんか~ おかげでB先輩は選曲に必死です エンディング・テーマが好きな私はハクション大魔王EDの「アクビ娘」をぶちかまします そうなると二人の「兄尊」で、たまらなくなってしまったBアニキはマスターに叫ぶのです 「うお~い!キャンディキャンディ~を入れてくれや!ワシが歌うんや~!早く!タノム~」 さて、たっぷり飲んだし「ザルの」PK君は早朝から仕事らしいので今夜はあっさり引き上げます ドアを開けると、私たちと入れ替わりに酒豪のH先輩が入ってきました 私「あれ?H先輩、こんばんわ~ 遅いご出勤ですね~」 H先「お~!この酔っ払いどもが!なんや~もう帰りか?もっと付き合えや」 私「すんません明日早いもんで・・・ほな、お先で~す」 H先「ちょっと待て!あの陰気なB君がキャンディキャンディを熱唱しとるど!気持ちワル~」 PK「今夜はアニメソングの日みたいっすよ~」 H先「ああ~頭痛が・・・やっぱりワシも帰ろかな~」 私「どうします~タクシー呼びますか?」 どうやらH先輩はパターン・オレンジですな と、そこへさらに2人お客さんが来て 店のドアを開けてすぐ閉めると、私たちにも聞こえる声で 「ええっ?変なオッサンがノリノリでキャンディキャンディ歌っとるど~、コレはヤバいわ~」 「あれはB君や!・・・昔はあんなヤツと違ったけどな~とりあえず、この店はやめとこか~」 どうやら「兄尊」の効果でB先輩はヤバイオッサンとして、人気者になってしまったみたいです よかったよかった~ 先輩・つまり兄を尊ぶ能力・・・コレすなわち「兄尊」なのであります おや?よく考えると「クールなイケメン」で通っていた私は スナックでアニソンを歌わなかったのに なぜか「クレイジー」PK君と飲むようになって、知らぬ間にアニソンばかりを歌ってしまっています うう~む・・・「鬼の肝臓」PK君は私の3つ下の後輩です・・・いつのまにか私も彼に さらに強力な「兄尊」をかけられて、カラオケ使徒にさせられたのか? ああああ~私もやられていたのでしょうか! そういえば彼は「ラムのラブソング」などの私が封印しているはずのナンバーも いつの間にか予約してマイクを回してきます・・・恥ずかしいのにいいいい~ でも歌ってしまう私・・・恐るべきは「兄尊」ですな~ PK君には、新聞配達をしている後輩のW君がいます もちろん朝早い仕事ですから、一緒に飲んでも10時頃には帰宅してしまいます 夜中の2時に仕事が始まるので仕方ないのですな~ しかしPK君と私とW君ではじめて飲んだ時にはアニソンで盛り上がってしまい 12時すぎても3人でノリノリで歌っていました あとでPK君に聞くと、W君が歌うこと自体とても珍しいとのことでした 兄尊でかなりやられてしまったようですな W君に翌日話を聞くと・・・朝の3時から仕事をして、しっかり朝刊を配ったのですが その記憶が全くなく、その日は頭が割れるような二日酔いだったとのこと・・・ 誰も無理に飲ませていないのに~2人の「兄尊」が効きすぎたのか? 彼は朝刊を配った記憶がないと勘違いしていますが・・・無理もないことです おそらく「兄尊」とお酒の力で脳の一部が活性化した彼は感念動力で新聞を配ったのです われわれ専門家が「サイコキネシス」と呼んでいる力です そして二日酔いなどではなく、一度に念力を使いすぎたことによる頭痛と記憶の混乱ですね 私もかつては幾度となく経験しました しかしW君は、これでとうとう目覚めたようです! 新たに、強力な「サイコキネシス」と「兄尊」の使い手が誕生したのです 宮津市内では、朝の4時頃にフワフワと新聞が空を飛んでいる光景が見えるかもしれませんが したたかに酔っ払ったW君の仕業とご理解いただき、通報はしないようにお願いします さて「兄尊」の能力者は私や「インケツ男」PK君の他にもかなりの人数がいると思いますが あなたはどうですか、参考になったでしょ? 明日からすぐに使ってください ちなみに「ギャラン・ドゥがステキな」PK君の精神汚染系の特殊能力「ネイキッド・ダンス」と バスをも緊急停車させるほど強力な念力である「OSIKKO~」はビールを飲めば飲むほどに その切れ味を増すので要注意・・・ああ~しかし彼は恐ろしい能力者だ! お互い仲良しでよかった~~と思ったり思わなんだり~~と言うくだらない話は 次回へと・・・つづく 第164話 イノシシ 12月2日 山が荒れてエサ不足なのか、ここ数年イノシシをよく見るようになったと聞きます 畑や土手を掘りおこして荒らすので、農家の方はホトホト手を焼いており 捕獲用の檻もあちらこちらでも見かけますし、かなりの数がつかまっています 私もイノシシの「ピギャ~ピギャ~!」という大きな鳴き声で 夜中に起されたことは数知れません 先日、近所でつかまったイノシシの画像を撮ろうと携帯片手にギリギリまで近づくと かなり体重のあるオスが、私に向かって思いっきり体当たりしたはずみで 大きな鉄の檻が30cmほど手前に動いて携帯にぶつかり 私は思わず後ろにひっくり返るところでした 私が見たイノシシで一番怖かった話は 夜の公園でゴミ箱をあさるウリボーを見つけてかわいいな~と思ってると 後輩J君が「捕まえましょう」と言って追い掛け回したのです すると、それまで公園の植え込みにある岩だと思っていた大きな影が 鼻息荒く動き出したので、私はJ君を捕まえて車に非難した覚えがあります そのときには驚いているせいかイノシシが3mを超える大きさに思えました 同じような話を友人のU君が言っていました 水路沿いを歩いていたら前からブヒーと叫んで自分より大きなオスが走ってきたので 後ろに逃げようと振り返ると、後ろでもブヒーと叫んで さらに巨大なイノシシが突進してきたというのです 絶体絶命のU君は半殺しにされるよりはマシだと思い水路に飛び込んだ・・・ それは恐ろしい体験だったな~と同情します イノシシは大きなものは全長170cmにもなるようですが 日本には2mを超えるほどの巨大イノシシはいません U君は私と同じく180cm位の身長なので 自分より大きなイノシシというのは大げさですが 本当にびっくりすると、たしかに相手が巨大に見えるのです 先輩の奥さんは職場の駐車場に車を取りに行くと、自分のスズキ・ワゴンRと 隣のダイハツ・ムーブの間から2台の車よりはるかに大きなイノシシが現れたので 腰を抜かしてしまい、それからは一人で駐車場に行けないし 周りから「君は目が悪いか、もののけ姫の見すぎか~?」と言われても イノシシは巨大化すれば軽自動車よりも絶対に大きくなると今でも言い続けているとか なんだかかわいそうな話です ちなみにワゴンRもムーブも全長3.4mで高さは1.6mほどなので 日本にいるイノシシはいくら大きくてもこの半分ほどのサイズしかありませんな~ 怖いときには巨大にみえてしまうのです・・・ こわいこわい・・・怖いからお酒を飲もう さて、最近は飲み会の後で歩いて帰ることが増えまして いつも同じ道ではつまらないからと、途中の500mほどを いけないことなのですが線路伝いに歩いて帰ったことがありました 電化もされていないローカル線の周りは狭くて暗くて 両脇には雑草が生い茂っています つい調子に乗った私は夜の1時も過ぎれば 列車がやってはこないだろうとタカをくくり 枕木にけつまづきながら軌道上の暗がりを歩きだしたのです しばらくすると前方右の線路脇からガサガサ音がしました イノシシかタヌキか・・・ゆっくり近づくと 私に気づいたらしく物音はあわてて山へ遠ざかりました あ~よかった さて、もうすぐ家の近くの踏み切りだ ところが今度は左の深い茂みでガサガサ音がして黒い影が動いています またか~さっきのとは違う個体だな あれ、今度は逃げないのか・・・まさか大きなオスでは無いだろうな どんなヤツかなとゆっくり近づくと ザバっと音をたてて大きな黒い影が私の足元に勢いよく 土を思いっきり撒き散らしながら飛び込んできました でかっ!コワ! 私は飛び上がって驚き、腰を抜かしていると 「ブヒー!ブヒブヒッ!ピギャアアアア」と鳴くのではなく 「ゴホオオオ~」と低く唸っているではありませんか! え!なんだ?よく見てみると これは人? そしてムクっと起き上がった人影は確実に2メール以上に見えました そしてこっちに向かって一歩踏み出して 「た~つ~み~や~!」というのです なんなんだ!ワシを知ってるのか? だれ? よく見えん ワシは何かされるのか・・・暴力反対! ひょっとして幻覚か? 私はどうすることもできずに固まっていると 「くっくっくっく・・・・ひゃひゃっひゃ~!」と変な笑い声を上げて手を叩いています ドッキリ・・・なのか? 私のナイーブな心臓はまだバクバクしています 夜中の1時ですよ、勘弁してください はじめは暗くてよく分からなかったのですが それは近所に住んでいる名物の酔っ払いオジサンでした・・・ 「こんばんわ~」と言いうと「こんばんわ~」と返事をしてくれますし 私を驚ろかす気はなったようにも思えます とにかく普通に酔っ払っているのです 何がなんだか分からないので、オジサンにどういうことか説明を聞くと・・・ なんでも、酔っ払うと草が無性に抜きたくなってしまうらしいのです 今夜も酔っ払って線路脇で「大きなカブ」を引き抜くように かたく根を張っていた雑草を意味もなく引っ張り続けており ちょうど私の通りがかったタイミングでスポっと抜けたため、オジサンは力があまって 線路まで後ろに走って私の前に転がっただけのようです オジサンは暗闇にすっかり目が慣れていたので、私のことがすぐに分かったらしいのですが こちらは声をかけられてもまだ誰かわからなかったので 名前を呼ばれたということは私を狙って待ち伏せしていたのかと思い肝を冷やしました おじさんは170cmくらいの中肉中背なのに 私は恐怖で2m以上に見えてしまいました しかしイノシシではなく人間と分かった瞬間がむしろ怖かったのです 「XXXさん、もう遅いから帰りましょう~」と声をかけると 「でも、も~ちょっと抜いてからな~」と言ってまた線路脇の草むらに分け入り 楽しそうにゴソゴソと草をひっぱりだしたので 「ほな、お先に失礼します~」と言って線路を帰ながら考えます もしかして酔っ払って草を引き抜いたら楽しいのかな? いや~びっくりしたな~ とにかく、こんなむちゃくちゃなシチュエーションに思わず笑わずにはおれません しかしイノシシオジサンのように猪突猛進で周りが見えてないのは怖いものですな~ 私もつい酔っ払って線路をつたって帰るようになると いずれ草を抜きだしてしまったりはしないのだろうか?と心配になってきます もう、絶対に線路は歩きません 私が言うのも変ですが、線路に入ることは絶対にしてはいけません 酔っ払って線路に入って草を抜くことは絶対の絶対の絶対にしてはいけません! どうもすみませんでした 第164話 探検~その2 11月22日 6年生の頃、アケビが無性に食べたくなったのです 親父の語ってくれた昔話のなかにアケビをオヤツ代わりに食べる話があり 秋になれば山に行けばいくらでも採れたというので あの、木の上にツルぶら下がってなっている赤紫の獲物を求め 仲好しを誘って近所の滝上山を探検することになりました 私は目が一番良かったのでアケビをみつけ ピコが木にのぼり、グジは取れたアケビを持つ係と分担しました しかし道沿いのアケビはほとんどが鳥に実を食べられていたため 藪に入って探すことにしました 最初のうちはなかなか見つかりませんでしたが 探検隊はアケビを目指し奥へと進み、苦労のかいあって ピコが木の上から落としてくれたアケビは 当時の私を大変満足させてくれました 味は熟していないモンキーバナナのようです 実といってもほとんど種ばかりなのですが ねっとりとした食感と上品な甘さがあり、店では売っていないオヤツです これは家にも持って帰ろうと、さらに奥へ奥へと分け入り グジが重いとぼやくほど袋がいっぱいになりました 大漁大漁~! しかし子供のすること・・・夢中になりすぎて時間を忘れていたのです 秋の日はつるべ落としとはよく言ったもので 気がつけばすっかり暗くなっており、山道から外れた藪の中を進んでいたため 元の道に戻ろうとすればするほど、自分達の位置が分からなくなり とうとう日が暮れ心細くなりました 野宿はイヤだし、親から翌日どんなお叱りを受けるかを思うと絶望します 地図の上では、このまま藪の中を下っていけば谷間には多分小さな川があり 町へ向かって流れているはずなので、一か八か沢へと下ったのです いまでも不思議なのですが 沢を下っていると開けた場所に出ました、これは助かったと斜面を駆け上がると 畑があったのです! これで人のいるところへ出られるはずだと、この50mほどの畑の一番外側を ぐるっと1週してみても、なぜかこの畑へ通じる道が無いのです・・・ もう1週しましたが、やはり道を発見できません 農作物も植わっていましたが、人気も全く無いこんな場所になんで畑があるのか・・・ 狐か狸にでも化かされているような気持ちでした あきらめて沢へ戻り、暗い中を手探りでしばらく進むと なんとか無事に民家の近くに出ることができました ただし、思っていたのとはぜんぜん違う場所でした とりあえず~よかったよかった~と、おたがいに肩を叩き合って喜んだのですが 嬉しそうに私を叩いていたグジの手にはアケビの入った袋は握られておらず 私とピコは狐に化かされたような表情のグジの肩を背中を頭を 思い切り強く叩いたものでした 第163話 メガネのオバサン 11月2日 同じような話を三本続けます N先輩から聞いた話と、それを聞いて思い出した2本です たまたまメガネをかけたおばさんが登場しますが 同一人物ではありませんし、個人的な恨みなどは皆無なので 軽い気持ちで読み飛ばして下さい 運転中に前を走っていた軽トラックが左折する際に荷崩れをおこしてしまい 積荷の建築用プラスチックパイプが交差点内に30本ほどバラ撒かれてしまったそうです N先輩は間一髪でよけたのですが、このままでは大渋滞になるので ちらばったパイプを片付けるのを手伝っていると 高級車に乗ったメガネのオバサンがゆっくり交差点に入ってきて 積み直している横をバリンバリンとパイプを割りながら通過したため 踏まれたパイプは細かく割れてしまい片付ける手間がさらに増えたとのこと う~む、オバサン恐るべし 似たような体験を私もしました 前を走っていたトラックが交差点からの発進直後に 積荷のペットボトルを10ケースほども落としたのです 後ろのハッチを閉め忘れて走っていたため落ちて当然でした 対向車線にまでボトルが転がり、広範囲に60本以上が散らばっています 道路がふさがったので私は停車し、対向車も何台かはハザードランプをチッカチッカつけて 路肩で様子を見ていました さて、手伝うか・・・と思っていると 運転手が謝りながらボトルを拾って道をあけようとしているにもかかわらず 私の後方から追い越す形で1台の車がゆっくりやってきたのです 運転席の小柄なメガネのオバサンは困ったような表情でハンドルを右へ左へ大げさに切って ペットボトルをよけるようにしていましたが 道路はバッチリふさがっているのでボトルを踏まずに進むことはできません 対向車も来れないほどなので、この先は無理だと分かって停車する・・・こともなく ゆっくりゆっくり進んで、とうとうペットボトルに乗り上げました 中身は炭酸飲料のようで、ポン!と破裂して真っ白い泡が大きな扇状に飛び散ったのです オバサンは悪路を走破するかのごとく次々とペットボトルに乗り上げて進み 車はまるで動物のような動きでモコモコと上下しつつ面白いようにボトルを炸裂させつづけると そのまま、何も無かったのように走り去ったのです 運転手はつぶれたボトルを蹴飛ばして悔しがっていました う~む、オバサン恐るべし さらにもう一本 会社へ戻る途中に通行量の少ない田舎道を走っていると 信号も無い見通しのよい直線で5台ほどが止まっています 事故か? 向こうから3台、こちらからも私を含めて3台が立ち往生です すでにドライバーが集まっているようなので私も行ってみました 路肩には自転車が1台おいてあり 道上に女性が小さくうずくまっています 人身事故か?救急車は? と思って駆け寄ると、女性は立ち上がるとこちらを向いて 「すみません!近くに来ないでください、コンタクトが落ちたんです!」 というではありませんか 思わず足を止めて2~3歩後ずさりました ほかのドライバーも女性と距離を開けてしゃがむと、顔を地面に近づけて探しています 「わたしはコンタクトが無いと困るんです~」と言って、はいつくばって探す姿に 私も含め集まったオッサン達が付き合って、女性のいる地点へむけて 追い込み漁のように円を少しずつ狭めて探しましたがなかなか見つかりません 疲れた表情の20代のおねえさんでした すでに6時なので、早く見つけないと日が暮れます 後続の車も増えてきて10台を超えた頃、イライラしているオッサン二人と メガネをかけたオバサンが訳を聞きに来たので、かくかくしかじか話すと オッサンの一人は探すのに加わり、もう一人はバックして他の道を通るようでした そしてメガネのオバサンは車に戻るとエンジンをかけ ひざを付いて低い姿勢で探し回っている我々のところへ近づいて来るではありませんか! 特にクラクションを鳴らして威嚇するわけでもなく、ゆっくりと無表情で向かってきますので 私もオッサン達も思わずよけました そして超スローで進む車の通過時には、静かな田舎道でさえ普段は絶対に聞き取れないであろう タイヤが砂粒を踏む時の「パキパキ」という小さな音が残酷に響き みんな顔を見合わせて「ええ~?」「あ~あ」「なんで?」「おいおい」と驚きました 事情を知っているはずなのに、コンタクトがあるかもしれない部分をモロに踏んでいます メガネのオバサンは無表情でしたが、コンタクトを落としたおねえさんは 信じられないと言った絶望の表情で見送っていました しかもオバサンの車が通過したのを見た対向車が通行できると思いこちらへやってきまして 先頭の軽自動車を運転していたこれまたネガネをかけた別のオバサンが普通に通り過ぎたたために その後はあたりまえに交通が回復してしまいました・・・ 立ち尽くしたままのお姉さんの悲しい姿をそばで見ている我々が しばらく金縛りに会ってしまった事は言うまでもございません うううう~む、メガネのオバサン恐るべし! かわいいウチの娘達や美しい妻がメガネのオバサンにだけは絶対にならないよう 私はお酒の神様に祈る毎日です 第162話 探検~その1 10月22日 長女が6年生になり自分の時と比べているうちに 懐かしい記憶をたどって、いろいろと思い出しました 私が小学生の頃はテレビの影響なのか、よく探検隊というか 何かを探して山で遊んだのです 親父が聞かせてくれた「滝上山のその奥の山へ水晶をとりに行った」 と言う昔話が宝探しみたいで子供心に大変気に入りまして 6年生の私はどうしても水晶が欲しくて仕方がなくなったのです 図鑑で水晶~石英のページを食い入るように見ていました 「そんな大したものではなく米粒ほどの水晶だった」と父に聞いてもなぜか夢は膨らみます 詳しい場所は「山のハゲている斜面のあたりだったはず・・・」とのことでした それならばと水晶探検隊をピコとグジで結成して探しに行くことになったのです 滝上山の頂上にある展望台から、さらに奥へと伸びる人気の無い道を進むと 20歳くらいで、かなり鋭い顔つきをした見知らぬ男の人にばったり出会ったのです このお兄さんは青いボロボロの上着を来て、その上からベルトを巻いており 色が白くて長髪で、ガリガリにやせていました 山奥から出てきた人なので何か知っているかもと思い、僕達は水晶を探していて この奥にあると聞くハゲている斜面に行きたいのですと伝えると 「わかった、危ないから近くまで案内してやろう」と言って私達の前を歩いてくれました やさしいな~とその時は思いましたが少し怖い感じのする無口な人で 話しかけてもあまり答えてくれません 「どこまで行くんですか?」に返事がなく、しだいに妖怪じみた不気味さも感じました この人はこんな山の中でいったい何をしているのだろう? 案内された山道はじょじょに細くなり、木が茂って獣道っぽくなってきます どうやって帰ったらいいのかと、ちょっと心細くなってきたころ 私は妙なものが気になりました 道端の木に荒縄が巻きつけてあったのです 高さ2mほどの枝にまで幅30cmほどグリグリと何箇所もしるしのように・・・ 街中でしたら害虫駆除とかの意味があると思うのですが、ここは山奥です さっきからそういう木を、何本か見かけていたため 「あれはなんのために巻いてあるんだろう?」とつぶやく私に 「それはな・・・」とお兄さんは冷たく振り向くと 「教えたる、こうするためや!」と言うやいなや 雄たけびを上げて地面を蹴り、驚くべきジャンプ力で2mほどの高さに飛び上がり あの縄が巻いてある部分をバシっと蹴飛ばしたのです 幹が揺れ、ザワっと葉が音を立てた時にはすでに次の枝をつかんで飛び膝蹴りを入れおり 太い幹には連続で正拳突きをくらわせておいて、その流れで後ろ回し蹴りを決めるなど ブルース・リーみたいな電光石火の連続攻撃を披露してくれたのです ありえない光景でした 我々3人は、カンフー映画のような展開に腰を抜かすほどビビッったことが思い出されます グジと顔を見合わせて、お互いに心の中で「OH!NO~」と叫びました 巻いてあった縄は木を保護するためというか 攻撃するポイントだったのです この怖いお兄さんとかかわりあいになりたくない私達は 「あの~この先はボクらだけで行きますので」と言うと お兄さんは道をふさいでいた枝を、手刀でバキっとへし折って振り向くと 「もうすぐそこや、付いて来い」と言うではありませんか 当時の我々は逆らったら殺されるかもと思い、言うことを聞くしかありませんでした わずかな道のりだったかもしれませんが異常に長く感じたものです そして伝え聞いた「ハゲている斜面」に無事たどり着き 「ここまででいいですから、ありがとう」と礼を言うと 「帰りも送ってやるからな、待っていろ!」と言い残したお兄さんは 山奥へと雄たけびを上げて走り去りました 空手チョップとキックでバキバキ枝を折りながら・・・ その後、水晶探しは何の成果もないまま早めに切り上げて ボクたちはお兄さんを待たず、逃げるように走って山を降りました 翌年、我々は滝上山からわずか1kmと離れていない宮津中学に入学しまして グランドで遊んでいるときにピコが水晶を見つけたのです 小さいですが透明で先のとがった米粒みたいな六角柱なので、ガラスではありません 私も5~6個ひろいました こんなところにあったのかと、あまりの身近な発見にがっかりしたのものです あの山で怖い思いをしたのはなんだったんだろう? 私はせっかく拾った水晶をなぜか持って帰りませんでした 1年前にはあれほど欲しかった宝物だったはずなのに・・・ なんなんでしょ? 成長したのですかね しかし、今から思えばあのときのことは 偶然に出会った親切な空手家が山で修行中にもかかわらず 親切に道案内をしてくれた・・・ 文章で書けば、ただそれだけの話なのです ・・・でも怖かったな~ 第161話 娘から変態と呼ばれた件 10月2日 遊びにきていた長女の友人・Lちゃんが妙な質問をしてくれました 「ナコちゃんから『ウチのパパは風呂上りくらいにしか笑わない』と聞いたけど本当ですか?」 娘達の間でどういう話になっているのか分かりませんが、テキトーに話をあわせましょうか どうやら私はあまり笑わないキャラのようですので 「そうや、ワシほとんど笑わんな~ たしかに風呂上りと・・・トイレの後しか笑わんのや」 とクールにギャグを放って顔の右半分だけでニコニコしますと Lちゃんは無言で固まってしまいました 「おいおい~冗談やないか~笑えよ~」と言っても、この6年生女子は引きつった表情のままです ああ~またやってしまったな・・・ウチの娘達のようにアホなシモネタが通じる子供と そうでは無いノーマルな子がいる事をうっかり忘れておりました 失敬失敬・・・ しかし私は風呂上りにニコニコしている自覚は無いのですが、どうなんでしょう? 妻に聞くと私は風呂上りだけでなく、いつもニコニコ していない、というか・・・ほとんど笑わないというのです そうか? ワシは笑ってないのか? 毎日笑っているはずなのだが 機嫌よく面白おかしく暮らしているつもりなのに あ、でも・・・そうかもしれない 先日も同級生のツヨシと飲んでいて、この話をすると どちらかといえば無表情で無愛想で変人のツヨシ君から 「お前はふだん笑わないどころか怖い人間にしか見えないので同級生じゃなかったら話しかけない」 と言われてしまい私のガラス細工のような心はすっかり傷ついてしまいました そういえば男前のNさんは、イケメンだからというよりも いつもサワヤカにニコニコしているからモテていたような・・・ ああ~笑顔って大事なんやな~と、いまさら思ったりします とにかく私も妻も無愛想なので、娘達にはなるべくニコニコして 愛想の良い女性になってほしものです そうそう、娘達と言えば・・・裏山を一緒に散歩している時のこと 長女が6~7cmほどの小さなトカゲを見つけました もちろん長女の「手掴みのナコ」は素手で捕まえようと追いかけましたが 相手も相当にすばやくて、私のほうへと逃げてきました 切羽詰ったトカゲは動いていない私を樹木と思ったのかスルスルと靴下を這い上がり ズボンのすそから一気に侵入してきたのです! オイオイそれは困る! くすぐったい感じがふくらはぎを上昇してきたので足を振って抵抗するものの すでに太ももまで迫っています! うわ~気持ちワル~! このままパンツの中を許すわけにはいきません 周りに娘以外は誰もいないのでベルトを緩めてズボンをひざまで下ろすのですが トカゲはどこに消えたのか見当たりません 娘達はそんな必死な親父を「うっわ~はずっかし~」と言ってバカにしたような目で見ています とりあえず、トカゲはどこかへ逃げおおせたようです 帰宅後、ゴロゴロしつつテレビを見ていたら、脇と腰の間が痒いのでボリボリかくと違和感があります 膨らんでいる何かがチョッと動いたではありませんか! 目の前に稲妻模様が走り、修行が足らない私はかなり動揺してしまいました 「ひやあああああ~!」と叫んで飛び起き、あわててシャツをめくると ポロリと弱ったトカゲが床に落ちて、そのままタンスの陰へと消たのです・・・ 「うっわ~!おったで~!なんでなんじゃ~! ああ~気分ワル~ひえええええええ!」 山でズボンを下ろしたときにはベルトのラインをすで通過していたようです ああ~キモっ!キモっ!キモ~いいいいい! トカゲを毛嫌いするわけではありませんがどうにもこうにも気色悪い瞬間でした 酒をがぶ飲みしないと、気が狂いそうです・・・ こんなときに限って日本酒はすでに1合ほどしか残ってなくて困りますな~ しかし、本当に困るのは翌日でした 子供が遊んでいる部屋に顔を出すと、Lちゃんが遊びに来ていて 長女が私を見てノーマルな友人に言うのです 「そうそう~このオッサンは山でパンツ一丁になるんや~」 Lちゃんはとても信じられないという顔をしています 娘の言葉だけ聞くと、私は山に行くと下着姿になってしまう変態・・・ になりますからここは弁解します 私「こらこら、パンツ一丁やないど~上は着たままじゃ!ズボンを、ズボンだけ降ろして」 しかしLちゃんはズボンを下げたことが事実と聞いて気持ち悪い表情を隠せません 娘「な~、キモイやろ~最悪やろ?」 L「・・・」 私「詳しく話すと、ナコが追っかけたトカゲがすそから入ってきて仕方なくズボンを」 しかしLちゃんはズボンにトカゲが入ったことでさらに表情がこわばります 長女「しかもこのオッサンはケツにトカゲを挟んでもって帰ってくるんや」 娘の言葉だけ聞くと、私は山でズボンを下ろしてトカゲをお尻に挟んで帰宅する変態・・・ となってしまうではありませんか かといって「誤解や!ケツやない、わき腹あたりに隠れとったんやで~!」などと続けたところで すでにキモいオッサンと思われている事をどうにもできそうにありませんから話を終わらせましょう 「そうそう、トカゲはワシのことが好きらしい・・・アレはメスやったからな~」と言い放ち Lちゃんの表情がさらに曇ったのをあえて見ずに子供部屋を後にしました あ~やっちまったな・・・と多少思っております 人のウワサというのは尾ひれがつくもの・・・娘達やLちゃん経由で私が変態だ!と言う くだらないゴシップが流れたとしても、実際はトカゲの侵入のような仕方のないことだったり 事実が片側からしか眺められていないためにそう思えるだけのことなのだと どうかご理解ください、私はごく普通のクールなイケメンです しかしバカ娘は親をネタに笑いを取るだけでなく、変態扱いまでするとはゆるせん 後でたっぷりとお仕置きせねばなるまい! 目には目を歯には歯・・・そうだ、娘のパジャマのスソからトカゲの2~3匹も入れてやるとするか そして半狂乱で踊るがいい・・・その時に悔いても遅いのじゃ~グフグフ・・・ あ!それをしてしまうと私は本物の変態になってしまうではありませんか! 危ない危ない 私もまだまだ修行が足りませんな~失敬失敬 第160話 ヒッチハイク ~その3 9月28日 私は今までヒッチハイクをしたことが1回 ヒッチハイクを乗せたことが5回あります 本当に困ったときに乗せていただいたので、それ以来はヒッチハイクを見ると 恩返しのつもりで乗せることにしていたのです 初めて拾ったのは、カナダ人のおじさんでした 高速のパーキングで夜の8時頃に舞鶴港まで乗せて欲しいと頭を下げて頼まれたのです さてその後ドイツ人の若者3人組を拾いました これで2回目です 夕方の天橋立駅から福知山駅まで配達用のバンで送りました 助手席に乗ったお兄さんだけが日本語を少し話せるようでした 後ろの男女は行儀悪く靴のまま荷台でゴロゴロ寝転がっては妙に楽しそうでした 到着した福知山駅前には、どういうわけかナチスドイツの軍服でコスプレをしている 変な若者が立っており、ヤバい人かもしれないのであまり刺激して欲しくないのですが 3人は珍しいからと車を降りつつ指差して写真まで撮っています こちらの車には社名や住所が書いてあるので困るのです 「あの格好をしているのはどういう人なのでしょう?」とたずねられてしまい 相手がドイツ人だけに、「ドイツ軍のコスプレをしているやつにロクなのはいない」 ともいえず私は返事に困りました 3回目は国道沿いに歩いていた隣町の男子中学生2人を 帰宅途中の夜10時に拾いました こんな遅くに何をしているのだ? でも不良ではなく意外と真面目そうでした よほど困っているのかと思ったら、一度ヒッチハイクのフリをしたかっただけのようで もともと歩いて帰るつもりだったのに、私の車が止まったため戸惑っているので こっちも困ります 「ええ~?本当に乗せてくれるんですか?」 「あの~お金とか払ったりしなくてもいいんですよね」と心配そうでした 緊張しているのか無口なのか、ほとんどしゃべりません 目的地を聞いても、栗田駅の近くならどこでもいいので 適当な場所で一緒に下ろして欲しいと言うのです 「えんりょうするなよ~それぞれの家の前まで送ってあげよう」と言う親切な私でしたが ヤツらは私に家がバレるのはイヤだからなどと、カワイイ事を言い出したので こちらもちょっとイヤな気がしました 4回目は隣町で初めて入ったガソリンスタンドで給油中に スタンドのお兄さんが「あのおじいさんを宮津まで乗せてもらえんかな~」と言うのです 私の乗っているバンには宮津・辰巳屋と書いてありますので すでに夕方6時なら宮津方面へ帰るはずと思ったのでしょう 「いいですよ」と二つ返事をしました お兄さんに宮津のどのあたりまでかを聞くと 「じつは、このおじいさんがだれなのかも分からないから本人に聞いてくれ」と言われて驚きました 白髪頭でヨボヨボのおじいさんに、どうしてスタンドにいたのかを聞いても ボケているのか微妙に会話は成立しないのです 人のよさそうな感じでしたが放浪癖があるのかも・・・ とにかく家はグンゼの工場付近らしいとのことでした 表札を見ると、このおじいさんは珍しい名前だったのでフルネームですぐに覚えてしまいましたし 翌年に、お葬式があったこともすぐ分かりました 5回目は少々ケバい若くてキレイな女性2人でした 夜8時ごろ、お客様からのクレームに対応するため急ぎ会社へ戻る途中 宮津警察の前を傘もささずに女の子2人が歩いているのを見かけました 次の交差点で信号待ちしていると、小走りでやってきたこの2人が ニコニコ笑顔で窓をコンコン叩いて言うのです 「すみませ~ん 乗せてくれませんか?」 ああ~クレームさえ無ければ・・・と本気で思いました このときクールな私は「いまから仕事があるんで、すみません」と丁寧に断ったのです ああ~バカバカ 会社について在庫の品とメールを確認してお詫びの電話をすると 実はお客様の勘違いで、不良品ではなかったことがすぐに分かりましたから 仕事はおしまい! そして、いつに無く優しい心のあふれる私は あの二人が今も濡れていないかがとても心配になり愛車を走らせると いましたいました、すぐ近所を歩いています 窓を開けて「お~い、送っていこか?」と声をかけると 二人は眉間にシワを寄せてこちらをにらむと 「だれ?」「なんのつもり!」と言うではないですか! さっきと印象が全く違い、すっかりやさぐれているのです 「え?さっき警察の近くで、ワシに乗せてくれ~って君らは頼まなんだか?」 そこで二人は顔を見合わせ、ちょっとバツの悪そうな顔をするものの ギャル「のせてくれるんですか・・・」 私「仕事がすぐに片付いたからな、どこまで行くんや?」 二人はどうするか迷っているようでしたし、迷惑そうな感じもしたので 「あれ? ちがったか~ すまんな」と言って戻ろうとすると 「やっぱりのせてください」 と言ってドアを開けて後席に乗り込んできました さて、茶髪で派手な印象の二人は薄着でしかもずぶぬれでしたから 私的には良い事をしたと思っていました でも・・・どこから来たのか、どこらへんまで送ったらいいのかを聞いても 「とりあえず京丹後方面で・・・」と答えるだけで あとは簡単なイエスかノーかで答えられる質問にさえ 「はぁ~」「さぁ~」「どうなんでしょ~」と、はぐらかして携帯をずっと触っています 「寒くないか?」と聞いてもスルーされました そして着信があるたびに「やばいよ~やばいよ~」と言い 説明してもらおうにも会話が成り立たないのでイライラします 2人はあまりしゃべらずにメールで会話をしており このおっさんは大丈夫か?と、私を疑っているらしいことはすぐに分かりました そして京丹後市で待っているシンゴという名の男が怒っていると聞こえましたので 説明を求めても二人で顔を見合わせて「マジやばい~」とか言って話になりません ヤバイところへ送って行かなければならないのか? しかしこの二人からは話しかけられることもなく あたかもタクシーに乗っているかのような感じがます 徐々にギャルの毒気に当てられて気分が悪くなってきたデリケートな私は なぜかめまいがして本当にしんどくなってきました しかも、このギャルたちは臭い! 雨とか化粧や香水ではなくて、ドブにはまってしばらく風呂に入っていないような強烈な臭さです 私は吐き気がしてきましたし、このままでは面白くないので なにか私に分かるように説明するとか、楽しいことを話すように言うのですが聞いてくれません 10キロほど走ったところで、私はゲロをはいてしまいそうになり これはダメだな~と諦めて二人に話します 「この先の交差点で君達を降ろすから、そこで直進する車に乗せてもらいなさい」 ギャル「ええ~?なんでです」 私「だいたい君達は人の話を聞いていないし、品が無さすぎる、しかも臭いんじゃああああ!」 とは言わずに 「ワシは家と逆方向にこれ以上は走られへん」 と言いましたら ギャル「京丹後までムリなんですか?でも、もうちょっとだけ・・・」 私「あのね~京丹後市へ行くなら、この水戸谷で車を拾えば確実や、だから降りてくれ~」 ぶーたれたギャルは礼も言わずに車を降り、私はすぐ転回して家路を急ぎました 途中で寒気も出てきて気分が悪いだけでなく頭痛もしました なんなのでしょう? インフルエンザかと思ったほどです 今回は良い事をしたという感じではなく 縁起が悪いというか二人に呪いとか、ややこしいモノが取り付いており 私は言葉のあやではなく本当の毒気にあてられたのではないかとさえ思えるほどで かかわり合いにならないほうがよかった印象だけが残りました それ以降はヒッチハイクに出会っていませんから乗せてもいません 日が暮れればお酒を飲み、運転することなく自宅でまったりしています 第159話 日帰り旅行 9月3日 バラエティー番組・秘密のケンミンSHOWの再放送を見ていて 「秘密のごちそう」のコーナで兵庫県・加古川市の「カツめし」が紹介されていました 加古川には後輩C君の実家があり、学生の頃に立ち寄っときに 最寄の駅である「JR宝殿」の名前について話をしたことを思い出します 私「なんでホーデンって名前なんやろ?」 C「宝殿が近くにあるからです」 私「ホーデン?なにそれ」 C「宝殿は宝殿です」 私「結婚式場・・・じゃなさそうやな」 C「いえ、結婚式はできますが結婚式場ではないんです、遺跡です」 私「は?結婚式のできる遺跡? その宝殿とやらは一体なんや」 C「宝殿は宝殿ですよ、知らないんですか?」 私「・・・知らんな~宝殿って「ほこら」とか「やしろ」みたいなモンか」 C「ちょっと近いですが、宝殿は宝殿です!特に、ここのオオシコ神社は一番有名な石の宝殿ですし」 私「石?ちっさいモンか?」 C「大きいといえば大きいですし、小さいといえば小さいです・・・あ、水に浮いてますね」 私「浮く? 軽いんか?」 C「多分、めっちゃくちゃ重いですよ、それに上には木が生えてます」 私「は~?ますます分からん・・・それは何するためのモンなんや?」 C「それは謎です」 私「謎?だから宝殿って何?さっぱりイメージできへんど~」 C「宝殿は宝殿以外の何モノでもないです!四角くて、ピラミッド状の突起が一箇所あります」 私「聞けば聞くほど訳がわからん・・・なんか不思議なモンやな」 C「いえ、そうでもないです、ごくごく普通の宝殿です、矢野さん本当にしらないんですか?」 私「ワシはこの年まで見たことも聞いたこともないな」 C「ここの宝殿は「日本三奇」と言って、日本の不思議なものベスト3の一つなんですけど」 私「有名なんか??初めて聞くな~ 日本三奇?って、あと2つはなんじゃ?」 C「日本三奇というのは、宮城県のシオガマと宮崎県のアメノサカホコです」 私「そうなんか・・・ワシの田舎には「日本三景」のアマノハシダテがあるけど」 C「ま~おんなじようなモンです」 私「そうか?橋立は誰でもパッと見て分かるけど、そのホーデンとやらは見たら分かるンか」 C「当然です、見て分からん奴は100回聞いても分からんでしょうね」 私「・・・なんかバカにされとる気がするな~オイ!」 C「分かりました? ボクは宝殿の近くで育ったんで、宝殿が宝殿なのは当たり前なんですけど」 私「おお!そうか、近くなら今からでも見れるんか」 C「ええ、見れますよ~ すぐそこですから案内しましょか?」 私「・・・早く言ってよね~」 というわけで近所の遺跡?「石の宝殿」を見に行きましたら 百聞は一見にしかずで、C君の言うとおりの遺跡だったのですが すでに夜だったので、暗くて全体がどうなっているのかよく分からず ビミョーな印象を持っております その後、偶然にも日本三奇の一つ「シオガマ」に塩釜市の御釜神社で遭遇したため あとは、高千穂の霧島山に刺さっているというサカホコを見れば日本三奇をコンプリート出来ます しかし、ホーデンか~ もう一度しっかり見てみたいな・・・ などと昔の記憶をフニフニたどりつつケンミンショウを見ておりましたら 「加古川のカツめし」はじつに美味そうなのです・・・ ゴハンにビーフカツ、その上にドミグラスソースをかけてゆでキャベツが添えてあります 一見してカツカレーとハヤシライスの中間のようですが、食べた反応はそれとは違うようです さらに後日の放送では姫路市周辺に住む兵庫県民のごちそうとして アーモンドバターのトーストが喫茶店のモーニングの定番とのことでした 出演者が「うまいうまい」と絶賛しています ・・・あああ~それも食べてみたいな~機会があれば行ってみよう・・・ 姫路は兵庫県南部の街で、我が家から高速道路で2時間30分ほど・・・加古川は姫路の隣です ま~そのうち、そのうち~と言っているまに半年がたち、夏休みが終わりかけた頃に子供達が 「夏休みの最後の思い出に市民プールでいいからつれて行ってくれ~」と訴えるので 安くて混んでいなくて、ウォータースライダーが待たずに何度も乗れるプールを検索したところ 高砂市の市民プールがヒットしました おお~!これはいい 高砂市はカツめしの加古川とアーモンドバターの姫路にはさまれた海辺の小さな街なのです この3市をつなげば子供のプールだけでなく、ご当地グルメや 日本三奇を堪能する盛りだくさんの日帰り旅行が企画できるではありませんか~ さらに高砂市にはB級グルメの「にくてん」という、スジ肉とジャガイモの入ったお好み焼きがあり これも一緒にやっつけてしまおうと、張り切って行ってまいりました 朝8時に出発して高速に乗り、加古川北ICで降りましたら、まづ向かうのは JR宝殿駅から西に1kmの生石神社(オオシコジンジャ)です ここで「石の宝殿」と呼ばている巨石建造物を20年ぶりに見ましたが やっぱりこの宝殿はなんとも不思議な光景でした・・・なんなんでしょう? 池に直方体の岩が浮いているように見えますが、微妙に変な形ですな~ 今流行のパワースポットにもなっているようです C君が「宝殿は宝殿です」と言ったのもうなずけますが 子供達と妻は興味が無いため「それで?」というリアクションでした あえて説明はしません・・・興味のある方は、ぜひ行ってごらんになってください ![]() 水に浮いている 立方体ではなく 上に木が生えている昼飯には2kmほど移動し加古川名物「カツめし」をお寿司屋さんで食べました 30人ほどのお客さん全員が寿司ではなくカツめしをたべており 純和食なのに洋食で繁盛しているのはこれまた不思議な光景でした その味も懐かしいような不思議な味で大変満足をいたしました そして3kmほど走ると到着するのが高砂市民プールです 大人500円は財布にやさしくてチャラチャラしたヤカラやアベックもおらず スライダーも乗り放題でたいへん満足いたしました 夕方には結婚式でおなじみの「タ~カ~サ~ゴ~ヤ~」で有名な高砂神社におまいりし 晩飯に高砂名物「にくてん」をいただき、これまた満足いたしました ラストは姫路方面へ4~5km走ったところにで「アーモンドバター」の、のぼりを発見 この喫茶店で2パック買って帰り、翌朝は甘くて香ばしいアーモンドトーストに舌鼓を打ち 我が家の夏休みが終わったのであります 子供達も満足したようで三女は「また、シミンのプールに行きたいな~」と何度も言っておりました それならば来年も混んでない市民プールを検索して、そのまわりの「パワースポット」や 「B級&ご当地グルメ」「お安いレジャー施設」など複数のテーマで 日帰り旅行を企画するとしましょうか・・・「名水めぐり」や地酒の試飲もいいな~ ああ~楽しみが増えました 加古川名物 カツめし第158話 ヒッチハイク ~その2 8月29日 10年ほど昔のこと、セバスチャンと名乗るカナダ人の小柄なおじさんから 舞鶴市の日本海フェリーの埠頭まで行って欲しいと頭を下げて頼まれました ヒッチハイクを乗せるの初めてです・・・しかも外国人 しかし、かつて私はヒッチハイクで救われたことがあるため 3度は乗せてあげようと心に誓っているので 「オッケーオッケー」と二つ返事で了解しました このオジサンは日本語が達者で、英語も織り交ぜながら1時間ほどしゃべって楽しかったのです 「私はヤノです」と自己紹介すると「オ~ウ!ヤ~モさんア~リガ~トウ」と言われてしまい 言い直すよりもミスター・ヤモになりきることにして話を続けると おじさんは45歳で日本とカナダをビジネスで行ったりきたりしているとの事でした とにかくよくしゃべる人で、日本のすばらしさや日本食の美味しさを熱弁してくれます 「ナットーは食ベラ~レマス、オイシイね~ デ~モ~、イカノ塩辛ダ~ケはダ~メナ~ノデ~ス」 私は単純で面白話や、ゴーストを見たとか不思議な話をして欲しいと頼むと 「オウ!ストレーンジなストーリーね~アリマ~ス」と言って聞かせてくれた話が 印象的だったので、ご紹介します おじさんの住んでいたカナダの町には日本のようなはっきりとした四季がなくて 夏から秋になったとたん落葉が始まり、すぐに長い冬が来るそうで 秋の急な冷え込みに、コートを出そうとクローゼットを開くと 中から真っ黒なモノ「The dark 」が飛び出してきてどこかへ消え去った いまでもアレがお化けなのか、潜んでいた泥棒なのか分からない 夕方とはいえ部屋は真っ暗ではないのに、ソレには目も鼻も口も見えず まるで動く深い闇のようなモノだった 後にも先にも不思議なものを見たのはその1回だけだ・・・というのです ワタシは、となりのトトロに出てくるススワタリをイメージしました いつの話かと聞くと、ハイスクールの頃と言っていました 逆に君は何歳かと聞かれたので32歳と答えると、驚いたことに 「もしかシテ~、ヤ~モさ~んは酉年デ~スネ!」というではありませんか 私「よくわかりますね~そのとおりです」 ○「ワタシ~日本に~十年以上イマス、ナンデモ分かりマ~スカラ~」 私「すごいな~日本人でもそんなすぐには答えられないですよ」 ○「ジ~ツ~ハ・・・ワ~タ~シのカノジョ~もト~リ~ド~シ~デ~ス!」 カナダ人恐るべし!不覚にも大笑いさせられました ○「カノジョは~ニッポンジン!サッポロにイル、とてもとてもカワイイ」 私「そうですか~、貿易関係の人ですか?」 ○「チガイマ~ス、普通のオウエルで~す、若イ~サイコウね~」 私「酉年ならボクと同じ32歳なんですね?」 ○「ソレはド~ウデショウカ?フッフフ~フ」 私「え?一回り上の44歳でも、おじさんより若いけど、ボクより下だったら・・・20歳!」 ○「ヤ~モさん、ソレはゴソウゾ~にお任せシマ~ス フッフフ~フ~」 とてもユーモアのあるおじさんで、彼女の待つ北海道へフェリーに乗って戻るようです 生まれて初めて乗せたヒッチハイクが外国人で緊張もしましたが いい事をしたような達成感もあり、機会があればあと2回以上は乗せようと思っていました しかしヒッチハイクを乗せていて、時間がたつのを忘れるほど楽しかったのは この回だけなのでした ヒッチハイク~その3 へ続く 第157話 家飲み 8月3日 後輩のM君が我が家へ遊びに来てくれました 当然酒盛りになり、ビールがすすみます 三十代で男前のM君に、そろそろ結婚はしないのか?などと話していたはずが 聞き上手な彼のおかげで、いつのまにかウチの家族の話になってしまい ついつい妻の料理上手を自慢したり、育児の楽しさや家族のありがたさについてなどを 独身貴族相手に熱く語ってしまったのです 娘達が祭りで太鼓を上手に打てると気分がいいよ~とか 幼稚園の絵画コンクールで娘が表彰状をもらったのがどんなに嬉しいものか 外食しても違うメニューを5つ頼んで分けて食べればいろんな味が楽しめて幸せだとか イチゴ狩やぶどう狩り、鳥を保護して家族で面倒見た話などなど 難しい話ではありません ああ~そうなんですか~と楽しそうにうなずいていたM君でしたが 私の話で結婚したくなったとは思えませんな~ その後M君のグチも聞きながらビールはいつも以上にすすみ 私が3本目なのに、彼はすでに5本目に突入です M君はこんなにたくさん飲む男だったかな~? 私以上に飲んではトイレに通っていました おりしも風呂上りにオツマミを物色しようと姿を見せた私の自慢のバカ娘たちと しばらく楽しそうに話していたM君は、何を思ったのか急に真顔で 「君達のお父さんは変な人だが、とてもステキなお父さんだから君らは幸せやぞ~よく覚えときや~」 と言ってくれたのです! なんて良い後輩なんでしょう~涙が出るほど嬉しかったな~ しかしM君には家族の楽しい部分だけを話しているため たくさんある私の悪い面や勉強不足な所ところは伝わっていないのです あえて、妻や娘達が寝静まったころに 深いため息の後で、こんな私でも時には育児に悩み、反省したりすること 小学校の先生にグチを聞いてもらってガス抜きしたことも何度となくあるとか わたしが子供の頃に比べての話や、ゲームをやり過ぎることへのいらだち ほめるつもりが、なぜかへこませてしまった~などなど 話題があちこち飛びながらも熱く熱く語ったのです おかげでビールがすすんで ついに空き缶は12本も転がっており 時刻も12時をまわっていました ふと気がつくと、私の話にうんうんと深くうなずいているM君は よく見ると涙をこぼしているではありませんか! うつむいてアクビをしているのかと思い 「そんなに眠いのか?ほな、もうそろそろお開きにしよか」と聞くと 「違います、眠いですけど、違うんです・・・なぜだか涙がでるんです」 と言いつつ、男のほほに涙がつたいます お互いかなり飲んだので何が何だか分かりません もしかして私は繊細なM君を傷つけてしまったのか? 一体どうしたのかを聞いても 「ああ・・・本当にいいお父さんや~」と私をほめながら、さめざめと泣くのです 何度も「矢野さんらしくて最高ですよ~」と言いつつ、こぶしで涙をぬぐう姿に 驚くと同時に感激して、クールな私としたことが思わずもらい泣きをしてしまいました そうか・・・ワシの悪い部分も含めて認めてくれるなんて、なんと良い後輩だろう! それから二人でしばらく泣きながらビールを飲んだのです 翌日M君から、昨夜はとても楽しかったと電話をもらいましたが 最後は君を泣かせてしまったから楽しくは無かっただろうと謝ると 彼は後半をほとんど覚えていないうえに、驚くべきことを言ってくれたのです 「あれは気にしないでください、ボクは酔っ払ってヘベレケになってしまうと ど~うでもいい、ほんのささいな事でもなぜか感動して泣いてしまうクセがあるんですよ~」 ・・・泣くのがクセ? それに、どうでもいい事ってどういうこと? しまった! M君は泣き上戸だったのか・・・ワシの美しい涙をかえしてくれえええええええええ! 第156話 ヒッチハイク~その1 7月28日 私はヒッチハイクを試みたことが何度かありますが、乗せてもらったのは一度だけです 28歳の頃でしたから、かれこれ14年も前ですね~ とにかく困っていたのでよく覚えているのです その日だけ車を置いていた無人のJR山家駅に山陰線の終電で帰ってきたはずが なんと!車内アナウンスで「立木~立木~」と1つ前の駅名が間違って流れたのです 私はそれを信じて降りなかったのですが、動き出した車窓に「山家駅」の看板を見て青ざめました 次のJR綾部駅がすでに私の降りる駅ではないことが分かったものの、運転手も謝るだけで 綾部駅のホームに私を残して終電は去り、駅員も何も言わず照明を消して帰ったのです! なぜじゃああああああ! 寝静まった駅前で途方にくれます・・・歩こうにも1つ前の駅までは6kmもあります ああ~こんなときに限ってタクシーも待機していません ああ~こんなときに限って雨が降ってきました ああ~こんなときに限って折りたたみ傘もなく ああ~こんなときに限ってコンビニが見当たりません ああ~こんなときに限って一張羅のスーツを着ており ああ~こんなときに限ってヒッチハイクをしても5台連続でスルーされます なんでじゃああああ! それなら作戦変更! 信号待ちで止まっている車を1台づつあたるのですが完全無視です 夜の12時に、ずぶ濡れのオッサンを乗せたがる人がいるでしょうか・・・いないのです ヤケクソで交差点内に出て近づくヘッドライトに「トマッテクダサ~イ」と両手を振ると あ~こんなときに限って、あああ~こんなときに限ってと言いたくなるほどの ヤバそうな車がブロロブロロとやってくるのです そして途中から力なく手を振る私の横に、車高の妙に低い高級セダンは止まってしまいました とりあえず小さな声で「あの~スミマセン~」と声をかけて頭を下げると スモークで真っ黒なウインドーがツーッと下がったではありませんか! 中では優しくなさそうなパンチパーマのお兄さんが「なんや?」と言って こちらを不思議そうにらんでいます ダメでもともとで「次の駅まで乗せてくれませんか」と頼むと 「おい!、車内が雨で濡れるやないか」と言ってくれました 私は内心ほっとして「そうですよね~」とあっさり諦めようとすると嫌そうな顔で 「だから、早くのってしまえや~!」 「・・・?あ、そうでしたか、すみません車内に雨が・・・失礼しました」 私は緊張しつつ車に乗せていただきました このお兄さんは私より少し年上のようで、ヤンキーというよりチンピラに限りなく近くて 妙な柄のサマーセーターを着ており、かなりやせていて歯がガタガタでした 内装は黒のベロアが張ってあり、カーステレオがシャリシャリの高音を鋭く刻んでいます 私はタバコの煙でむせつつも、会話がないのは怖いので切り出しますと 私「あの~今からどこへ行くつもりだったんですか?」 兄「は?関係ないやろ、それよりお前はどこまで送ってほしいんや」 私「すみません山家駅なんです」 兄「反対方向やないか」 私「あの、ご迷惑なら私は歩きますので・・・」 兄「送ったる言うたやろうが~、まぁ困ったときにはお互い様・・・っちゅうことや」 私「ああああああ~ありがとうござますううううう」 このお兄さんは優しそうにはぜんぜん見えませんでしたが 私の話を聞いて「それは災難やったな~」と気休めを言ってくださり 夜道を渋くぶっ飛ばすお兄さんのおかげで車はすぐに目的地に着いてしまいました 「カンコーヒーでもおごらせてください」というと お兄さんは「そんなモンはいらん!」というのです かといって「誠意を見せてもらおやないか~」と金をせびるわけでもなく 私は再度お礼を言って、ちょうどポケットにあったガムを座席において降りると お兄さんは「気をつかってもろてスマンの~」と無表情で軽く手を上げ タイヤを鳴らして車を急発進させたのです テールランプに頭を下げている間に視界からすぐに消えてしまいましたが 太いマフラーからの排気音が遠くで優しく響いていました 惨めな気持ちを味わった後だけに嬉しかったな~ お兄さん~、アナタはチンピラという名の紳士です! この御恩は一生忘れません さて恩返しをしようにも、どこの誰かも分からないので これからはヒッチハイクを見たら、たとえヤンキーでもチンピラでも 3度は乗せてあげようと心に決めたのでした ちなみに私がどう見てもヤンキーかチンピラが乗ってるようにしか見えない ホンダ・オデッセイ改に乗っているのも、こんな体験があったからという説が あったり、なかったり~ ヒッチハイク~その2へ続く 第155話 リンゴ飴 7月5日 友人のU君に「今でもリンゴ飴は食べてないのか?」と聞かれました いきなり何の話かと聞き返すと、かつて高校の美術クラブでの雑談中に 死ぬ前に何を食べたいか?というお題になり 「分厚いビーフステーキ」とか「母のカレー」「満漢全席」などの答えで盛り上がる中 私は「リンゴ飴」と答えて笑いを取ってしまったのです U君はその話の前後もよく覚えていてくれました うれしいものですな~ そうなのです、私は死ぬ前にはリンゴ飴を食べるものと決めていたのです ちょっと変わっていると思われてしまうかもしれませんが かいつまんで説明しますと 私は幼稚園の頃からお祭りの屋台で売っている「リンゴ飴」が気になっており 割り箸に刺さったあの赤いツヤツヤした飴にかぶりついている子供や 口の回りを赤くベトベトにしている人を見かけるたびに いつもうらやましく思っておりました と言うのもウチの親は一度も買ってくれなかったからです 私「な~リンゴあめ買って~」 母「あれはアカン」 私「なんで?」 母「あれは食紅がいっぱい入っていて体に悪い」 私「それなら、いま食べとる人はエエんか?体に悪いんやろ?」 母「それは親の判断で食べてもエエ家なんやろうけどウチはアカン、それにおいしくない」 私「え?おいしくないって、お母さんは食べたことがあるんか!」 母「私が食べるわけがないやないの! 食べなくてもわかるんや」 私「おいしいかもしれんやんか~」 母「あれはマズイ、あんなもん食べたら寿命が縮むから絶対アカン」 私「でも、ボクは一回も食べたことがないで」 母「体に悪いもんがいっぱい入っとるんや!それが年をとってからジワジワと出てくるんや」 私「そんな・・・リンゴあめはどう見ても、子供が食べるオカシやで」 母「なんや?さっきからくちごたえばっかりして、そんなふうに育てた覚えは無いで~!」 私「あのリンゴあめをほしがっとるだけやんか」 母「あ~、なんであんな子供みたいなモンを欲しがるんやろこの子は~ アカンアカン!」 私「・・・え?」 私としましてはテンションの高い母にワーワー言われてへこみましたが 小学生ながらに、子供の食べ物を子供が食べれないのはどういうことかを考えているうちに 我慢というものを覚え、その瞬間からすでに自分は大人であるとの認識を持ち 鉄の意志で母親が存命中はリンゴ飴だけは食べるまい!と心に誓うと同時に 私が死ぬ直前になら寿命の縮むのも気にせずリンゴ飴が食べれるではないかと理解し 人生の最後はリンゴ飴を口にしてからと心に決めた・・・というわけなのです あまり子供らしからぬ意見ですな~ 高校時代にはもっともらしく『最後にリンゴ飴を食べるシチュエーション』も披露しておりました ~年老いた私が病床にて死ぬ3日ほど前に、言い残すことは無いかとたずねられたとして~ 「ああぁ・・・ワシはリっリンゴ飴を・・・はぁはぁ・・・食べてから死にたぃ・・・ゴホゴホ・・」 そうなると心優しい娘達や孫がリンゴ飴を探してくれるはず しかし店頭で売っている商品ではないため近場でなかなか見つからなくて 家族は縁日やお祭りを調べて買いに走ることになるが、なんとか見つけて届けてくれるだろう そして、あの待ちに待ったリンゴ飴を一口食べた私は、涙ぐんでウンウンとうなずき 一同の見守る中「まずぃ・・・」と言ってコロリと死ぬ これは最後の最後で家族に憎まれ口を言って、悲しみをあまり大きくさせないようにとの 私の優しい気遣いなのですが、友人にはオチとして笑われてしまったわけです もとよりリンゴ飴をそれほどおいしいものと期待はしておりませんし、まずいと予想しています しかし、リンゴ飴以外のおいしいものを最後に食べてしまうと 口のいやしい私は、もっとおいしいものが食べたくなり この世に未練を残すことになりかねません かといって最後のリンゴ飴がメチャメチャおいしくても、念願がかなったわけですから ばっちり成仏できそうです ですから最後に食べるものはリンゴ飴がベストなのです お分かりいただけましたでしょうか? 実際に私が年老いて死ぬころに、やさしい孫がいてくれるのかは分かりませんが 当然、両親はすでに他界しているはずですから、私がリンゴ飴を食べて死ねば・・・ あの世でハイテンションな母から 「私があれほど言ったのに~!とうとうリンゴ飴を食べてしもて~言うこときかん子やな~ やっぱり死んでしもたやないの~ そんな子に育てた覚えは無いで~! アカンアカン!」 と叱られてみるのもいいかもしれません そんなこんなで、私はリンゴ飴を今でも食べたことがないのであります かわいい娘達よ~その時はたのむ 第154話 蛍狩り ~その2 6月28 以前もご紹介いたしましたとおり、6月の楽しみといえば蛍狩りです(第21話) お客さんから聞いた話によると 昔は畑から長ネギの花である「ネギ坊主」を一本とってきて 虫かご代わりに捕まえたホタルを軸の中に入れて指でフタをすると 緑色に光る棒の中で点滅する光景が、家庭用の電飾のない時代には 美しくて夢のようだったそうです ぜひやってみたいのですが、ネギ坊主は手に入らなかったので 例年通り「竹箒」を担いで出撃しました 完全に日が暮れたら家族で腹ごなしに歩きます 今年は台風と道路工事のおかげで蛍が見られないのではと心配したものの なんと例年以上の50匹を数えるほどに光っておりました ああ~我が家の周りはなんと自然が豊かなことよ・・・ 近所の田んぼに飛び交う蛍を長女がホウキに7~8匹もくっつけると 仲間が集まっていると錯覚した蛍達がフワフワ近寄ってきます 大変幻想的なので、夜の散歩としてはとても面白いのです 自宅から歩いて観賞できるのは、田舎ならではの贅沢だと思っております 片道10分くらいの狭い範囲での散歩ですが 娘達も愛犬のマコも喜んでは蛍を追い、満足している様子でした この季節限定の幸せを来年も再来年も、10年後になっても 家族で楽しめますようにと、近くの祠に祈ります さて、今回の寄り合いでは、つまらない議論に苛立ちをぐっと抑えておりました やっと終わったと思ったら、だれも飲みに行こうと言ってくれないばかりか 一人で飲んで帰ろうかなと財布を見るとほんの小銭しか入っていなかったのです これではストレスが抜けません 飲むつもりでせっかく歩いてきたのだからと、スーパーでビールと日本酒のワンカップを1本づつ買い ちょっと遠回りして人気の少ない道を飲みながら帰ろうと 途中から海岸線にでて暗い夜道をフニフニ歩いておりました 珍しいくらいに風が凪いでおり、宮津湾は波さえもほとんどなくて ときおりチャポチャポと聞こえる海の静けさがホロ酔いに心地よく あと5分で家へ着くというのに風流な私は渚に足を止めたのです ストレスと酒は持ち帰らず、ここでやっつけようと小さな砂浜にあぐらをかいて 日本酒をチビチビやりつつ対岸に見える天橋立の夜景を海抜0mに近い視点で楽しみます 足元のわずかな波がサラサラと音を立て、沖に浮かぶ船の明かりがきれいに水面に映えていました あれはステンレス工場へとニューカレドニアからニッケル鉱石を運んでくるタンカーです その機関音を近くに感じつつ、あの船で南半球へ旅することを空想します 天国に一番近いといわれる島から来た船に乗ってどこへ行くのか どこの港でどんな生活が待っているのか、季節が逆なら今は秋か、雪は降るのだろうか・・・ すると私の目の前を1匹の蛍がツ~と横切ってしばらく海岸線をフラフラ飛んでいました 近くの田んぼからは国道を渡って500m程なので、ありえないことではありません おりしも蛍は沖のタンカーの輝きに向きを変えてツーッ・ツーッと海の上へとすべりだしたのです 同じく海岸線を一人でフラフラしていた自分が、あの船で旅に出たいと思った直後の出来事だけに 酔っぱらった私の分身が飛んで行ったかのようでした お前もそっちの水が甘いと思ったのか? おお~い!こんな苦い塩水にとどまらずに、早く自分のいるべき場所へ戻ってこいよ~・・・ しかし、その小さな光は船の明かりに吸い寄せられて溶けるように遠く見えなくなり センチメンタルな私は、早く自分のいるべき家に戻らねばと気づかされました 第153話 雨降り 6月22日 私は雨が降ると、なんだか気分が滅入るのですが 友人のG君は晴れよりも雨のほうが好きだと言ってました 昔から濡れることをあまり気にしないし、雨のしずくで世界がキレイに洗われる感じが心地よく 小雨なら傘をさそうとさえ思わないのだそうです 意外と詩人だな~ N先輩も雨が好きや~と言っていました 仕事中に気温が高いのは困るので、雨天のほうがすごしやすいのと 休日にのんびりしたいのに晴れてしまうと家族から 「天気がいいのでどこかへ連れて行ってくれ~」と言われるため 特に休日は雨降りが最高だとか K先輩までもが雨好きなのには驚きました 顔に似合わず雨音を聞くと心が落ち着くといいます 意外と詩人だな~ 人それぞれ雨降りの印象は違うものです 「それじゃ~テレビ放送終了後の『ザアアア』という砂嵐のような画面でも落ち着くでしょ?」 と言ってからかうと、先輩から 「今はデジタル放送だから画面は真っ黒で、あの音はしないぞ~この時代遅れがっ!」 と言われて返す言葉も無く、時代遅れのK先輩にすっかりやられてしまいました すっかりやられたといえば・・・私の雨にまつわる思い出で一番強烈なのが 小学校5年生の頃、友人のグジと一緒にピコの家で遊んだ帰りに 急な雨にみまわれたのです 今で言うゲリラ豪雨でした この雨で私は雨降りが嫌いになったといっても言い過ぎではありません 運悪く二人とも傘を持っていませんでした とにかくひどい降りに、背中やパンツまでもが一瞬で濡れて惨めな気持ちでした 雨宿りをしていてもやむ様子はなく、日も暮れてきて冷え込んだので しかたなく濡れるがまま歩いていると不意に尿意をもよおしてしまい 品行方正な私としたことが道端の陰に隠れて立ち小便をしてしまったのです しかし、これがいけません 当時、短距離走も長距離走も得意だった私は本気で走れば ピコの家から自宅のトイレまで5分とかからなかったはずで なぜがまんしなかったのか・・・なぜ走って帰らなかったのかと 今なお悔やむことになるとはその時点では想像もできていませんでした 激しい雨に打たれながらの行為が終わる頃 ホッと一息ついた私はふくらはぎに妙な振動を感じたのです 風が吹いており雨音もひどいためよく分からなかったのですが なぜか生暖かいので不思議に思い振り返ると、驚愕の光景を目撃します いまでも脳裏に焼きついてしまったその光景とは 私の足に小便をかけて楽しそうに笑っているグジの姿です グジはアホなのですが、ここまでとは思っていませんでした ずぶぬれのジーパンも雨ではないモノでさらに濡れていることが分かります 怒り狂った私は「なにをしてくれるんじゃ~!」と叫んでグジを張り倒そうとしましたが グジのアホウは高笑いしつつ、こちらに向けて尿を撒き散らすため、うかつには近づけません しかも、いらだつ私に「バリアじゃ~!」とふざけて、いつになく強気です 本当のアホというヤツは予測不能の行動をしますが そのアホさゆえに、わずか10秒後のことさえ考えが及ばないのです 放尿が終わればグジの頼る鉄壁のバリアは消えうせ 学年トップの俊足を誇る相手からは逃げきれないこと そして鬼と化した私から局部を収納する間もなくキツ~イ往復ビンタを食らうことを・・・ しかし本当のアホはやはり予測不可能でした 張り倒されたグジは濡れた顔を痛みでゆがませながらも まだ「やってやったぞ~」と言って笑っており 私はなぜ小便をかけるのかを問い詰めても「雨がふっているから~」とヤツは答え 納得いかない私は胸ぐらをつかんで 「雨がふってるから? ワシは雨が降ったら小便をかけられるんかいや?」 と聞いても依然として笑顔のグジは 「だから~雨でバレれないと思ったんや~」と意味不明の言葉を発しただけで カラリとした謝罪は一切無いまま、あの悲しくも激しい雨のように いつやむともなく笑いつづけたのでした ああ~意外と私も詩人~じゃなかった・・・そんなこんなで雨降りは気が滅入るのであります 第152話 ブロッコリー 6月15日 にわかにブロッコリーが大好きになった私はスーパーで軸の長いブロッコリーを選び 茹で時間2分のカリカリ食感に舌鼓を打っていました そんなおり近所のスーパーで軸がかなり長い、エノキのようなブロッコリーを見つけたのです 生産者は我が家の近くの畑で有機栽培をしてらっしゃるW先輩でした このブロッコリーはマッシュルーム型ではなくて、頭が小さく軸が長いので 軸好きの私にはピッタリなのです 早速買って帰って食してみると 何じゃコレは? うまああああああああああああああい! 最高でした それからしばらくWさんの作るエノキ・ブロッコリーにはまりました ところが1週間ほどで見かけなくなったのです 寄り合いでWさんに、あの細長いブロッコリーはいつスーパーに並ぶのかお聞きすると 細長いブロッコリーはメインの大きなブロッコリーを収穫した後に生えてくる小さなつぼみで 形の良いモノがまとまって収穫できれば市場へだすけど すでにブロッコリーは冬場の野菜だから4月後半では旬の時期は終わっており 近いうちにすべて掘り起こして、次の野菜を植えるから 残っているブロッコリーなら、摘み取ってもいいよ~ と言ってくださりました 早速娘を連れて、収穫にうかがうと ビニールハウスではなく、なんと我が家の隣の畑でした 今まで気がつきませんでした・・・ 2畝のブロッコリー畑はすでに花が咲いておりましたが よく見ると、美味そうな軸の長いブロッコリーがたくさん残っていました ![]() ![]() 早速娘達が摘み取った収穫してすぐのブロッコリーちゃんを茹でていただきます 大きさも形もまちまちで、花が咲きそうなつぼみもあり相当楽しめそうなのです 茹で上がった軸の部分を大人気なくツマミ食いすると うまああああああい!サクサクや~ 娘達には「まだ早い!こんな美味いもんはワシの胃袋だけに収まるのが当然じゃ~」と 大人気なく独り占めしようとしたりします これはうらやましがらせることで、ブロッコリー好きになるように仕向けているのです じらされた娘達も「たしかに美味しいな~」という反応ですが 私以外の家族はもともとブロッコリーを普通に食べていたので 逆に変なオッサン扱いをされます 妻「あんたは今まで『ブロッコリーは奇形植物や~』とか言って、いい顔しなかったのに変やで」 私「ワシは歯ごたえでブロッコリーに目覚めたわけや!」 妻「先月までは、食べようとせなんだのに極端すぎるで」 私「もぎたてをいただけるなんて幸せすぎるな~、うますぎるで~ お前達もそう思うやろ?」 長女「ママ~こういうのって、マニア・・・っていうんやろ?」 私「だれがマニアじゃ!ブロッコリー・マニアって初めて聞くど~」 妻「よく言えばベジタリアンやな・・・あ、でもパパは肉も食べるから違うな」 長女「そうや、思い出した~フェチっていうんや!」 妻「こらこら、どこでおぼえたんや?そんなことを~」 私「そうです、パパはブロッコリーの軸フェチなんですう~って、言うわけ無いやろうが!」 私がブロッコリーを好きになって家族になにか迷惑をかけたのか? のり突っ込みまでさせおって! 失礼だな~ 第151話 亀 6月5日 ある人物に会ったことで小学生だったあの日の記憶がよみがえりました 6年生の私は、学校の前を流れる大手川の中流で 日向ぼっこをしている亀を見かけて、こんなところにいるのかと驚いたのです クラスでそのことを話すと、そんなことも知らなかったのかと言われてしまいました 私はあまり川で遊ばなかったから知らなかったのですな~ 亀は公園の池などで飼われていて、野生の亀はどこかの山奥の キレイな川にしかいないのだと勘違いをしていました あの亀が野生の亀なら私が捕まえて飼ってもいいはず 帰宅後に川の中流へと一人で探検することにしました 浅瀬を半ズボンにサンダル履きでザバザバ歩いていると 虫取り網を持った小さなかわいい男の子が土手から見ていて 私が「亀捕り」をしていると言うと、人懐っこいその子は私を案内してくれると言います いろんなことをしゃべりながら二人で探検していると 大きなナマズがニョロっと出てきたり、ナナメに泳いでいた弱ったウグイを網ですくったり やっと捕まえたイシガメの甲羅が醜く変形していて不気味だったり 川の深みに足を取られた男の子が流されてしまい なんとか助けだしたものの、私も全身が濡れて気持ち悪かったりと いろいろな事があったのです 獲物としてはイシガメを3匹ほど捕まえたと思います その子は2歳年下で、近所でもなかったため それ以来ほとんど出会うこともなく、すっかり忘れておりました さて、この大手川は台風被害による全面的な改修が終わり 昔と印象がずいぶん変わってしまいました 亀はどこかにいないかな~と幼稚園の送り迎えに川沿いを探してみると いました! でも何か違う・・・イシガメではなく、似てるけどクサガメでもない 2~3度見かけた亀はすべて外来種のミシシッピー・アカミミガメでした このカメはアメリカからペットとして輸入されたミドリガメが成長して どす黒くなったカメで、名前のとおり耳の辺りが赤いのですぐに分かります 後輩のT君が言うのには、この大手川のアカミミには甲羅が30cmを超えるほどのオオモノがおり かつて捕まえた時にいたずらで差し出したボールペンを真っ二つに食いちぎられてしまい まわりで見ていた子供達に近寄らないように言ったとか・・・怖いな 多分30年は生きている固体なのかもしれません 年が経てば、あの丸くてかわいいミドリガメも、見る影がなくなるのか~ 見る影もないといえば・・・日本にもともといるイシガメやクサガメを 私は大人になってから見た覚えがありません そういえばN先輩が子供の頃に田植えを手伝っているとき 後ずさりながら手で植えるため後ろが見えず イシガメを踏みそうになったことが何度もあるが いつのころからか田んぼにカメを全く見かけ無くなったと言っていました 住む環境が減ってきているのは確かです いまでも日本のカメさんたちはこの川にいるのでしょうか 先日、店の前をメタボリックな色黒で大柄のオッサンが汗を拭きつつ通り過ぎ 「あっ?」と言って私を指差して振り返ると、大きなザラっとした声で 「矢野君!久しぶりです~ いや~なつかしいな~」 と言うのですが全く覚えの無い無精ヒゲをはやしたコワモテのおじさんでした 「どなたでしたっけ?」というと 中年「あれ?覚えてないんですか・・・」 私「え?いや~チョット待ってくださいよ」 中年「ほら~昔、一緒に亀捕りして、流されたりして面白かったのをボクは忘れられません」 私「あああ~はい~はい~はい~~あのときの4年生!」 いろいろな思い出が芋づる式に浮かび上がり、記憶の共有を確認し合いました 私「しかし、よくワシのことを覚えてたね~」 中年「矢野君はあまり変わってないからな~」 私「そうかな~ワシも6年生のときからかなり変わったけどな~」 中年「いえいえ~昔の面影がすごいありますよ~」 私「そうなんかな~・・・ちょっと失礼なこと言うけど君は昔の面影がカケラも残ってないな~」 中年「え?そんなことないでしょ~ボクはあまり変わってないと思うんですが・・・」 私「すまんがワシより年上に見えてしまうど~」 当時10歳だった彼を40歳のオッサンにしてしまった30年の歳月はあまりにも長すぎるため あの少年の頃の姿と目の前の現実が私の頭の中で、どうにもつながりませんが かわいいミドリガメが大きなアカミミガメに成長したようにも思え カメつながりで、浦島太郎の気持ちがチョットだけ分かるような気がしました 第150話 こまどり兄弟 5月29日 先輩達と三人で飲んでいてカラオケバトルになり、私が「狼なんか怖くない」を歌ったところ 「石野真子か~エエな~、ちょうどコレが聞きたかったんや~」と盛り上がり さらに懐かしい歌の応酬になりました 最年長のH先輩が山本リンダ、こまどり姉妹について思い出を語り 特に「こまどり姉妹」についてはいまでも大ファンであり、小さい頃に隣町まで見に行ったことや 「ソーラン渡り鳥」「浅草姉妹」の2曲は特に素晴らしいと力説してくださいます 「おい!とりあえず誰かこまどり姉妹の曲を歌ってくれ~」とHさんは私達後輩に言いますが H先輩以外の50歳未満の男子では年代が違うので、残念ながら歌う事ができません 「この状態は、歌がこまどり姉妹だけに・・・困った困った~」とH先輩にフリますと 目が笑っていません・・・ ホンモノのファンなので軽々しく島木譲二さんの使うギャグ 「こまったこまった、こまどり姉妹~」とは言ってくれませんな~ さて余談ですが、コマドリとは美しいさえずりを聞かせてくれるかわいいオレンジ色の小鳥です 歌のうまい日本の鳥ベスト3を選ぶと、ウグイスとオオルリと、このコマドリがランクインします ヒタキの仲間の「オオルリ」は青い小鳥でウグイスは独特の啼き声でおなじみですが 見かけは灰色の地味な小鳥ですから、双子で歌の上手な女性歌手の名前には コマドリがぴったりですな~ そうそうコマドリは英語でロビンです・・・オスのコマドリはクックロビンです 魔夜峰央先生の「パタリロ!」に登場する「だ~れが殺したクックロ~ビン」で有名な クックロビン音頭をコマドリ姉妹に歌ってもらいたいな~と思うのは私だけでしょうか? しかし「殺した」というフレーズはいけませんな~こまどり姉妹が本当に困ってしまいそうです ちなみにクックロビンを殺した犯人はスズメだそうですよ その翌週のこと、後輩のイタイ男・KY君から電話をもらいました KY「モシモシ矢野さんですか、こちらはミヤヅケイショ・ツ・みっ・宮津警察です!(半笑い)」 私「え~またか?噛み噛みやな~カミミヤヅ警察(上宮津)が、なんやって?」 KY「うっ・・・ウマイこと言いますね~あの~今夜の寄り合いの後なんですけどね・・・」 いきなり噛みながら名乗られても、聞いているこちらが恥ずかしくなります これまでに何度も宮津警察を名乗って電話を掛けてきたこの後輩は ダジャレと流暢なトークと毒舌と、顔に似合わぬ澄んだテノールの歌声で私に挑んでくる なかなか骨のある酔っ払いです 残念なのはワガママすぎること、噛むこと、そして私を変態呼ばわりすることです 噛むと言ってもガブリと私の二の腕に噛み付く事もなくはないのですが 電話のとおり、オチの直前に言葉につまったり言い間違えるので 会話が変なつながり方になってしまいます・・・噛み方がイタイのです・・・困った困った その夜は寄り合いの後でKY君とスナックに立ち寄り アホな話に花が咲き、ついついたくさん飲んでしまいました 彼は酔うと私のことを「に~やん」と呼ぶので、私も「酔った時に発揮できる特殊能力」の中から 「兄尊」を使って鉄道マニアの彼を「銀河鉄道」で迎え撃とうとするのですが、飲みすぎた私は いささか精彩を欠き「ゴダイゴの銀河鉄道999」を予約しようとするのですが曲名も歌手名さえも 思い出せなくなり困ってしまいました・・・年はとりたくないですな 私「え~っと・・・アレや、メーテルがでてくるんや~名前が・・・なんやったかいな~?」 KY「あ!それならすぐにネットで検索!けんさく・ケンサク~森田健作!なんちて~」 私「それなら次の曲は森田健作の『さらば涙と言おう』で、予約いれちゃって~!」 とオヤジ系で盛り上がりたいところなのですが・・・残念! なぜか彼は噛むのです ~スナックにて、カラオケで次に入れる曲名や歌手名が思い出せなくて~ 私「え~っと・・・アレや、メーテルがでてくるんや~名前が・・・なんやったかいな~?」 KY「あ!それならすぐにネットで検索!けんさくケンサク・・・松田・・・まっ・・・あれ?」 私「噛むなよ~それを言うなら森田健作じゃ~」 KY「も~そんなん、ど~でもよろしいやんか、に~やん!のみましょ~」 私「うむ、ゴクゴク・・・でもそこが、オチとちがうんか?マジボケか?」 しかし私は、まだ思い出せないため、うっかりつぶやくのです 私「こまった、こまった・・・え~っと・・哲郎が出てくるんや・・・なんやったかいな?」 KY「こまった、こまったコマドリ姉妹~でしょ?」 私「ちが~う、そっちやない!SLがアンドロメダへ行くんや~」 KY「あ!それならすぐにネットで検索!けんさく・ケンサク・・・松田健作・・・・あれ?」 私「また噛む~健作の苗字は松田ちがうで~松田なら優作や!だいじょうぶか?」 KY「も~そんなん、ど~でもよろしいやんか、に~やん!のみましょ~」 私「うむ、ゴクゴク・・・でも、そこがオチなんとちがうんか?新手の無理ボケか?」 悲しいかな私も酔うとマジで思い出せなくなり、曲目を考えながら うっかりつぶやいてしまい、またもや彼に付け入る隙を与えます 私「え~っと~ささきいさお?じゃなくて映画版の・・・ガンダーラとちがって何やったかいな?」 KY「あ!それならすぐにネットで検索!けんさく・ケンサク・・・松田優作・・・あれ?」 私「おいおい、ケンサクはどこへいってしもたんや?モロに松田優作や言うてしもとるがな~」 KY「も~そんなん、ど~でもよろしいやんか、にーやん!のみましょ!」 私「うむ、ゴクゴク・・・でも、さっきから検索と健作を引っ掛けて笑いをとろうとしてるんやろ?」 KY「そんなことしてませんて!なんぼ矢野さんが変態やからって変なツッコミはやめてください」 私「ほな、ワシが『なんじゃごりゃ~!』って、松田優作のまねでノリツッコミしたらエエんか?」 KY「うっわ~サブ~そんなんされたら酔いが醒めますわ~」 私「コラコラ、自分が噛みまくるくせに困ったヤツやな~このカミミヤヅ警察は!」 KY「おい!そこのお前!酔っ払いの現行犯で逮捕する~おとなしくオワナを・・・おわ?・アレ?」 私「また噛む~お縄を頂戴するんは、お前のほうじゃ!」 KY「も~そんなん、ど~でもよろしいやんか、に~やん!のみましょ~」 私「なんじゃごりゃ~!」 彼の場合は酔ってオチを飛ばしたり、尻すぼみになってしまうタイプの噛みかたですが よく考えると普通の会話でさえも上手にしゃべる事が出来ないこともKY君は多いのです 彼の言語障害が空気感染しないように、カラオケでノドを鍛えつつ アルコールでしっかり消毒いたしました しかし周りから見れば、クールな私でさえも同レベルの困ったオッサンに見えてしまうのでしょうな~ とりあえず、酒と歌がすすんで困りますね あ~ぁ、こまったこまったコマドリ姉妹・・・ん? コマドリ兄弟かな~ 第149話 好物 ~その3 5月20日 酒豪のH先輩は50歳にして納豆を克服したので もはや食卓に並ぶものはなんでも食べられると言っていました 飲みに行けば肉もラーメンもビールで流し込み暴飲暴食するけれど 逆に家では山盛りの野菜サラダを毎日食べるほど野菜が好きで 昔ならカレーに肉が少ないと機嫌が悪くなったのに 今ではタマネギが少ないと悲しくなるそうです 特に二日目のカレーはおいしいのですがタマネギはとろけていて存在が薄くなるため 新たにバターで炒めたタマネギを追加するほどとか 年齢とともに感じることのできる味わいや好物が増えて、幸せですな~ 幸せというのは実は小さなモノで、普段から小さなモノを感じることができるなら これすなわち幸福なのだ~!と、酔っ払ったH先輩は言っていましたが 私も全くそのとおりと思います 幸せと言えばウチの妻は料理上手なので、我が家の食卓は幸せですな~ おかげで毎年好物が1つは増えますし、今夜も晩御飯がとても楽しみです 楽しみと言えば・・・特に四季折々の味わい、季節の旬の味はうれしいですね~ 春は庭先に顔を出すフキノトウやミョウガをてんぷらにしたら 幸せを感じずにはおれません 昔は苦くて臭くて嫌いだったのに不思議です 夏の楽しみはカキ氷です! 我が家で夕食後に何度もかき氷をして楽しみました 私はかき氷のみぞれにコンデンスミルクをたっぷりかけて食べるのが好きですが 毎回同じ味では飽きるので、趣向を凝らします 以前テレビでみた、やしきたかじん氏のお勧めの「みぞれにオロナミンCかき氷」を試すと 思った以上においしかったのです! 子供にも好評でした 炭酸の爽快感がプラスされて最高です! これにヒントを得て、次の回では駄菓子屋で売っているようなメロンソーダの素を 氷に振りかけてみるとけっこうイケるではありませんか!泡がはじける新しい味わいです メロンのシロップよりも美味いかも? オレンジソーダも美味かった~! そして次なる私の新作、黄色いレモンのシロップをかけた上に本物のレモンを絞った 「Wレモン・かき氷」は爽快感が倍増してたまりませんな~ 「梅酒」や「みぞれウイスキーかき氷」もけっこういけますが、お子様はダメです 見た目も変わったカキ氷ということでブルーハワイにイチゴを混ぜたりしましたし 独身の後輩・M君が勧める「かき氷カルピス」も試しましたが これは普通においしいですね~ 初めて食べるのに懐かしい、間違いない味です 秋になるとスジコを心待ちにしてます 筋子とは、まだ卵巣の状態をしている「ほぐしてないイクラ」のことでして スーパーに筋子が並んでいるのを見かければ、私はすぐ買い求めます これを塩水の中でひと粒づつ丁寧にばらして、ダシしょうゆに漬けるだけです イクラの半額くらいで買えますので、たっぷりとご飯に乗せてイクラ丼でいただくと 見た目も美しい上にプチプチとして、思わず涙ぐむほど美味いのですが プリン体を多く含むため、お医者様からあまり食べてはいけないと言われているのです ビールも同様でプリン体が多いため、控えなければならないのです 後輩のT君がこのプリン体のおかげで痛風になってしまい 風が吹いただけでも足の親指が、あたかも電極をつながれた拷問を受けているように痛み 歩くこともままならなかったと聞き、尿酸値が高く通風予備軍の私は怖くて 少しはビールを減らそうと努力しているのですがやめられませんな~ 止められればなぜか飲みたくなり・・・しかも飲めば、妙においしく感じてしまいます ああ~こまったものですぅ~ 冬は鍋です、特に湯豆腐が最高で、子供達には物足らないようですが 簡単に作れますし、豆腐と水菜とキノコだけでもご馳走です ああ~おなかが減ってきた~ ささやかな好物を自分で作るのも、幸せですな~ そして、一年を通してうまい酒! ああ~よきかな、よきかな おっと、今回も取り留めの無い話をつなげまくってしまいました どうもすみません (おわり) ~追記~ ここからはシモネタを含むため絶対に読まないでいただきたいのですが どうしても読むことを希望される場合は「イクラ」や「レモンのカキ氷」を実際に食べた後で 「ビール」をのみつつ食材のイメージをあれこれ思い描いてから読んでください 前述のカルピスのかき氷を勧めてくれたM君と二人で飲みに出て 焼きソバをアテにビールを飲んで、よせばいいのに好物の話をしましたら・・・ M「フキノトウは食べる人の気が知れません、苦すぎるでしょ?」 私「ま~、ほろ苦いのがうまいというか、大人の味や、ミョウガもそんな感じやで」 M「ミョウガを食べると忘れっぽくなるっていいますよね」 私「たしかにそう言うな~」 M「まずかったことを忘れてるんじゃないんですか?」 私「コラコラ、そんなこと無いで~、冷奴にネギの代わりにのせてもうまいで~」 M「そうですか、ネギは薬味として最高ですけどね、ミョウガはどうかな~」 私「豆腐といえば冬場の湯豆腐はうまいな~子供の頃は完全にハズレのオカズやったのに」 M「味覚が変わってきたんでしょうね~僕は4年生のころからダメです」 私「湯豆腐がきらいか?」 M「はい、湯豆腐だけじゃなくて冷奴も、豆腐全般はほとんど食べませんね」 私「豆腐を嫌いなオッサンがいるとはな~ でも4年生までは食べれたんか?」 M「はい・・・実は4年生の時に、お遣いで豆腐を買いに行かされましてね」 私「ナベとか持っていくんやろ?なつかしい~な」 M「ええ、早く帰ってテレビが見たくて小走りしたら派手にけつまづいたんですよね~」 私「あちゃ~」 M「扇形に豆腐が白く大きく砕け散りまして、子供心にこれは大変な事になったと絶望しました」 私「ワシも同じような経験があるわ~それはつらいな」 M「半泣きで路上の砂にまみれた豆腐の残骸をかき集めて鍋に入れたものの家には帰れず」 私「くぅ~っ、泣けるな~」 M「それから豆腐はダメですね~ ちなみに豆乳は普通に飲めますけどね」 私「はぁ? それはなんか変やで同じような味やろうが!・・・あ?でもワシは豆乳がニガテやな~」 M「はぁ~?それのほうが変です!矢野さんの好物の豆腐は豆乳をニガリで固めただけなんですよ」 私「ううう~そういえばそうやけど・・・なんでワシは豆乳が嫌いなんやろ?」 M「ほらほら、ほおばった豆腐はだんだん口の中で豆乳にもどりますよ~」 私「ああ~やめて、なんだか豆腐が嫌いになりそう」 M「そういう偏った好き嫌いがあるのは変態の証拠です、一度診てもらったほうがいいですよ」 私「それを君にだけは言われたくないな~」 話題を新作のかき氷にかえますと・・・ 私「君から聞いたカルピスのカキ氷は美味かったな~ 他にオススメはないか?」 M「かき氷ならカルピス以外だと、みぞれしかボクは食べませんね」 私「へ~、ウチは黄色いレモン・シロップの上から本物のレモンを絞ったら、美味かったで~」 M「えっ・・・ボクは人工の色が付いているのって、キライなんですよ~」 私「そうかな~?ブルーハワイとイチゴを混ぜた赤紫のブラッディ・ハワイとか作ったけどな~」 M「わ~気持ちワル~、特にさっきのレモンは最低ですよ~まるで雪の上に小便したみたいでしょ」 私「こら~っ!またワシの好物が減るじゃろうが~!」 好物といえば、鮭の卵巣のスジコをイクラ丼にして食べるのが最高だった~と言う話に またもやM君は意外な横槍を入れてくれます M「僕はイクラってダメです~さっきのカルピスで思い出したんですけど、見た目も味もイヤで」 私「着色もして無いのにオレンジ色の宝石のようなイクラの見た目のどこがどう悪いンや?」 M「ずいぶん昔の話なんですが・・・子供の頃に兄弟でカルピスソーダを飲んでたんですよね」 私「イクラとカルピスは食べ合わせか?」 M「いえ、その時に弟が鼻血を出して、コップに逆流したらイクラみたいに赤く丸くなって」 私「うわ~!やめろ~っ!想像してしまう」 M「イクラの味は鼻血と基本的に一緒ですし、ご飯に血糊がついてる状態としか思えないでしょ」 私「やめろ~っ!!お前~、おとなしまくに恐ろしいヤっちゃな~」 (おとなしまく=控え目) M「すみません、こんなだからボクは食べられないモノがずいぶん多いんですよね」 私「いつもながら困ったオッサンやな~、ところで君の好物はなんやったかいな?」 M「キライなものは多いですけど、好物をあえて言うならラーメンやソバ?」 私「ほな、焼きソバをアテにビールを飲んでたら幸せや~、と言うことか」 M「あの~、ビールも好きではないんです・・・外では飲みますけど、家では絶対飲まないです」 私「意外やな~」 M「だって、ビールを飲むとトイレが近くなるでしょ?・・・おしっことビールって似てません?」 私「おっと、危ない! この話は終わり!」 M「も~酔っ払ってくると、どっちがビールなんだか、グラスに入れたら見分けがつきますか?」 私「その話はかき氷レモンのくだりで終っとるんじゃ~!」 M「そうそう終っているといえば~、ボクが高校生のころに近所へ来てた配達のオッサンですが」 私「君みたいに頭がイカレてどうかしてるのか」 M「どうなんでしょ?真面目で頑固で健康のためなら死んでもいいというほどの健康マニアで」 私「ほ~そのオッサンが妙な健康法を試して体を壊してしまったと言う話やろ?」 M「おしいな~!体は丈夫で全くの健康体だったんですが、壊れたのは人間関係というか」 私「20年も昔の話やろ? すると紅茶キノコ・・・ではないし~ケフィアとか・・・どうや?」 M「じつは飲尿健康法なんですけど」 私「わちゃ~!確かにそれは終わってるな~・・・って、あ! 今はやめろ~!しゃべるな~」 M「そう、しゃべらなきゃいいのに、オッサンは自分の健康なのを飲尿のせいだと自慢してたんです」 私「うわ~それはひくな~ちょっとリアルで汚い話やな」 M「汚いと思うでしょ?でもオッサンが言うのには出した直後尿は無菌でキレイらしいんです」 私「あのな~M君よ・・・今、ワシらビールを飲んでるやろ?」 M「そうそう、そのオッサンもビール好きで・・・だから飲尿健康法にとっつきやすかったんです」 私「そうじゃなくって・・・今から飲めなくなるがな」 M「そうなんですオッサンも最初は飲めなくて、水やお茶で割ったりして工夫をしたらしいです」 私「それならいっそビールで割ればよかったな~!」(すでに私はヤケクソになってきました) M「あ!そうですね~さすが矢野さんだ~今夜もさえてますね」(M君はつなげるのがうまいのです) 私「そうかな? で、その健康法は実際には効かんのやろ?」 M「興味があるなら自分で試してみたらどうです」 私「興味が無い!」 M「やり方をしらないからでしょ?」 私「知りたくないし、やらない、あああ~聞きたくない」 M「やり方は朝一番の尿をすぐ飲むだけらしいから簡単ですよ、ビールで割ればいいじゃないですか」 私「朝からビール飲んでたら仕事にならん・・・というか、ワシは尿を飲まん!」 M「このことは誰にも秘密にしておきますから、大丈夫ですよ」 私「コラコラ~アホな話はやめろ!ほかのお客さん達からワシらは変な目で見られとるど~」 M「健康マニアは自分が周りからどう見られてるかを気にしたらダメなんです」 私「だから、ワシは健康マニアではない!それに健康のためにおしっこを飲むのは何か違うぞ」 M「そうです、逆に健康でなければ飲めませんよね~ 普通は戻してしまう」 私「君としゃべってたらワシも戻しそうや・・・」 おかげさまで、私はビールをしばらく控えることができそうです 第148話 くちなしのG 5月7日 私の同級生の中でも一番無口な「くちなしのG君」についてのお話です 彼はYESの時には「・・・ああ」 NOは「なんでや・・・」とつぶやく程度のため その無口さゆえに(第124話参照)普段の生活でトラブルは無いのか不思議でしたが・・・ やはりトラブルがあるような、うまく回避しているような微妙なエピソードを 飲み会で隣に座った後輩・亭主関白のJ君が面白おかしく語ってくれました 半年ほど前に、隣町のスーパーでG君の奥さんが車のキーを車内に残して ドアをロックしてしまったのだそうです 家に電話をかけてG君に助けを求めたところ 「ああ」とだけ答えた無口なダンナが20分もかからずバイクで駆けつけてくれる と思っていたのに、G君は車に乗って一緒に帰えるほうが良いと判断してしまい それを言わずに路線バスに乗ってきたため、1時間も待たされた奥さんから いきなり叱られたそうです しかもG君はスペアキーを持ってこずに針金ハンガーとヘアピンを持ってきており 何も語らないままG君は車の鍵穴にヘアピンをさしつつ 窓の隙間にハンガー器用に曲げて差し込むと ピッキングを開始したというのです しかし、20数年前の自動車なら簡単に開錠できたのでしょうが 現行の車ではそうもいかず、15分ほど放心状態で見ていた奥さんは 周りで見ている人から自分達が「車上荒らしと見張りの女」にしか見えていないことに気がつき 情けなくなったところへ、たまたま車で買い物に来ていたJ夫妻が通りがかったので G夫人は友人であるJ夫人に「ちょうどよかった~私を家まで送ってください」と頼んで ピッキング亭主をひとり残しJ君の車へ乗り込むと、事の次第と夫の悪口をワーワー語ったそうです そして、帰宅直前にG君から奥さんの携帯に電話があり 「おい!オレを置いてどこに行ったんや!」 と、とがめられるのではなく 「開いたで・・・」と短い連絡があったとか J君はG君の言動と行動が全く理解できないと不思議そうでした J君は亭主関白なので、自分を呼びつけた奥さんが先に帰れば怒り狂って 奥さんをしばらく実家に帰すだろうとのこと 私の場合は笑いながら怒ると思います ま~いろいろな家庭があるものですな~ はっはっはっは~ くちなしのG君め、笑わせてくれるやないか~ マイペースというか天然にも程があるわい! 今度、飲み会であったら酒の肴にしよう・・・ と思っているとG君が後輩の出産お祝いを買いに当店に来てくれました プレゼント包装を終えて、とりあえずコーヒーを入れて話を聞きますと 私「ハンガーで車をピッキングしたらしいね~」 G「・・・え?なんでしっとるんや?」 私「J君から聞いたんや、半年ほど前やろ?」 G「半年前・・・ああ去年の話か」 私「奥さんは怒って途中で帰ったって?」 G「あの時は30分以上かかったからな~」 私「そっちじゃなくて、なんでスペアキーを持っていかんのや?」 G「持ってない」 私「え?なくしたんか~ それは奥さん怒るで」 G「なんでや・・・」 私「それでもピッキンって普通はせんやろ?」 G「なんでや・・・俺にハンガーを持ってくるように電話してきたのは嫁や」 私「え?そうなんか?話が違うな・・・奥さんがハンガーを?なんで?スペアキーは?」 G「オレのスペアキーは嫁に『アンタはすぐ失くすから!』って取り上げられた」 私「は? でも、家においてあるやろ?場所を聞いたらすむ話やんか」 G「嫁は俺のスペアを自分のキーに付けとったんや」 私「それではスペアの意味がないやん、同じキーが2個つながっとるだけやがな」 G「・・・ああ」 私「しかしJ君から聞いた話とずいぶん違うな~」 G「・・・ああ」 私「で、結局その鍵はどこにあったんや?」 G「エンジンを切ってそのまま・・・」 私「ささったままか? あ? でも、車内に鍵を残してどうやって外からロックできるんや?」 G「聞きたいんか」 私「話が全く見えてこんのや~頼むわ~」 G「車から降りて、ドアを閉める前にロックボタンを押してドアを『閉める』にするわな」 私「うん」 G「ドアノブは引っ張った「あける」状態でドアを閉めると同時にノブから手を離すんや」 私「それで鍵がかかるんか」 G「タイミングが大事や」 私「なるほど~その技でカギ無しでも外から集中ドアロックができるのか」 G「試してみ」 私「やめとく・・・で、それは奥さんにとってどういう意味があるんや?」 G「めんどくさいらしい」 私「普通に鍵穴へキーを挿して回すのがか?」 G「ツメが長かったときのクセらしい・・・」 私「変なクセやで~しかも、キーを抜かずに車外へでるかな~」 G「じつは先月・・・車を乗り換えたんやけど、その直前にも閉じ込めたんや」 私「また?こりへん奥さんやな~ その時もハンガー持参で行ったんか?」 G「・・・ああ、2回目は恥ずかしかったな~」 私「すぐに開かへんやろ」 G「少し慣れて20分ほどで」 私「奥さんはどうしてるんや?手伝うとか」 G「なんでや・・・『おそい!』を連発してイライラしとる」 私「しかしJ君から聞いた話では君が『天然ボケの悪者』になってるで」 G「・・・いつものことや」 私「奥さんは自分のことは棚に上げて言いたい放題か~」 G「・・・ああ」 私「君はイヤミのひとつも返さんのか?」 G「・・・ああ」 私「そうか~無口なだけに男らしいな~」 G「ああ」 私「そこは否定せい!」 G「なんでや!」 スペアもなくカギを車内に閉じ込めた場合は最初から専門の業者に頼むと思いますが 奥さんはG君のピッキングの腕をよほど見込んでいるのでしょう ある種の愛ですかね? 無口なG君の奥さんは彼と対照的におしゃべりで明るくて感情が豊かなのだそうですが 彼が奥さんに反論すると軽く三倍は返ってくるため いちいち口答えせずに黙っているほうがお互いに嫌な気分にならず 精神的にエコなのだそうです・・・無口のほうが地雷を踏む回数が少なくてすむわけですな~ ある意味でよくできた夫婦です そうそうエコといえば・・・車をエコカーに買い替えたG君は ポケットに小さなリモコンキーを持っていれば開錠施錠はボタンで、もちろんエンジンも ボタンでスタートできて、うっかり車内に鍵を残して外へ出るとブザーが鳴るという 賢いキーレスエントリー車を購入したそうです これなら閉じこみは二度と起こらないと思っていたらしいのですが 奥さんはそのリモコンキーをポケットに入れたまま洗濯してしまったため使用不能になり 修理の間・・・G君のリモコンキーは取り上げられたそうです がんばれG君! 君の話を聞くと私が亭主関白に思えるぞ! 第147話 好物~その2 4月29日 私はブロッコリーが大好きになりました かつてはブロッコリーのヤワな食感も青臭い香りもグロテスクな見た目も、ちょっと苦手で 食卓に並んでいても1つ食べるかどうかでした カリフラワーも同様です なぜ好きになったのかは、まず「温サラダ」を好きになったことが大きいのです テレビ番組でパブリカを生産している農家の奥さんが、オススメの料理と言って パブリカをさっと湯がいてマヨネーズをかけただけのごくシンプルな料理を作っていました 「甘くてウマイ~」と言って家族も毎日のように食べているとか いままではサラダに色どりのために添える黄色くて大きなピーマンのような野菜 としか認識していませんでしたが、それだけ食べてもパリパリしておいしそうに見えましたし これなら子供でも簡単に調理できます そんなこんなでパブリカを2つ買ってみたのです 1つは私がサクサク切りまして、もう一つを子供がイヤイヤながら手伝い 20秒ほど湯がいて味を見ますと 甘い! 歯ごたえもよく、ジューシーでピーマンとは別物です この瞬間から私の中で温サラダはアリになりました いままでサラダは生!冷たいのが美味いと思い込んでいた自分がはずかしくなります 子供達も意外とウマイとの反応でした それ以来、アスパラや、薄く切ったカボチャやニンジン、タマネギなどを アクは抜けても歯ごたえが残る絶妙のタイミングを見計らい 子供にも手伝わせて温サラダを作るのです ああ~野菜が美味い!ドレッシングもどれを買おうか迷いますな~ でも、あのブロッコリーだけは食べなかったのです そんな折、H先輩と飲みながら野菜の話になり 私「最近になって野菜がうまくて、こまるんです、自分で温サラダを作ってしまいますよ」 H「たしかに美味いな~ 子供の頃は大嫌いやったが、今は肉より野菜のほうがありがたい」 私「野菜では何が一番好きですか?」 H「そうやな~ モヤシと迷うな~ ラーメンの上で半生のパリパリのモヤシはたまらん」 私「ウチは木曜日をモヤシの日と決めてますよ~ モヤシって安くてうまいですよね~」 H「ああ~でも一番ならブロッコリやわ~ 嫁とスーパーに行ったら絶対に買ってもらう」 私「ええ?ブロッコリ・・・ボクは苦手です」 H「あんな美味いモンのどこが気に入らんのや?言うてみぃ」 私「あの、水っぽくてムニっとした柔らかい食感はイヤですね~」 H「はぁ?それならカリッカリにゆでてみ~歯ごたえが最高やで!」 私「そうですか、ウチはいつも柔らかくゆでてあります」 H「かた~くゆでたほうが絶対に美味いど~ とにかく軸も美味いし」 私「軸?あの捨てるクキの部分も食べれるんですか」 H「アホやな~あそこが一番美味いのに、甘くて歯ごたえがあって・・・ああ~つばが出る」 H先輩は肉食のイメージが強いのですが、ブロッコリーが大好物とは驚きました それに軸のほうが美味いなんて・・・真偽のほどを試してみましょう 早速、妻に聞いてみると普段は4分間ゆがくとの事なので 今回は3分で固めにゆででもらいましたら・・・ 「あれ?歯ごたえが出てきた・・・これはいいかも」 翌日は私が直々にブロッコリーを調理します 軸の長いブロッコリーを選んで、根元の硬いところはピーラーで皮をそいで エノキのように細長く軸が残るように切り分け きっちり2分ゆでてHさんのいう「カリッカリ状態」に仕上げ ドレッシングをつけて軸のほうからポッキーのようにカリカリ食べ進むと、驚きました 甘い! 頭の部分も、よく振って水分を飛ばせばドレッシングがよ~くしみてます 美味い! 今まで捨てていた軸に「ごめんなさい」と言いたいくらいのおいしさです こんな歯ごたえのすんばらしい野菜があったなんて・・・ああ~今までの私は損をしてました それからは、翌日もブロッコリ~その翌日はカリカリのカリフラワーを試してしまうほどに すっかりブロッコリー好きの野菜好きになってしまったのです ああ~ブロッコリー万歳! 食卓に幸せが1つ増えました ありがたや、ありがたや~ (おわり) broccoli ~追記~ ここからは読まないでいただきたいのですが、どうしても読むことを希望される場合は ブロッコリーを実際に食べた後で食材のイメージをあれこれ思い描いてから読んでください 寄り合いの後で夕飯がまだという後輩のM君と飲みに出ました 彼は私ほどではないものの、まあまあのイケメンですが 食べ物にかかわらず、とにかく好き嫌いが激しいため困ることが多いのです とりあえずビールと焼きソバを注文して、ブロッコリーの話をしましたら 予想通り食べることは全くできないとのことでした 私としましてはブロッコリーのおいしさを伝えようと、彼に言って含めると・・・ M「ボクは食べられないモノがずいぶん多いんですよね」 私「アレルギーがあるんか?」 M「そうですね~甲殻類は体調が悪いとダメですね~」 私「ワシは先月までブロッコリーがいまいちダメやったんや」 M「そうですか、ブロッコリーは味的には大丈夫なんですが・・・やっぱりダメです」 私「風の谷のナウシカに出てくる腐海の森の樹みたいに見えるからやろ?ワシもな」 M「いえいえ、見た目もボクはOKなんですけどアレはね~」 私「あの青臭いニオイが苦手か?」 M「そこは気にしませんね~」 私「ほな、ゆで具合やろ? そうなのよ~カリッカリにゆがかないとうまくないんじゃ」 M「ボクはゆで具合はぜんぜん気にしません・・・昔はブロッコリーを普通に食べてました」 私「いつからダメになったんや?何がきっかけや?」 M「あの~実は昔ね~闇鍋をやったんですよ~ 20歳ころの話です」 私「へ~闇鍋か・・・面白そうやな でもアホなやつが食べられへんモンを入れるわけやろ」 M「みんな責任もって食べるからゲテモノは無し・・・でも誰かが鍋にブロッコリーを入れたんです」 私「煮込んだら柔らかくなるな~ ワシはイヤや」 M「煮込んだからと言ってボクはブロッコリーを嫌いにはなりませんけどね」 私「全員がブロッコリーを持ってきたとか? でなきゃ激辛とか、とにかくまずかったんやろ?」 M「いえいえ、意外にね~美味かったんですよ・・・電気をつけても見た目は普通の寄せ鍋風でした」 私「ちなみに軸の部分も食べれるんやど~、むしろ軸が美味いくらいや」 M「軸の部分が入っていても、それはよく火を通せば食べれるとは思いますけど」 私「やっぱり食べれんモノが入っとったんか」 M「厳密に言うと、それも食べれるんでしょうけど」 私「もぉ~ じらすな、何が入っとったんや?」 M「キャラメルコーンみたいなモノが浮いてきたんですよ~しかも半分以上食べてから」 私「まさか!」 M「はい」 私「青虫か・・・」 M「そうです、2cmくらいの小さいのが7~8匹ほど綺麗な緑色に茹で上がってるんです」 私「ひぇ~ たべてないやろ?」 M「たべたのかも知れません・・・みんな無口になって、それで強制終了になったわけです」 私「ある意味でホンマモンの闇鍋やな~」 M「野菜はブロッコリーだけしか入ってなかったので、それからブロッコリーはちょっと・・・」 私「そうか~それでなのか」 M「それだけじゃなくて、それから何度もブロッコリーに青虫が入っているのを見かけてね」 私「もらった野菜とか家で料理する場合には、たまにはあるのかもしれんけども」 M「それこそ、隣町の@@@@のサラダバーでも、こ~んな大きな青虫が入っていましたよ」 私「うわ~、@@@@には先月行ったけど・・・やめてくれや~胸ワル~」 M「@@@@に限らずブロッコリーの内側の隙間には青虫がほとんど入っていますよ」 私「マジか?これからはよく見てから食べるとしよう」 M「でも、同じ色だから本当によく見ないと分かりませんよ」 私「そういえば最近ワシも目が悪くなって、近くが見えにくくなったな・・・」 M「そうなら、矢野さんもアオムシを7~8は匹食べてますよ」 私「やめろ~!せっかくブロッコリーを食べれるようになったのに~」 M「青虫はブロッコリーと同じ味がすると思うんですよ~だから気が付くかどうかの話ですって」 私「もう青虫の話はやめい!」 M「青虫以外で困るのが小さなカタツムリですね~噛んだときにジャリジャリ」 私「お~ま~え~ワシはブロッコリーが食べられなくなるじゃろうが!少しは気にしろ!」 M「気にしなくてもいいのは小さなナメクジの場合で、あれはカラが無いから」 私「もうブロッコリーの話はやめろおおお!」 M「それじゃ~話をかえると、キャラメルコーンもボクは食べられないんですよ」 私「そうじゃなくって・・・」 こんなマイナスのオーラを撒き散らす腐海の木のごとき後輩の口に 青虫の入ったブロッコリーを軸の部分から突っ込んでやりたくなるのは 私だけでしょうか? Hさんには次回も好物を、そしてM君にも・・・その3に続く 第146話 コダワリ 4月12日 9時には終わるはずの寄り合いなのに、アホな「自分だけのコダワリ話」に花が咲き 大事なことはなかなか決まらずに11時を超え、イライラするので夜食をたべることになりまして コンビニで焼きソバUFOを買ってきたのですが よせばいいのにインスタント焼きソバへのこだわりを、それぞれに披露することになったのです T「沸かす湯の量と3分間をきっちりと計って作る~それが一番うまいはずでしょう」 K「3分は待てん!2分で湯を捨てて、バリカタ麺を食べるのがむっちゃウマいんや!」 B「アホか、5分以上は待たんかい~麺がのびれば、増えるやろ?腹いっぱいになるど~!」 私「・・・それはどうかな~ボクは湯を切り終わったときに3分になるようにするね~」 T「蓋の上で温めたソースをよく振ってから混ぜて、青海苔をまんべんなく散らせて味の均一化を!」 K「胡椒や、タバスコ、ニンニクをゴンゴン入れて激辛にしてたべてみ~ 最高やで~!」 B「青海苔はあえてかけずに、とっておいたらゴハンのフリカケに流用できるど~」 私「・・・それはどうかな~青海苔は途中から投入して味の変化を楽しむのがオススメやね~」 T君は几帳面、K先輩は冒険野郎、B先輩は貧乏症ですね~ みんないろんなこだわりがあるものだな~と感心させられました T「きっちり湯切りをしないと、味が薄くなって舌触りも悪いですよね」 K「いや~湯を切りすぎると、途中からパサパサ感が出てしまうやろうが!」 B「いやいや~、逆に湯が残ってたほうがシルソバっぽくて、それはそれでうまいで~」 私「・・・それはどうかな~ 捨てる湯に中華スープの素をいれてもう1品作るのもアイデアですけどね」 T「アイデアならカヤクは麺の下に敷いておけば湯ぎりの時に蓋のウラにくっつかないですね」 K「追加でオリーブオイルをかけてギトギトにして食べるのも、風味が変わってウマイど~」 B「追加というなら、マヨネーズをドバドバかけて混ぜてみて~、ご飯がすすむオカズになるで」 私「・・・それはどうかな~?ボクはソースをまわしかけたら、ほとんど混ぜずに食べますね~」 それからは私の混ぜないほうがうまい発言について3人からヤイヤイ言われてしまいます T「え?まぜないんですか・・・すみません、意味がわかりませんけど」 K「ワシは今までソースを混ぜずに食べたことがない、普通は混ぜて出来上がりやろ?」 B「混ぜるんがメンドクサイんか? それよか、ちょっとでも早く食べたいとか?」 私「・・・あえて言いますけどソースはコネコネ混ぜないほうがうまいんですよ」 T「は?味にムラができてウマくはないんちゃいます?変ですよ、どう考えても」 K「よく混ぜると早く冷めてしまうから、アツアツを食べたいのか? でもありえんな~」 B「ソースのかかっているところをオカズに白い麺をご飯みたいなイメージで食べるんやろ?」 私「・・・みんな~、カレーライスは混ぜてから食べますか?それは子供の喰い方でしょ?」 T「カレーの話はしてません!作り方にもソースをかけたら混ぜてお召し上がりください、と書いて」 K「まあまあ、それなら今回は混ぜずに食べてみよか」 B「まずかったら途中から混ぜたらすむ話やんか~」 ~4人で混ぜないUFOを試食中~ 気になる感想は T「・・・ぜんぜん普通ですね」 K「なんや~混ぜんでも食べれるんか~」 B「口の中で混ざるから結局おなじことやな・・・」 私「混ぜないと、ソースがしみこまない部分を口に入れたときに麺本来の味も楽しめるし 一口一口の味の違いが新鮮で飽きないでしょ? これがベストなんです!」 3人「・・・それはどうかな~?」 第147話 登校班 3月25日 三女がこの春、小学生になります 入学前に家から小学校まで3回は歩いてくださいと、幼稚園からのお便りにありました 小学校は幼稚園の隣なので、長女と次女の通う小学校の登校班と一緒に歩くとしましょう 7時30分にお地蔵さんの前に集合です はるか昔、私が幼稚園の頃は年長の子供はほとんど一人で歩いて通園していたのですが 今は、うちも含めてほとんどの家が送り迎えしているため、一人では歩けない子供も多いようです 長女の時には学校から家までくらいは教えなくても帰ってこられるものと思っており 学校まで歩く練習をしなかったので、入学直前になってから 「どうやって帰ってきたらいいのかわからんも~ん」と言われて困ったのです 次女のときも小学校まで2kmの道のりを一度は一緒に歩いたものでした 今回は3回も一緒に歩くので、三女はバッチリだと思います 登校班は10人ほどで、その後をついていきます ものの5分ほどで三女の歩くペースが遅れるのが気になりました 子供達のランドセル姿を見ながら歩いていると、ふと小学時代を思い出します そもそも私の時代には登校班がなかったので、いつも一人で遅刻ギリギリに駆け込む毎日でした しかも5年生からはランドセルをしょっていませんでした 当時は手提げカバンが流行しておりまして5~6年生ではランドセルは少数派だったのです それゆえに、同姓の兄弟がいる友人は兄貴が手提げカバンで 弟はお古のランドセルもありえたのですが、今はみんな1~6年生まで使っているのです ランドセルと言えば娘達は6年・4年・1年になるため 以前は長女に手提げカバンを用意して、三女にはお古を・・・と考えておりましたが 6年生の長女は引き続き使うので、三女用のランドセルを買わねばなりません ちょっともったいないな~と妻に言うと「あんたはセコイ」とイヤな顔をされてしまいました 「昔は6年生でランドをしょってるのはカッコ悪いことやったんや~」と教えるのですが 全く分かってもらえません・・・時代は変わったな~ 酒を飲みつつ友人にこの話をすると 「それなら、うちの娘のランドセルがまだきれいやで~使ってくれよ」と言ってくれます 持つべきものは友人ですな~ しかし三女のランドセルはすでに購入した後でした さて、卒園の前日も登校班と一緒に学校まで歩いたのですが 長女が横断歩道などで旗を持って低学年の世話をしているのを見たり 無口な次女が友人と楽しそうに話しながら歩く姿を見ていると いつも一人で登校していた私が寂しく思えます 「友達と登校か~なんかエエな~」とつぶやくと不思議なものですな~ クラクションに振り向けば同級生のG君が信号待ちの車から手を振ってくれていました G君とは家の方向が違うのに、昔は途中まで一緒に下校してたな~ 「パパの友達?」と三女が聞いてくれるので 「そうやで~同じクラスやったんや~」といって懐かしさをかみしめます ああ~友達はいいもんだな~ 8時頃に国道沿いを歩くと、小さな町なので知り合いの車が3台ほどすれ違い ププ~っと合図をしてくれます ひときわ大きなクラクションで振り向けば別の同級生がゆっくり近づいてきました お調子者のU君は助手席の窓を開けると手を振りながら 「お~い、不審者にみえるど~!気をつけろよ」とおちゃめな事を言って走り去りました 授業中にアホな事しか言わないヤツだったが、あいかわらずだな~ 三女は「あの人も友達? パパはたくさんお友達がおってスゴイな~」と言ってくれます まだ不審者の意味が分からないのでしょう しかし、友達はいいもんだな~ 娘達にもよい友達ができますように いつも寝坊している私ですが、娘達と一緒に歩いてみて気付きました 4月からは7時30分になるとかわいい赤のランドセルが3つそろって出かけて行くこと そして、これこそが幸せなのだ!と 第146話 話は全部聞かせてもらった! 3月18日 子供達が夕飯時にアホな事を言ってバカ笑いをしています うるさいだけではなく「ウ○チ~ブリブリ」とか「ハナ○ソ~モリモリ」とか 聞くに堪えないシモネタがほとんどですから気が滅入ります 軽くたしなめても「キン○マオヤジ~うるさい」とか下品な言葉が返ってきます これには妻が怒って「いい加減にしなさい!シモネタは禁止!次は本気で怒るよ!」 と言い放ち、私もビシッと釘を刺します 「わかったな?今夜からシモネタ禁止や!・・・シモネタ禁止・・・略してシモキン!」 これに下品な娘達がゲラゲラ笑ってしまい、妻に本気で怒られたのは なぜか私でした・・・ そして、怒られついでに一番うるさかった次女を羽交い絞めにして 厳重注意の意味で、頬にペロペロキッスを見舞い、とっとと風呂に入ることにしました さて、私が風呂からすばやく上がって体をふいていると 台所から皿洗いをしている妻と娘達の会話が聞こえてきたのです 次女「なんでパパはあんなに変なん?」 妻「なんでやろな~」 長女「ママは変なのを知っとったのに、あのオッサンと結婚したんか?」 妻「それは知らなんだな~」 長女「な~な~、知っとったら結婚せんかったやろ?」 妻「そうやな~・・・どうやろな?」 おいおいおい、穏やかな内容の話では無いぞ! どういうことだ 長女「結婚前は普通やったんか?」 妻「そうや、まだ普通やったな」 長女「ほな、いつからあのオッサンはおかしくなったんや」 妻「あんたが生まれた頃からかな?」 長女「・・・そうか・・・それならしょうがないか」 妻「子供が増えるたびにおかしくなるな~」 次女「ゲ!」 長女「パパって変態なんかな~?」 妻「え?・・・変態ではない・・・変人や」 おのれおのれ~言わせておけば もはや飛んで出て行ってシバキ回してやろうか という時に、やっと食べ終わった三女が自分の食器を運んできました 三女「ごちそうさま~」 妻「かしこいね~」 長女「モモちゃん、パパは変人なんやで~」 三女「しっとるで~」 次女「うわ~、しっとったんや、やるな~」 妻「かしこいね~ 幼稚園児でも分かるんやな~ハハハ」 なぜか笑いに包まれている台所へ辛抱たまらなくなった私は乱入します 私「だれがかしこいって?ワシのことか~」と言うと、驚いた表情で一同が振り返り 妻「な、なんの話?」 私「ワシは子供が増えるたびにステキになる話か?」 妻「・・・そうそう」 私「とぼけるんじゃない!聞こえとったんじゃ~い」 妻「どこから?」 私「変やと知っとったら結婚せんかったやろ~ってくだりの直前からや」 妻「うわ~・・・・まいったね」 私「ワシは悲しいど~、いったい誰が変人なんですか?え~?」 長女「おまえじゃ! 娘の前なんやぞ、パンツくらいはけや!」 私「ワ~オ♪」 第145話 涙目の萬鼓~マコ その2 2月11日 我が家の愛犬「ナミダメのマコ」はミニチュア・ダックスのバカ犬なのですが 4つ良いところがあります 風呂に入ることと、甘えてくること、湯たんぽ代わりになること そして私の可愛らしさを増幅するらしい効果を有することです 早いものでマコを飼い始めて3年が過ぎようとしておりますが お客さんに吠えまくることと、トイレを失敗するのが欠点で、バカ犬たる所以です いつも家族の誰かにくっついていますし「抱っこしてくれ~」「あそんでくれ~」とせがんだり ケモノ臭いし~ベロベロ舐めてくるし~服に毛がつくので嫌だな~ というと、そうでもなくて クサイのは週に1~2回は風呂に入るためか、私の鼻が慣れたのか今では気になりませんし 仔犬の時は、なめたり噛んだりしましたが今では大人しいもんです 抜け毛もあまり長くないので目立ちませんから、夜に布団へもぐりこんできても ま~ええか~と甘えさせているため冬場は湯たんぽ犬として活躍してくれます 子供たちもそれぞれ犬と一緒に寝たがり、ぬいぐるみみたいに取り合うほどです 私も風呂の後はマコと寝るのですが、なぜか娘もくっついてきてしまい布団が狭くて困ることがあります ま~、かわいいもんです さて、風呂ではマコをベビーバス・通称「萬鼓乃湯」で入浴させています 臭い肛門腺絞りと全身シャンプーのあとでは、しばし気持ちよさそうに目を閉じたりしています 子供たちも一緒に風呂に入るのを喜んでおりますので 忙しいときなどは、子供に犬のシャンプーを任せたりするのですが先日困ったことになりました バカ娘は薄めて使うはずの犬用シャンプーの原液を、そのままドバドバ振りかけてしまい どうやらマコの目に入ったらしい・・・というのです 妻と私でおさえつけて、いやがる犬の目を流水であらったものの もともと涙目の犬なので、ドライヤーの後に流れる涙がシャンプーのせいなのかは微妙でした さて翌朝、マコの目はきれいに腫れ上がっており、半分しか開かない状態になっているのに アッカンベーの時に出てくるはずのピンクの肉が上下にビロビロとはみ出ているではありませんか もちろん涙も止まらず大変無残な顔に驚き、すぐに動物病院へ連れて行くことになりました さて、いままで私が見た獣医さん達は個性的な人が多いのですが、この病院の先生は ごく普通で温和な紳士にしか見えません・・・がしかし、妻が言うには 「油断すると軽いシモネタやギャグをかましてくるから返事に困る」との事で 前回お世話になった時には注射の時に診察台で落ち着かないマコをみて 「奥さん、お尻を押さえててください・・・といっても奥さんのお尻じゃぁ~ないですよ~♪」 と言われて空気が凍りついたらしく、助手さんたちも聞こえないフリをするとのこと 私「アホ~、奥さんの尻じゃない、と言われたら間髪いれずに犬ではなく先生の尻を押さえろ!」 妻「そんなことで犬の病気が治るんか?冗談に付き合って一体なんの役にたつんや?」 私「お前が先生の尻を押さえつつ、後ろから『コレでマコは治りますよね?』って聞かんかいや!」 妻「はぁ~?注射を打つのが遅れるだけやろ」 私「先生は『奥さんのおかげで注射が打ちやすくなりました~って、そんなアホな!』って言うかも」 妻「そんなノリツッコミだっだっけ?を医者がするわけが無い!逆に私がアホやと思われるやないの」 私「そうは思わんね~、その状況でノリ突っ込みができんのなら、黙って意地でも治すじゃろうが!」 妻「その意地というのは医者の意地と違うんじゃない?」 私「男の意地や!」 妻「そんなん言うなら次は男同士で対決してきないや!」 そんなこんなで、今回は私が隻眼のマコを抱いて動物病院へやってきたのですが 先生はなかなかギャグを飛ばしてくれません・・・ 私はいささか緊張気味で、ギャグがいつくるのかと その返し技のシミュレーションまでしているのに・・・じらすのか? 注・以下は私の妄想です 先生「これはひどいな~、でもマコちゃんは大人しいですね~犬なのに猫をかぶってたりして・・・」 私「先生~ちがいます、片目の猫だったのに片目の犬になってしまったから来たんです、なんとかしてください」 先生「この様子だと今日からは便が出にくいかもしれませんね・・・片目だけに・・・固め」 私「なるほど先生のお見立ては鋭い!片目だけに一目瞭然ですな~!」 先生「それじゃ~薬出しときますから、食後に1錠飲んでください~って、ご主人じゃないですよ♪」 私「分かってます、私以外の家族にも1錠づつ飲ませて犬だけに不安感を与えないようにします」 先生「吐き出す時には喉の奥に薬を置いて頭を軽く殴ると飲みますが、自分の頭じゃないですよ」 私「分かってます、娘は私が殴りますが妻は私ではムリなので先生が殴って薬を飲ませて下さい」 先生「それでは診察料は6500万円になります」 私「1円玉で1個づつ払いますので、6500枚の領収証を下さい」 先生「では、6500円にまけときますから、この目にしみない2500円のノミとりシャンプーも」 私「わかりました!コレを犬の目にかけたらノミがいなくなるんですね」 いつでもギャグを受けて立とうとする私の殺気を感じてか 先生は結局ギャグを飛ばさないまま診察は終了してしまい シャンプーによるひどい結膜炎と言う診断だけです 「この程度でしたら失明はしないから大丈夫でしょう~」と普通に目薬をもらいましたが 先生のギャグを聞けなかったのは心残りでした ただ、これほど酷い結膜炎の犬は珍しいのか、マコは症例のサンプル写真を撮られました 待合で会計を待っていると「こんちわ~」と声がするので振り返ると 近所の先輩Nさんの娘・Rちゃんが子犬を連れてきておりました イヌが急に吐いたので心配になって来ているとのことです Rちゃんはパパである男前のNさんによく似ているハンサムな女の子です そんな花も恥じらう女子高校生のRちゃんとしばらく犬の話をしておりましたが オジサンの悪い癖といいますか・・・先生のギャグにお預けを食らって、もてあました私は ど~うしてもアホなことが言いたくてたまらなかったのです 病院に緊張して私のひざでブルブル震えて丸くなっている片目のマコをなでながら 「怖くないで~このオネ~さんは怖そうに見えるけど本当に怖いから大丈夫やで~」 とボケると、Rちゃんは手を横に振って「それはナイ、怖くはないから~」と受け流しつつマコを見て 「いつから飼ってるんですか?っていうか、いま何歳なんです?」と聞くので、私も本気を出して 私「41歳と9ヶ月くらいや~♪」 R「・・・イヌのほうです」 私「ああ~ワシとちがうんか~、このイヌのことなら3歳くらいかな?」 R「かわいいですね~」 私「そうなんや~この犬を連れとると、ワシがさらにかわいく見られるみたいでな~」 R「だから、イヌのほうですって・・・」 私「ああ~そっちかいな、ま~普通よりも小さいみたいやな」 R「ミニチュアダックスでも、このサイズなら~まだ子犬に見えますよ」 私「ボディーよりも頭の中身がミニチュアでな~アホなんじゃ~、よくチビるし」 R「家でもトイレを失敗したりしますか?」 私「40過ぎて便所以外で用を足しとったらワシは社会人失格やないか」 R「だぁ~、イヌのほうですって!も~っ・・・で、なんて名前なんですか?」 私「セイイチです」 R「あ~あ・・・」 私「ああ~っ!さては、またイヌのマコのほうか~ 君はよっぽどのイヌ好きやな~」 R「・・・」 私「そんなに犬が好きなら、犬を飼うたらどうや?」 R「うわ~めんどくさ・・・」 そんなアホな話をしているうちに名前を呼ばれて会計を済ませて帰るのですが Rちゃんに「お先に~」と声をかけると、無視されるかなと思っていましたが 意外にも中学生が先輩にするみたいにアゴを出しながら小さく頭だけをナナメに下げ 薄笑いで「おつかれっした~」と言ってくれました そんな話を夕飯時にすると、妻は 「アンタはホンマにNさん一家からアホやと思われてるで~」と言い 娘達はノーリアクションでした・・・ 面白くないのか? 笑うところが多すぎて気づかんのか? 動物病院で診てもらうか? えっ?お前が診てもらえ!って?・・・やっぱり動物病院は保健が効かないからダメですな~ しかし、Rちゃんはいい娘さんになっていたな~と感心しつつ、Rちゃんの父親のNさんと 娘の育て方と犬の世話について話しながら一杯飲みたい気分になりました 10日後、動物病院へ経過を診せに行くのですが 「どっちの目でしたっけ?もう異常はないようですね」といわれるくらいに完治していましたので 先生に「おつかれっした~」と言ってすぐ帰ろうとすると 「今回は700円です」と言われてしまい少し驚きました・・・これってギャグ? ではなくてマジのようです え?でも・・・今日はちらっと見ただけで何もしてないのに~ それなら私も「先生の目も異常ないようですね・・・ハイ、700円ください」と言って 勝手に代金を相殺して治療費を払わずに帰ろうかな・・・とも考えましたが 犬がアホなのは飼い主のせいと思われては心外なので しっかりお代を払ってシャンプーも買いました そんなこんなでマコの目は治ったのです ああ~よかった 今夜も綺麗にマコを洗って一緒に寝ようかな~ 第144話 動物~その5 1月22日 酔っ払って帰宅すると、私のベッドで長女と三女が寝ていたので 私はウイスキーのお湯割りを片手に子供部屋へと向かい、犬と寝ていた次女のベッドを探り 「生ける湯たんぽ」たる愛犬マコを取り出して、狭いながらも長女の使っている 2段ベッドの上段で眠ったのです (注・11月のお話です) 愛犬のマコは足元でとぐろを巻くのであったかくて冬場は重宝しますな~ 娘のベッドには、私が少年のころから愛読していた漫画「ロン先生の虫眼鏡」が2冊あり ナナコが昨夜はこれを私の本棚から拝借して読んでいたのかと思いつつ 子供のベッドで大自然ロマンコミックを読んでいると、何とも懐かしい気分ですな~ この「ロン先生」は当時週刊チャンピオンに連載されているころに、一番好きなマンガで 作風は地味なのですが、私の理科系の知的好奇心を刺激してくれたのでした ちょうど2~3話を読んだ頃に睡魔が襲ってきまして、枕もとのナイトキャップを飲み干すはずが 知らぬ間に夢の中へ・・・ 夜中にマコが足元からゴソゴソと布団の外へ這い出し ウ~ウ~うなっていたようなのですが、とうとうワンワン吠え出したので目が覚めました ・・・何だ? ここ2ヶ月ほど、マコが吠えて家族が何度となく夜中に起こされたことか ・・・やれやれ今夜もか~ このバカ犬め~! 夜中の3時やぞ・・・ うう~ちょうどトイレに行きたいし、おや?私としたことが、あかりを消さずに寝てました おりしも天井裏でゴソゴソ音がします・・・また猫か 「よしよし~分かった・・・マコ~よ吠えんでよろしい・・・」 子供部屋の隅にはエアコンがありまして、その上の天井パネルのボードが 先週から1枚だけ落ちて、ぽっかり穴があいています ドラ猫が体重をかけて踏み抜いたようで、妻から「次の休みに修理してよ」といわれており この天井の穴をにらんで吠えているマコは背中の毛がトゲトゲに逆立っており猟犬ぽいのです しかしうるさいな~と目線をあげると・・・天井裏から誰かが見ています エアコン前の隙間の暗がりから不気味な目が二つ 私の寝乱れた様をのぞいているではありませんか! コワ!しかもキモいっ! 一瞬恐怖を覚えて鳥肌がたったのですが、よくよく見ると変態・・・つまり人間ではないようです 私は寝ぼけているのか?寝る前に読んだ漫画の影響か、夢の続きか? 天井裏から見下ろしているのは 「ラスカル?」・・・まさかな~ ワシも酒の飲みすぎでとうとう幻覚まで見れるような能力が身についたのか・・・ しかも、この異常な状態がバカバカしくて楽しくなってきました~ よきかな~よきかな~ まだしっかり酔っ払っています 枕もとの携帯電話で写真を撮るのですがヤツは逃げません マコがうるさく吠えるので起きてきた次女のトコに「あれは何に見える?」と聞くと 「わ・・・アライグマ?」と言って吠えるマコを抱きかかえましたが マコは吠えるのを止めないため、次女はうるさいイヌを連れて台所へ行きました 私は隣の部屋の家族を起こすと、妻も長女も 「あ~!アライグマや、かわいい~」「エサはなにたべるんやろ?」というのですが 頭がまともに動き始めて、酔いもさめてきた私は少々恐怖を覚えておりました そもそも・・・なんで我が家にアライグマがいるのだ? アライグマは、5分ほどしてゴソゴソと音をさせながら天井裏から立ち去りましたが 「また出てこんかな~」なんて、三女も言っています 驚いたことに次女はすでに自分のベッドで眠っており、うるさく吠えるイヌを 自分の安眠妨害になるからと台所に隔離しただけで、アライグマの出現には まったく興味が無かったのでした・・・なんてマイペースな奴だ! 真夜中に寝ている部屋の天井裏から野生動物が顔をだしたんだぞ!アライグマやぞ! どうかんがえても我が家の今年の重大ニュース筆頭じゃろうが! peeping RASCAL AM3:00 それまでは天井裏をうろついていたのは猫だとばかり思っていましたし 部屋が獣くさかったり、ウ●コの匂いがしたりするのは よくトイレを失敗するバカ犬のマコのせいだと思っていたのですが 真の容疑者がアライグマだったとは私の想像をはるかに超えていました 翌日、近所で農業をしているN先輩に相談すると 「それはイカン!すぐ駆除してくれ~、ワシが連絡するから~」と言ってくださり 夕方にはアライグマ捕獲用のステンレス製の新品の檻が宮津市役所から届けられました うわ~仕事が早いな~ 害獣駆除用アライグマ・ヌートリア・アナグマとの表記があり、1か月の使用期限です H先輩の畑にも同じものが仕掛けてあり、半年でアナグマをすでに6匹捕まえたとか アナグマもアライグマも農作物を荒らすため、先輩に限らず農家の人はみな困っているそうです 我が家に出たのも、アナグマではないかと言われましたが 画像を見返しても、どうにもこうにもアライグマなのです アナグマでは天井裏には登れませんし、タヌキとも違う顔です さて、餌はソーセージやバナナを取り替えながら1週間経ちましたが アライグマの捕まる気配もありませんし 夜中にマコは吠えることもないまま、仕掛けたワナは不発かとあきらめたころ 夕食中にマコが庭に向かって吠えました ソワソワしながら懐中電灯を向けると、いましたいました~動物が捕獲されています ミニチュアダックスのマコより少し小さくて色は黄色っぽく、耳が小さく、尻尾はフサフサです 「とったど~!アライグマや~」と叫べたらよかったのですが なにか違うのです・・・よく似ているのですが よくよく見るとアライグマの成獣ではなく、かといって巨大ねずみ・ヌートリアや アナグマ、タヌキ、イタチ、キツネでもないのです 「これって何?よくわからんが、アニメのラスカルの子供の時みたいや~」 しかしアライグマはグレーでアナグマはこげ茶色のはず・・・黄色の動物って??? 誰かのペットが逃げたのか? 近くに動物園もなく、この変わった動物が何かがわかりません 以前、我が家の前をアルビノの白いアナグマが歩いており、仰天したことがあったのですが それとも違うようです 目の周りが黒くて顔が白い動物・・・アナグマは目元から上に黒いラインですし アライグマは白い眉毛に黒のアイマスク、タヌキは目から下が黒いのです yellow-martenよく調べてみると、これはテンと呼ばれている動物のようでした 黄色い冬毛の個体・・・キテンです リンゴを檻のすきまに入れてやると 「シャー!ギャウギャウッ!」とないては、怒ったように食べてました でも、これって害獣? そういえば佐渡ヶ島のトキのケージに侵入して国際天然記念物を10羽も殺した犯人は だれあろう、このテンでしたな~ しかし、なんでテンがウチの庭におるんや? 初めて見たで~ 翌日にはNさんから連絡を受けて市の職員さんが引き取りに来てくれまして 「このテンはおとなしいですね~、とりあえずアナグマとして処理しておきます」とのことでした アライグマを捕獲するつもりが、テンをアナグマ処分してしまうことになり、テンには気の毒でした なんとも後味が悪いのですが、ワナをしかけるとはこういうことかと勉強いたしました そこへ近所の奥さんが通りがかり「何がとれたんですか?」と聞いてくださるので 私「アライグマが天井裏でゴソゴソするので、ワナを仕掛けたらテンが捕れたんです」 奥「へ~、アライグマにテン? ウチは夜になると床下でアナグマがいつもゴソゴソしてますよ~」 私「あの~アナグマにゴソゴソされたら気になりませんか?」 奥「アナグマくらいはかわいいモンです、それよりクマが庭の木を折る音のほうが気になって・・・」 私「ええええええ?」 そちらは本物のクマですか・・・ツキノワグマは「かわいいモン」ではすみませんな~ ご近所だけに驚きです! アアコワ~ それに比べればアライグマなどは「かわいいモン」かもしれません しかしどうにも我が家の周りは驚くほどに自然が豊かと言うことでしょうか・・・ いろんな意味で驚かされますな~ 第143話 リカちゃんパパ ~悪夢その3 1月11日 娘が「パパ~おねがいきいて~おねがい~♪」とかわいく言い寄ってくれるので何かと思えば 「魔女の宅急便」がみたいとのことでした 夕食後に引き出しの奥からレーザーディスクを引っ張り出して、家族で鑑賞しました 宮崎駿監督の空を飛ぶ表現はさすがですな 思わずホウキをまたいで力を入れてしまいそうになります 翌朝、娘が話を聞いて欲しいと言い寄ってくれるので何かと思えば 夢の中ではほうきに乗って空を飛べたのに、さっきホウキに乗ってみたら やっぱり飛べないので残念だ~とのことでした かわいいヤツじゃの~ 幼稚園児らしいステキな夢です 「楽しい夢が見れてよかったな~」と言うと「パパはどんな夢をみた?」ときかれたのですが 今朝の夢は覚えていませんでした 今夜は夢を覚えておくとしましょう 私は夢を覚えていることが比較的多いのですが これは酔っ払ったときに使える特殊能力「ドリーム・キャッチャー」を使えるからです 起きた瞬間に忘れてしまうはずの夢の尻尾を捕まえて1枚の絵として覚えておけば ストーリーが思い出せるという技を磨いたのです しかしストーリーが分かっても、何の脈絡もなかったり断片的なものだったりします こないだの夢では、我が家のフロ場にシロクマの親子がいて、家族でぬいぐるみのおもちゃを使い シロクマとキャッチボールをしてあげると喜んで、襲ってこないのですが 遊ぶのをやめると・・・という悪夢は怖かったですな~ 夢はまだまだ科学的に解明されていない部分が多いと聞きますが なんでも、普段の自分とは違う性質の夢をみることで、頭の中ではストレス発散や 記憶の整理が出来ていると聞きますが、ほんとはどうなんでしょうね~? さて話は変わって、12月の25日の朝のこと 娘は枕元に所望の品「リカちゃんのパパ」を見つけて喜んでおりました これで三女が遊んだ後で片付けをしないことをリカちゃんパパから ママゴト中に叱ってもらえるので、親にとっても好都合なプレゼントですな が、しか~し! パッケージから取り出されたパパは 威厳を発揮する前に、すばやく裸にされてしまい姉妹達の笑いの的になっておりました・・・ しまった!そうなってしまったか・・・ 先日、三女がお友達とママゴトをしていました パパ役はまだ登場していないようだったので、私自ら見本を示そうと リカちゃんパパを手に取るとママゴトの世界へ乱入しました まづはヘロヘロの千鳥足で帰宅すると、ピンポンピンポンピンポ~ン!とムダにべルを鳴らし 「パパが疲れてお帰りやのに~、娘がお出迎えに出てこんのは・・・どういうわけじゃあああい!」 と、わめくと三女のリカちゃんが「おかえりなさ~い」と出てきましたが お友達は「え?」っと言って固まっていました それからは、普段できないようなワガママ放題をします 「ビールじゃ、ビールをもってこ~い!」「ツマミがいるじゃろうが」 「甘いお菓子がツマミになるかい!」「風呂はわいとるか?」 「もういい!ワシはソファーで寝る!」「一緒にねてくれ~さびしいも~ん」 子供相手にママゴトをリアルにやるのも楽しいものですな~ 翌日も調子に乗って、お友達のドンビキを尻目にわずか3分ではありますが ワガママオヤジはママゴトに乱入しました 私もヒマですな~ さて、困ったことが起こりました 幼稚園にお迎えに行ったときに、三女のお友達から言われたのです 「このオッチャンはママゴトするで~」 「そうや、ビールをもってこい~!って言ってあそぶんやで~」 「またあそんで~」 他のお母さんや、先生の手前黙っていてほしいのであります ママゴトするおっさんは、恥ずかしすぎるううううう~ さてさて、三女がママゴト中に「おね~ちゃんみてみて~オモロいで~」と言って 長女と次女を呼びに来ていました 子供部屋から娘達の下品な笑い声が聞こえるので、行ってみると リカちゃんのパパがワンピースを無理やり着せられて爆笑を受けているではありませんか もちろんパンツもはいていません・・・なんだか泣けてきました 半裸で娘の服を着てしまっては、もはやパパは変態の役どころしかできないではありませんか! ごく普通の遊び方でお願いできませんか? その夜も私はごく普通にウイスキーをいただきますが、いつもより濃い目です おかげで10時前に睡魔が襲ってきまして、突っ込みどころが多すぎるステキな夢を見ました 深酒してしまった私は車でドライブにでかけたのです (飲酒運転はダメ!) 周りは一面の畑で交差点でもない直線道路で信号待ちをします (信号の意味が無い!) 私はいつのまにか大きなバイクに乗って信号待ちをしていましたが (車はどうした!) 背中に大きなキューピー人形をおんぶしているのが周りは気になるらしく (怪しいぞ!) 後続の軽自動車のおばさんが私と目が合うとなぜかイヤ~な顔をします (当然だ!) 私は驚かしてやろうと思い自慢のキューピーの目をピカっと光らせました (どんな自慢だ!) おばさんは無表情で驚いて、信号が青になっても発車しません (呆れているんじゃないのか?) いつのまにやら大渋滞ができて、しかも後続の車はすべてパトカーです (ヤバイヨ~) 私はヘルメットをかぶっていないため捕まるかもと心配しましたが (それ以前に飲酒ですけど) いつの間にか見知らぬ自転車に乗っていたので一安心です (バイクは?しかも誰の自転車?) お巡りさん達に堂々とした態度で向かうのですが私は下着姿です (やってしもた~モロ変態だ!) ああ~これでは職務質問されないわけが無い・・・ 自分のものではない自転車に半裸でまたがり、目の光るでっかいキューピーを背負っているなんて ああ~情け無い・・・ワシはどんな罪になるのだろう? パトカーに乗せられて というところで目が覚めました コワ~!なんなんだ? イヤな汗かいてます ああ~無念のリカちゃんパパとお酒の神様が見せてくれた悪夢なのでしょうか? まったくワケが分からない夢でした 夢は記憶の整理や自分とは違う人格によるストレス発散の意味があるならば このような変な夢を見るということは 普段の私は正反対のごく普通の常識人ということですよね? ああ~よかった 第142話 おりがみ 12月15日 次女を病院へ連れてきた時に1時間ほど待合室におりました ヒマをつぶそうにも絵本や婦人雑誌はあるのですが私のようなオッサン向けの本は無いため 退屈です・・・小学3年生の次女はオモチャコーナー?に用意してあった「折り紙」で遊んでいます 「たのしいおりがみの本」を見ながら肌色のブタや青い鯨を折っているようでした すっかりヒマを持てましてしまった私は、次にカラスを折るという次女から 黒い紙を1枚もらって、本を見ながらハシブトのクロちゃん(第94話)を 思い出しつつ、一緒に折り紙をやってみました 「カラス」は折鶴と途中までは同じ行程で、鶴の頭と尻尾がカラスの両足に 鶴の両翼がカラスの頭と尻尾になるように仕上げるだけなのでしたが ひざの上で折るのも難しく、40代の指はすっかり不器用になっており 完成まで思いのほか時間がかかりました 先に折り終わっていた娘は飽きたのか、絵本を読んでいました 私もエエ年こいたオッサンがいまさら折り紙で時間つぶしも無いわな~ とアクビをするはずが・・・名前を呼ばれても 「今がちょうどいいところなのに~もう少し待たせろ!」と思うくらい 折り紙に没頭できてしまい、もっとリアルに折ることができないものかと考えだすと 会計待ちの間も改良を始めるほどの熱中ぶりで時間のたつのも忘れます 仕上げたカラスは持ち帰って家族に見せたところ 長女と妻は「はいはい、お上手~」との社交辞令を述べましたが 三女と保母をしている私の妹が「これはスバラシイ~」とほめてくれました 30年ぶりに覚えた新しい折り紙とその仕上がり具合にも満足して その夜は美味い酒が飲めたのですが・・・ ![]() 左・カラス改 右が娘の作ったオリジナルのカラス 先週は長女の付き添いで病院へ行きました 時間がかかりそうなので、待合室の折り紙をもらってくるように言うのですが 「ええっ!なんで~?意味分からん」と言って、娘は反抗的です 「30分は時間がつぶせるから2枚もってこいや~!」と小声で言いました 5年生にもなると、素直に親の言うことが聞けなくなりますな~ シブシブもらってきたものの、私が一緒に折ろうと勧めても 「うっさい!」と小声で紙をつき返してくれます・・・なんてかわいいヤツなのでしょう 「待っとるあいだヒマやろが!」といっても 「だまれ!」と切り捨てられてしまいました 私は隣で腕を組んで目を閉じている娘をよそに「い~もんね、ワシ一人で折るも~ん」と 子供のように鶴を折り始めるのでした その日は1時間待っても、まだ名前が呼ばれませんが私は平気です 折鶴をアレコレ改良してガチョウを熱心に折っていたのです 娘はイライラしていますが、待ち時間の長さにではなく・・・私が 「どうや~上手いやろ?何に見える?アヒルやなくて・・・わからんか?」 「そうや、ガチョウのほうが一回り大きいし、アヒルよりも首が長いやろ?」 「そうそう、むかしな~ニルスの不思議な旅というアニメにモルテンという名前の・・・」 などとイチイチ話しかけてくるのが「ウザイ!」とのことでした しかしそんなことは気にせず、もう1枚の白い紙を使って 鳥をモチーフに新しいワーク・オブ・アートができないかをマジで考えることにしました ![]() ガチョウ 頭のこぶや、足の水かきの表現が気にいっています 診察が終わる頃にはイメージと折方が一致しました 私がチャイルドの頃に見ていたバビル2世に出てくる「怪鳥ロプロス」をオマージュに 原作者である横山光輝先生をリスペクトして、今まさに折紙にインスパイアされた私が 鶴をリメイクして「ペパークラフト・翼竜」をコンプリートさせたのであります でもシラフで同じものはもう2度とクリエイトできません! 「どうだ娘よ!このフォルムを」と言って生意気なジャリガールの目の前を飛んでいるように 何度も翼竜をフライパスさせますが、なぜかハエを払うようなリアクションをしてくれます アートな親父のテクニカル・スキルを目の当たりにして尊敬せずにはいられないじゃろが? アウト・オブ眼中なフリをするのはやめなさい、ユーもパパーンをトリビュートして スタンダードな折り紙に、ひと手間加えたマーヴェラスな作品を ミーとトゥギャザーして作ろうではあ~りませんか! おい、聞いているのか? ここをよく見てみてくれ~、ウイングのアールのつけ方といい 尻尾の処理は3次元的で、ボディのダブル折込によるスマート化は元が折鶴とは思わせない まさに空飛ぶ恐竜における・・・アレ? 折り紙に興じるオッサンが珍しいのか、知らない子供が私を指差していますので 長女はそっぽを向いて、すっかり他人のフリをしているではありませんか うう~む 芸術はつらいのおお~ つらいといえば・・・自信作「翼竜」の画像はありません いい出来ばえだったので、テレビの上に飾っていたつもりなのですが 妻が美しいゴミとして芸術的に処分してしまったからです・・・およよ ここでいきなり整いました! 久しぶりの折紙とかけまして~ 父親の隣に座る娘の気持と解きます その心は・・・ どちらも、おりにくいでしょう~♪ 第141話 読書 12月2日 子供の頃の私は漫画や図鑑を見て遊ぶくらいで、物語を読むことはしませんでした しかし5年生の途中から小学校を卒業するまでの間は やたらと図書室に通って本を読むようになったため、読書で自分の世界が 2倍に広がった気がしましたので、ぜひ娘達にも小学校の高学年になったら 本を読んで「楽し~!」と思える子供になってほしいな~と、かねがね思っていましたが 今まさに長女は5年生の2学期なのです さて読書に興味をもって欲しいものの・・・ 最近の私は、ろくに本を読んでおらず酒を飲んでばかり・・・ 読むと言えば、ダラダラとゴロ寝しながら漫画を読んでいるくらいですね~ 妻も漫画以外で読むのは通販雑誌とテレビガイドとダイエット本くらいで 親が見本にならないのに読書を子供へ勧めても、ヤツらは「字で目が疲れる~」とか 「つまらん~」と言って興味を持ってくれません むしろ漫画を読もうとするので困りますな~ それならばと私が小説を読んで「おもろいな~」と演技をしてみたのですが 子供達は「つまらなさそう~」と言って興味なしです そこで、子供が好きなアニメ「ケロロ軍曹」の小説版を買い与えてみたのですが 「絵が無いからつまらんも~ん」とか「めんどくさ~い」とか言って 数ページ読んだだけで本棚へ飾ってしまいました・・・なぜ読まぬううううう 「面白いところへ連れていったる~」と図書館へ連れて行っても 図鑑とか絵本を見ているくらいなので、無理に勧めてもダメのようです あきらめました・・・3人娘のだれかが、せめて中学校にあがるまでに 短編小説の1冊でも読んでくれれば、そでれよしとしましょう 私としましては第76話でご紹介した泣ける本「孤島一人ぼっち」を読ませたいのですが 私が借りた宮津小学校の図書室にも私立図書館や本屋やネットで探してみても どこにもないのです! これは困ったな~ 私も久しぶりに読んで、目から汗をかきたい気分なのに・・・ 先日も隣町の古本屋で「孤島一人ぼっち」を探しましたが、みあたりません そんな折、妻が小説「精霊の守人」と、そのシリーズ本を3冊買いました NHKで3年ほど前に放送していたアニメの原作本です このアニメは大人が見ても面白く、妻は以前から続編ができたら見たいと言っていたので 「それなら小説を読めば~」と、私はかねてから勧めていたのですが 「挿し絵がアニメと違うからつまらんも~ん」とか「目が疲れる~」とか「めんどくさ~い」 と子供のようなことを言って、一度は手に取ったものの買わなかったのです 今回どういう風の吹きまわしか・・・安いからかな? さて「精霊の守人」のあらすじはというと 水の精霊に卵を産み付けられた新ヨゴ王国の第2王子が暗殺されそうになったのを 通りがかった凄腕の用心棒・バルサが助けるのです その後は追っ手を振り切りつつ卵の謎を解く旅を続けるSF時代劇なのに 親子の絆を考えさせられる内容がしっかり盛り込まれています 妻は主人公・バルサの設定が「槍を使う中年女性」・・・つまりオバサンというのが 気に入っており、中学生~高校生向け?の太いハードカバーをここ1週間ほどは テレビもほとんどみないで、風呂上りから寝る直前まで とりつかれたように読みふけっております こんなに読書をする妻をはじめてみました いったい何がきっかけだったのか・・・ さて、私が本を読むきっかけといいますか~忘れられない三冊をご紹介すると 1冊目 矢野 徹 孤島ひとりぼっち(小5) 2冊目 阿刀田 高 ジョークなしでは生きられない(中2) 3冊目 宮崎 駿 映画・ルパン三世 カリオストロの城・絵コンテ集(高1) 1冊目は、第76話を見ていただくとして、2冊目はエッセイというか・・・ 古今東西のギャグやシモネタを紹介する、オモシロマジメ的な短編集です そのスバラシさは、中2で読んでしまった私の頭が、それ以後すっかり おかしくなってしまったほどです 阿刀田さんの作品は何冊か読みましたし、皆さんにもオススメの作家なのですが この「ジョークなしでは生きられない」だけは絶対に読まないほうがいいと思います 特に大人になるまでは読んではいけません タイトルのとおりの生き方しかできなくなる恐れが大であります 三冊目は、小説でも絵本でも漫画やフィルムストーリーでも画集でもなく かなり専門的な本です 絵コンテとは演出家が脚本を読み解き、場面の設定や画面の構成、動きやタイミングを決め それをスタッフに分かりやすいように指示する内容が セリフと絵入りで秒単位で記してある映画の設計図です この本を読む、というか見ると宮崎駿監督の思いを直接感じとることができるのです! 直前にカットされたり、変更されたシーンも載っています ちなみに「映画・ルパン三世・カリオストロの城」をまだ一度も見ていない人が 実際にいるとは考えにくいですが、あまり印象に無い方は死ぬまでに10回は見てください! 大変よくできた映画なので私は13歳から数えても20回以上見てしまっています 余談ながら映画の冒頭で、国営カジノから現金を盗んで逃げるルパンと相棒の次元大介 しかし、そこへ追いかけてくる車がなぜか途中で真っ二つに割れてしまう・・・ これは仲間の石川五右衛門の仕業なのですが、彼は台詞も無く画面に登場していないため 少し違和感を持っていたのです、ところがルパンの車・フィアット500のリアウインドに 暫鉄剣らしき棒を書くことで中に五右衛門が乗っていることを表現していたことが この絵コンテを読んでわかったのです 次のシーンでは朝日を浴びて、橋の上を蛇行しているフィアットのガラス窓に 100ドル札に埋もれていますが五右衛門の後頭部が少しだけ見えています ああ~五右衛門は現場にいたのか~ 芸が細かいというか、いるのにいないように感じさせる演出もアリなのか~と驚きました その後、ニセサツと分かったルパンと次元は次の仕事が決まったと言って 走行中にもかかわらず車外へ札を全部捨てさりカリオストロ公国へ向かう場面の オープニングが始まるのですが・・・たぶん五右衛門はあきれて、途中で降りてしまったんだろな~ と私は解釈して彼の遅い再登場を納得しました 掲載しました絵コンテはオープニングテーマ用に暫定的に描かれたもので、実際の映画では このカット32~36は使用されませんでした この絵コンテでみると車のガス欠などで カリオストロまでの道のりが大変だった様子を伺うことが出来ます 主題歌「炎のたからもの」は泣かせる曲ですので、明るめのシーンはあえてオミットされたのでしょうね~ (内容) 32 風景→フォロー まわりこみ4段マルチ 逆にする 33 オレンジを満載したトラック 荷台の娘に道を聞くルパン 教えてくれてありがとう 左へ別れて行こうとするとオレンジを投げてくれる チュッとやって左へきれてゆく 34草原で穴にはまった車 押す次元 ワワワッ ワワワッっとゆれるが なかなか出ない ゆっくり流れる雲 やっとゴトゴトと出る 草やら土やら次元にかかる 車フレームアウト 次元おっていく ![]() (内容) 35 馬にひかれて歩く 車 後に広がる平野を俯瞰して 36 ガソリン缶を担いで歩いて行く次元、手前よりイン 静かな山村の昼下がり 個人的な趣味で絵コンテの画像にソフトを使い色を付けてみました・・・大人の塗り絵みたいで楽しい作業です 本を読んで受けるイメージと、実際に動画を見て受けるイメージをつなぐ この「絵コンテ」のおかげで私は今まで見えなかった作り手の世界観が見えたように思えて 何度も読み返したものでした ジブリアニメが大好きな娘達にも、この絵コンテを読ませたいものです 小説を読まない子供でも絵本感覚で読みやすいかもしれませんし・・・と思っていると 娘が急に読書をし始めました! ・・・勧めてもいないのに あれ以来妻が「精霊の守人」のシリーズを熱心に読んでいるので、気になったのでしょう そういう私も妻に勧められて続編の「闇の守人」をついつい読んでしまいました おかげで就寝前の1時間ほど親子で読書しているときもあります 5年生が読むには内容が難しいと思うのですが、長女のほうが先に読み終ってしまい ママが読み終わるのを待っていたり、3年の次女も図書館で続編を借りてきてくれて ついでに自分でも読めそうな本「怪傑ゾロリ・シリーズ」なども借りてきており 今週は気がつけば皆で本を読んでいるのです やはり、読書だけに「見本」を親が示さないと基本的にダメということですかね 基本的にダメといえば、大人が見本に~とはよく言ったもので娘達は親を悪い手本に 今では・・・ゴロ寝しながら、とりつかれたように本を読む子供になってしまいました 第140話 遺言 ~悪夢その2 11月16日 私はスナックで酔いつぶれ、いつのまにやら寝てしまったらしい・・・ まだアルコールが抜けて無いのか体がフワフワする 誰もいないので店の外へ出ると、朝日に体が透けて見えるではありませんか なんなんだ? これはヤバイ! 道行く人に声をかけるのですが、だれも私に気づきません どうやら魂だけになってしまっているようで、私にはワケがわかりません おりしも空からアナゴさんのような天の声で 「残念ながらぁ~おまえは・・・死んだのであ~るぅ!」(CV若本紀夫)と聞こえてきたので そうなのかと、あっさりと自分の死を確信してしまいました 厄年にはロクなことが無いな~ まあ~42歳まで生きたのだし、今が江戸時代だったら普通かな~ ワシの死因が飲酒によるものなら本望か?それとも悔いが残るのか? 死んで悔いが残るなら、死ななければいいことだし~ いやいや、だれでも人間いつかは死ぬのなら 悔いが残らないくらいたっぷり飲んだらよかったのか? いや、そもそも酒を飲まなんだらよかったのだろうか ああ~幸せってなんじゃろ・・・ ワシは幸せだったのか? 思い起こせば幸せな人生だったような気もするけど・・・ そんなことを考えている間に、さっきより体が透けてきて意識も薄れがちになってきました ああ~遺言くらいは残したいのですが、魂だけの存在ではペンすら持てません・・・ これは困ったな でも、死んでからも困るということがまだあるとは意外やったな~ とりあえず、家族に会わねば! しかし、ゴースト状態の私は体の自由もままならないのです フワフワと宮津の町を漂っていると、私の母校・宮津小学校前の旧・中橋に漂着しました ![]() 夢の舞台 旧・中橋 今は撤去されており、隣に新・中橋が掛っています さて、今が朝ならば娘が登校してくるかも と思っていると、ちょうど次女のトコが一人でやってきました 今にも消えてしまいそうな意識で、なんとか次女に話しかけますが やはり見えもせず、聞こえてもいないようです そうだ!~まだ酔っ払っているのだから、アレが使えるかも 酔っ払ったときに使える特殊能力のひとつ、精神感応系の通信技「テレパシー」が! フニフニ~っと気合を入れ、お酒の神様の力を借りて娘の脳に念を送り会話を試みます 私「おお~い、トコや~・・・ワシや~パパや、分かるな?」 娘「ん?なに?」 私「聞こえるんか、よっしゃ~お酒の神様ありがとう~、トコよ今から言うことをメモせい」 娘「なんで?」 私「なんでもええから~、時間がもう無いはずなんじゃ、メモはエエからおぼえてくれ」 娘「ふ~ん」 私「3つ言うからな~、ええ~っと・・・まずは『気にしたら負け』・・・おぼえたか」 娘「ふん」 私「2つ目が『くさったら負け』で、3つ目はワシが言うのもなんやけど『死んだら負け』」 娘「ん」 私「3つ覚えたか?」 娘「うん」 私「そうか~ありがとう、それから・・・あとで分かるけど、みんなにスマンって謝っといて~」 娘「もう学校行くわ」 私「ああ~そうか・・・行ってらっしゃい~ おお~い、あんまりママに苦労をかけるなよ~」 これで思い残すことも無いか~ 気が緩むと少しずつ斜め後ろにフワ~っと持ち上げられるように、宮津の空に溶けていく私・・・ ああ~終わった・・・ と思ったとたん目が覚めました! うわうわうわうわ~さっきワシ死んだで・・・この世から消えてなくなるところやった! 妙にリアルな体験に鳥肌が立ち、体は硬直し、涙ぐんでしまっているではありませんか あ~生きてて良かった~ 「行ってらっしゃい~」のくだりはマジで泣いてしもたで~ それに遺言が『気にしたら負け』『くさったら負け』『死んだら負け』のたった3行とは 実際の遺言ではダラダラと長く書き綴ってしまいそうな私ですが 娘に本当に伝えたいことは結局この3行なのかもしれません それを生きているうちに教えられる今が一番幸せだと言うことを お酒の神様に感謝しつつ、枕元の飲み残しのウイスキーをじっくりと味わいながら 二度寝する私は本当に幸せ者です 第139話 イメチェン 11月8日 年の離れた私の妹「黄昏のムツコ」が結婚するにあたり ヒゲ面で記念写真に写るのもどうかなと思い 久しくのばしていたヒゲを剃ることにしました いざ剃ってみますと娘から「だれ? キモ~い!」と言われてしまいます 失礼だな~! もともと私は、ヒゲを伸ばすつもりはありませんでした 昔からカゼをひいたり体調が悪いときにはヒゲをそらないようにしていただけなのですが 30歳になったころからか断続的に体調が悪い日が続いたり ぎっくり腰になったりで、ヒゲを伸ばしてしまう機会が増え、さらに電気カミソリが故障した結果 ヒゲ面になってしまっただけなのです 最初のうちはヒゲをはやすことでイメージチェンジといますか 非日常を楽しんでいた部分も多少ありますし 伸ばしてしばらくは、くすぐったいような違和感がありましたな~ でも三ヶ月もたたずにヒゲのある状態が新鮮ではなくなりました 普通にのばし続けて10年がたって、今さら剃ってみますと・・・とても新鮮です 口元がむき出しになっている感じがします 恥ずかしいような、さっぱりしたような、涼しいような、懐かしい感じでした そして2週間もたつと、何で今までひげを伸ばしていたのか不思議に思えてきたのです このままヒゲ無しにしてみるか~ 周りの反応はというと、「若返った~」とか「すっきりした~」という意見も聞こえましたが 一番多かったのは・・・「言われないと気づかなかった~」だったのであります こちらから、ヒゲを剃ったことを言うと一瞬考えてから 「ああっ!感じが変わったような気がしてたんですけど、うわ~ヒゲがないんや!」 と指をさして驚いてくれます こちらも10年ぶりに剃ってみても気付かない人のほうが多いとは驚きでした よく年頃の女性が、髪型が少し変わったことや、2~3kgやせたことなどを彼氏に 「わたしぃ~どこか雰囲気が~変わってなくない?」なんて聞いたりしますが 気づくわけがないと思います 口のうまい一部の男性だけが「前もステキだったけれど、さらにステキになった」という旨の くっさ~いセリフでその場を受け流すことができるくらいでしょう 10年間のばした私のヒゲの有無よりも分かりやすい変化でなければ 普通の男性はほとんど気づかないはずです そう言う私もかなり鈍いため、10年間パンチパーマだった先輩が ある日ストレートパーマを当てて飲み会に登場したときも髪型の変化になぜか気づかず 「あれ?先輩~若返ったような、優しくなったような、まともになったような・・・なんでです?」 と聞いてしまい、ストレートのパンチを喰らいそうになったほどなのです 先日も3kgのプチダイエットをした妻から 「わたし、ちょっと感じ変わったと思わん?」と聞かれて、全く変化がわからないので 「あ~変わったな~!どうしたん?去年より1才ほど老けてみえるわ~」と言うと 「失礼だな~!」としかられました 「わたし、やせたやろ?3kgも落としたんやけど~」と教えられても ギャグだと思って笑ってしまい、さらに叱られました 私が微妙な変化に私が気づくわけがありませんが、気づかれないというのも確かに寂しいので 私「気づいてほしいなら、せめて10kg落とすとか気合を入れてくれないとな~」 妻「ほ~、ほな10kgやせたら何をしてくれるんや?」 私「気合の入ったパンチパーマにしてあげるわ」 妻「アホかっ」 私「周りに変化を気づいてもらいたいのなら、さらに眉毛を剃り落すくらいでないと」 妻「なんでそこまでせなあかんの?」 私「ワシがヒゲを剃っても気づかれないくらいなのに・・・そうやイメチェンしよか~」 妻「どうせイメージダウンの話やろ?」 私「2人そろって10kgダイエットしてパンチパーマになったら絶対に気づいてもらえるはずや」 妻「チンピラか! そこまでして気づいてもらいたくもないし、気づかないフリをされるやろ?」 私「そうかな~?痩せて、パンチで、ついでに眉無しなら誰でも一目で気づいてくれるで~」 妻「あ、でも・・・その格好はアンタが普通に似合いすぎて、逆に気づかれないかも」 ・・・失礼だな~! 第137話 釣り(鯵+鯰) 10月30日 何がきっかけなのか「釣りをしたい~」と長女が何度も言うので 9月の休日に釣りをする事になりました 釣りに行くとなれば、魚が釣れないと娘は納得しないでしょう しかし私には釣りの趣味はありません、小学年生の頃に何度かやった程度で それ以外は20年ほど前にサム君と夜釣りに行ったのが最後になりますな~ 今では竿すら持っておりません そういえば、先月の寄り合いで後輩のJ君が久しぶりに釣りをしたと話していました たしか~宮津湾内では小さすぎるマメアジが、どこでもたくさん釣れてしまう内容だったはず ま~魚さえゲットできればOKなので地元の海岸でアジをねらいましょうか ということで釣具屋さんで竿など釣り道具一式とエサを買いましたら うれしいことに3000円でお釣がありました 波止場のあたりで海をのぞくと小さな魚影がみえますから、ここでよかろうと場所を決めました 仕掛けはサビキ釣りですから子供でも簡単にできるはず 小さなカゴにエサのオキアミをつめて海中でゆするとアジがウヨウヨ集まってきました 海面の色が茶色く変わるほどにたくさん群れてきて怖いくらいです そうこうしているとアジが仕掛け針に勝手にひっかかり、面白いように釣れるのです 娘達は1時間で8cmほどの小さなマメアジを100匹も釣り上げました 私はエサをカゴにつめて、釣り針からはずすだけで大忙しでしたが 娘達は十分満足しているようです・・・むしろ釣れすぎで、あっけない感じでした さて、その晩のメインディシュはアジのてんぷらに決定です! コツのいらないてんぷら粉を求めにスーパーへ寄るのですが 鮮魚コーナーにマメアジを売っていたので、いくらかな?と手にとると 12cmくらいのちょうどいい感じの大きさを50匹ほどパックにつめて250円! なに?安~っ! しかも娘が釣った8cmの100匹より、食べられる部分は多いではありませんか 今回のエサ代が300円なので、最初からスーパーで買ったほうが安いということになります 大漁だと思っていたのに、ちょっとしたむなしさを感じしつつ帰宅しました 子供にも手伝わせてアジの頭をはずし、腹ワタを出して衣を着けて揚げます これもかなりの手間でした・・・1匹でやっと子供の一口サイズの6cmほどです それでも新鮮な揚げたてのフライは美味しいのですが ふだんやらない小魚のワタ取り100連発で、柄にもなく小さなアジ達が気の毒に思えたりして デリケートな私は食欲がなくなっていたのです・・・ 娘達も釣るのが面白かっただけで、ほとんど食べません・・・ 自分達で美味いと思って食べきれる分だけ釣るのが一番いいように思えます マメアジなら50匹までかな~ そんな時「釣ったら責任持って食べるのが釣りの基本だかんね~」という 島根県の友人・サムの言葉を思い出し 釣りの話でもしながら、久しぶりに彼と飲みたい気分になってしまいました ![]() サムと釣りをしたのは私が鳥取県に住んでいた20年も昔のことです 当時、一人暮らしのワンルームで飼える癒し系のペットはないものかと探しておりまして どうせなら個性的で安くて、自分で捕まえられるヤツがいいな~とサムと話していると 「それならナマズってどうよ?」ということになり ナマズをペットにすべく、その夜にサムの家の前の川で夜釣りをしたのです サムいわく、ナマズは何でも食べるいやしい魚だからすぐに釣れるとのことで 彼に竿を借りて、ドブで捕まえたタニシをつぶしたものをエサに1時間ほど釣り糸をたれると 簡単に40cmオーバーと10cmくらいの、大・小2匹のナマズを捕獲したのですが このまま持って帰っても水槽等の準備がまだなので、一晩預かってもらったのです 翌日50cmの水槽を買ったものの、ナマズの(大)のほうでは水槽が小さすぎるようですし (小)が1匹だけではちょっと物足りないな~と思っていましたら・・・サムが言うには 「ゴメン~大きなバケツに入れていたんだけど、酸素不足で2匹とも死んでしまったよ~」 私「そうか~それは残念やったな~しょうがない・・・死骸は川へ帰して、また釣るか~」 サム「それは大丈夫、ウチのオヤジがさっきさ・・・」 私「さては代わりを釣ってきてくれたんか?」 サム「いや・・・さっき食べたから」 私「えっ?」 ちなみにマイペースなサム君は私のお茶目なフリやボケに、さほどノルこともなく ツッコミもせず、かといってスカすわけでないまま普通に会話がつながってしまいます このビミョ~な感じがお分かりいただけると幸いです 私「え?・・・オヤジさんは捨てたんじゃなくて、食べてしもたってか?コワ~」 サム「そうそう、うちのオヤジは怖いくらいの魚好きでさ~」 私「へ~・・・それはよかった・・・でも死んだナマズやで?」 サム「どうせ食べるときには魚はみんな普通に死んでるよ~踊り食いは別だけど」 私「40cmのナマズをオヤジさんが踊り食いしてくれたら、ワシも普通に小踊りしてまうな~」 サム「あの大きさで踊り喰いは無理だし、川の魚は病気を持ってるから火は通さないとヤバイよ」 私「そうか・・・そのヤバイ病気持ちのナマズなんかをワシがペットにしたらヤバイかな?」 サム「矢野さんが水槽の水を飲んだり、生で食べなきゃ大丈夫なんじゃないの」 私「水槽の水を飲まない自信はあるつもりや・・・しかしナマズは刺身で食べれんわけやな」 サム「ヌルヌルしてるから、さばくのが大変だしさ~、それに寄生虫がいるかも知れんよ」 私「・・・もともと刺身で食べる気はこれっぽっちもないけど、ナマズ料理ってどんなんや?」 サム「煮魚だね~、ワタを出してさ~、あとは普通に煮て喰うだけ、さっきもそうだったよ」 私「そうか、それは目からウロコ~って」 サム「そうだねウロコがないから下準備はやりやすいんじゃない?」 私「たしかに・・・もしかしてナマズって美味いんか?ウナギみたいな感じか?」 サム「良くも悪くもナマズの味だよ~普通の白身魚をドロ臭くした感じだね」 私「そうか、サムも食べてくれたんか~」 サム「オレは喰わね~よ、小学校のころかな~ずいぶん昔に食べたっきりだよ」 私「へ~、しかしナマズを食べるとはサムのオヤジさんは恐るべき魚好きやな~」 サム「そうだよ、夕飯に魚がないと本気で怒るからさ、魚のでない日は大変だったんだから」 私「確かに恐ろしいな・・・そう言う意味ではないけど」 サム「ウチは農家だからさ~オヤジには魚がご馳走なんじゃない?魚ならなんでも喜んで喰うよ」 私「なら、水槽にピッタリの20cmほどのナマズ意外はオヤジさんが食べてくれると」 サム「それがいいよ~釣ったら責任持って食べるのが釣りの基本だかんね~」 私「なるほど~よく覚えとくわ~」 その夜は4匹つれまして、20cmのちょうどイイ感じのナマズを1匹持って帰り 残る3匹はサムのオヤジさんに召し上がっていただきました さて私はその後、3年もナマズを飼うことになるのです ぜひナマズを飼いたいと思っている人達にアドバイスさせていただきますと やめたほうがいい・・・ 鑑賞用としては見栄えがありません・・・地味だからではなくて ナマズは夜行性なので、日中は泳がないのです・・・ しかも隠れる場所がないとストレスがたまるらしいので壺を入れてやりましたら そこにずっと入っていて夜でも照明がついているうちは姿を見せません 明かりを消すと、おどろおどろしく泳ぎだしますが 水槽には重いフタをしないと夜中にガタガタ暴れて逃げ出して 熟睡しているところを何度も何度もたたき起こしてくれるだけでなく 私の美しい寝顔に水をかけたりするとんでもない魚だったのです エサも慣れるまでなかなか食べませんし、生きたエビを入れると一気に食べ尽くすと 食べすぎでゲロを吐いてしまい、水が濁って入れ替えなければならなかったり ナマズだけに、大暴れされると大地震が来るのかと思って怖くなってしまうので 私の欲しかった癒し系とは真逆のペットだったのです 1年間は水槽で飼いまして、その後に京都府・宮津市の実家へ私が帰るとき 車にエアポンプを用意して水槽ごと宮津へとつれて来たのです 店舗の奥にある小さな池で買い始めたナマズは、母から残飯をもらっておりましたが しばらくすると、なぜか慣れたようで「ナマズのナマ太郎や~!」と呼ばれると 泳いで出てくるようになりました・・・私には慣れなかったのに、おかしいな~? 夜行性じゃなくなったのか? そうこうして2年後には40cmを超えたのですが 台風で池があふれて逃げだしてしまうのです 残念ながら大きく育ってしまったナマ太郎は細い排水溝を通れなかったのでしょう 途中で息絶えておりました・・・ア~メン 今年はナマ太郎の17回忌になるな~ 先月アジ釣りを楽しんだ娘たちが「また行きた~い!」と言い出しましたので 300円でエサを買って近所で1持間ほど釣りをしました 40匹ほど釣れたメマアジはワタを抜き、今回は全粒粉をまぶして揚げましたら 妙に香ばしくて、味の素、胡椒、塩を振りかけると、かっぱえ●せんの味とそっくりになり 「やめられない、とまらない~♪」と歌ってしまうほど美味いではありませんか 幻聴で聞こえるサンバのリズムにあわせて 「も~ぉ~ど・お・に・も・と・ま・ら・な・い~♪」と山本リンダ風に 小踊りしてしまうくらいにうまいのです 気がつけばアジフライは完食! これなら釣りを趣味にするのも悪くないな~ 余談ですが、山本リンダの曲なら「きりきり舞」と「狂わせたいの」が私は好きです 話は変わって、先日アメリカから同級生のシンちゃんが一時帰国して、遊びに来てくれました 海外で暮らすと、思った以上に日本の食べ物の美味さに気づいてしまうと言うので 2人で飲みに出て、居酒屋でアジの開きを食べて日本酒を飲み、日本を満喫していだきました シンちゃんによるとアメリカでも豆腐は「TOFU」と言う名前で売っているが おいしくなくて、種類を絹や木綿で分けるのではなく、堅さで ソフト・ミディアム・ハード・エクストラハードの4種類に分かれているとか 変なの~おもしろいな~今夜も酒がうまいわい! ついつい飲みすぎてしまいますな~ 「ほな次の店いこか~」 シンちゃん曰く、アメリカでは肉がメインなので魚はあまり食べなくて 食べるとしてもツナかサーモンかキャットフィッシュの3種類くらいだと聞きました 「お銚子を一本追加ね~!」 ツナとはシーチキンのことで、サーモンは鮭・鱒類のムニエルっぽいもののことだそうですが なんとキャットフィッシュとはナマズのことで、フライにしてファーストフードでも売っているし 子供でもオヤツ感覚で普通に食べていると教えてくれました へ~アメリカ人がナマズをねぇ・・・ 「とりあえず、お銚子もう一本追加ね~!アメリカの食文化に乾杯や~」 それから~これぞ日本の味というような肴はないかな~ 居酒屋のテレビで「ヒミツの県民ショー」をやっています 各県ならではのお国自慢が意外で楽しいバラエティーですな 今回は北海道か~、なになに~シシャモはオスのほうがうまいって? メスの子持ちシシャモがうまいんじゃないの?・・・ へぇ~卵に栄養を取られてない分、オスは味がしっかりしているのか~ しかもホンモノのシシャモは北海道でも南の一部でしか獲れないらしいし、漁獲量はかなり少ないのか~ しかもスーパーで売っている普通のシシャモは外国から来た代用品で、カペリンという名前だとか ということは、私は本当のシシャモをまだ食べていないようです・・・勉強になるな~ 「とりあえずシシャモ~お願いしま~す」 そうそう、代用品といえばスケソウダラのかわりにナマズを輸入して使い始めていると聞きました 白身魚のフライ用に日本でもナマズはすでに出回っているとのことなので 私も知らないうちにナマズを食べているのかもしれません 魚だけにギョっとしますな~ 帰宅して布団に入り目を閉じると様々なイメージが浮かんでは消え 思い出が交差します・・・ああ~今夜も飲みすぎてしまったようです まぶたの裏側では子供が書いたような星条旗をバックにマメアジのフライと サムのオヤジとナマズのナマ太郎が仲良くサンバを踊りだしてしまい 眠れそうにないではありませんか! ええ~い!こうなれば・・・飲み直し~飲み見直し~ も~ぉ~ど・お・に・も・と・ま・ら・な・い~♪ 第136話 ダイエット~その2 10月23日 私にとってやせること自体は、経験上さほど難しくはありません 食事量を減らして、運動量を増やせば効果があります 私は内臓脂肪が多いのでその気になれば痩せやすいのです それよりも難しいのが、私の妻のようにリバウンドに成功しないことでして スリムになったからと気を緩めれば元の体重に戻っているばかりでなく いつのまにかそれ以上に太っており、しかも逆に体力は落ちている 私が取り組んだ、あのやせるための努力が灰燼に喫したことで味わう精神的な喪失感は 毎晩のお酒で流し去る意外に埋めあわせることもできず 結局この酒が美味くて、さらにメタボになってしまう・・・ この負のスパイラルが私の体重増加の方程式ですな~、自分でもよく分かっているのです 健康の為にも、痩せた方がいい・・・それも分かっているのです お酒をやめた方がいい・・・まあ~えええか おやつもうまいし~ご飯もうまい、日本酒もうまいし~ビールもうまい つまみもうまいし~夜食もうまい!カップラーメンは汁も全部のんじゃう! 料理に油はたっぷり使った方が美味しい! フライドチキンうまいね~牛丼うまいね~オムライスもイタリアンスパゲッティ~もうまい 健康の為にと気を使った山盛りサラダにも、ドレッシングとマヨネーズをダブルでかけて そうそう~お好み焼きや、たこ焼きにもマヨネーズはかけましょう! 子供の食べ残しも、もったいないから食べちゃうし、デザートも食後の楽しみや~! 缶コーヒーを飲むとホットしますな~ ストレス発散には暴飲暴食が基本です ああ~ワシは幸せや~ ま~、こんな生活習慣ではちょっと痩せても、それ以上にリバウンドをしないわけがありませんな~ さて本気で体重を減らすためには、筋肉量を減らしてヤツレたりしたのではダメです 基礎代謝量をあげて体を活性化するために、筋肉痛になるくらいの負荷をかけて筋肉量を増す運動と 非常用にと体がたっぷり取り込んでくれている脂肪分がジワジワ燃えだすように ダラダラと20分以上動けるような軽い運動との2種類をバランスよく行うことが大事なのですが 私は腰が痛いので運動はあまりできません・・・あせらずユルユルと痩せようと考えております どうせ急にやせたとしても、体内には急な減量時には自動的に元の体重にまで戻そうとしてしまう 恐ろしいスイッチがあるので、リバウンドしないためには 体重を1~2キロ落としたら2ヶ月キープして、その後2キロ落としてまたキープを 何度か続けて1年で5~6kgほどやせると言うのが理想なのです! いや~私も勉強しました でも、こんな理屈で「頭でっかち」になっていてもやせるわけはないのです あとは実行あるのみ! K先輩のように「痩せるつもりで酒を止めたら逆に太った」ということのないよう気を付けます まずは食事を少しは減らしますが、それ以上に今まで無駄に摂っていたカロリーの代表である オヤツとツマミはバッチリ減らします、そして夜9時以降は食べません お酒につきましては、飲まないと気が狂うのでやめませんが いままでは熱心に飲まなかったウヰスキーの割合を大幅に増やします、これがミソです 最初の一杯はビールや日本酒を飲んでも、二杯目以降はウイスキーに変えて いちおう健康の為に休肝日もつくります でも飲みに行けば、せっかくの機会なのでストレス解消も含めてビールも日本酒も ガンガン飲みますが、やはり9時以降はほとんど食べません よ~し、とりあえず半年で3kgやせたら、なにか自分にご褒美をあげなくては・・・ などと考えつつ、ダラダラとウイスキーを飲みながらのダイエットを始めて4ヶ月がたったのです 簡単な運動は時々しますが、腰痛にならない程度の軽~い運動です 幼稚園のお迎えもなるべく歩いて行くので、娘から「なんで自転車じゃないの?しんどいのに~」と 文句を言われたりします まじめに毎朝・毎晩体重計にも乗っておりますと、面白いもんですな~ 休みの日に汗をかくようなバイトに行ったりするとかなり体重が減ってくれますし 外食に行ってラーメン・餃子・焼き飯の三点セットにビールを頼んだり くるくる寿司に行った翌朝などは「ええ~?」っと思うほど増えています でも翌日に運動したり食事量を調整することによって、脂肪分としておなかにつく前に ほとんど消費できてしまうはずので、気にしない気にしない~と あまり厳しく自分を律せず、お気楽なダイエットを続けておりましたらば よほど今までの生活習慣が悪かったのでしょう・・・いや~悪すぎたにちがいありません 今では後輩から「病気でもしたんですか?」と聞かれるくらいに痩せてしまいました 結論~ウイスキー・ダイエットはアリです! なんと4ヶ月間で10kgも減ってしまったのです パチパチパチパチ~ 81kg→71kgになりました! ウエストはベルト穴の位置が15cm以上も短くなっているではありませんか デニムのおなか部分に握りこぶしが二つも入るうううううう~! とりあえず今までで一番の減量に成功してしまったものの、本当に恐ろしいのはこれからです あまりにも早く痩せすぎました! 体内では元の81kgに戻す『恐怖のリバウンド・スイッチ』がオンになっているはず 70kgを切るつもりが、油断して元の体重に・・・結局82kgを超えたりすれば 本当に悪い病気になりそうです! 痩せてからが・・・そう!これからが正念場なのです 学生時代の60kgまでは、まだまだですが180cmの身長には68~72kgくらいがベストのようですから せめてあと半年の間は70~72kgをキープせねば! メタボな後輩から「病気じゃないなら、どうやったらそんなにやせたんですか?」と聞かれたので ごく簡単に「日本酒+ビールをウイスキーに変えたらオヤツをたべなくなったんや~」と答えると 「なんだ~癌かと思って心配してたんですが頭の病気でしたか・・・」と言われてしまいました 失礼なヤツだな~! 詳しく教えないでおこう これからもメタボの神様に愛され続けなさい my BELTもう5年間使っているベルトの長さを金具で徐々に縮めてみると~ さて、愛すべきサケノミでメタボな皆さんはこの奇跡のダイエットに興味がありませんか? 簡単に言うと、たまには休肝日をもうけて、ツマミとオヤツとご飯やパンの量を減らし 夜9時以降は何も食べずウイスキーを飲むだけで痩せてしまうのです 私は、720mlのボトルなら3~4日で開けてしまうくらいダイエットを真面目に頑張っていますので 今では大きな4000mlのペットボトル瓶のニッカ・クリアブラックを愛飲しており 月の初めに開封し、これが一ヶ月はもつようにと律儀にマジックでメモリを付けていますが ちょっとたりません・・・ 家で飲む酒を安いウイスキーだけにすれば、なんと月の酒代は5000円で済みます およそビールだけ飲む時の半分以下なら経済的と言わざるを得ません! え?ウイスキーを飲まなかったら、もっと健康的に早く安く痩せれるのでは・・・って? ノンノン・・・みなさんこのダイエットの肝心な部分をお分かりになってない~ 実はウイスキーを真面目に飲むことで、不真面目なメタボの神様に嫌がられて 律儀なお酒の神様が肝臓への負担と引き換えに、リバウンドから私を守って下さるのです ああ~ありがたや、ありがたや (注意) ウイスキーダイエットにつきまして、未成年者や酒が飲めない、または飲まない方 なおかつメタボではない人と、頭のおかしくない人は絶対に試してはいけません しかるべき医者にご相談の上、まっとうな減量方法を選択していただくことが肝要です なおウイスキーダイエットのしすぎでアルコール依存症になってしまう可能性と肝臓への悪影響は 全く考慮しておりませんので、あしからず御了承下さい 第135話 蛇 10月12日 先月、ネットの子育てニュースにマムシの記事が載っていました 9/25 宝塚市の某中学校で生徒らに怖さを知ってもらおうと、マムシを展示したところ このマムシが子ヘビを8匹産み、校内で人気者となった。 体長55センチの母ヘビに対し、子ヘビは20センチ 体は小さいが特徴的な三角形の頭部などは親と一緒だ。 小さな体で一丁前にかま首をもたげる様子に生徒たちはびくびくしながらも興味津々だった。 近くに住む消防士が5日、畑で草刈り中に見つけて捕獲。 「どういう姿形のヘビかを知り、危険から身を守ってほしい」と、13日ごろ同校に持ち込んだ。 プラスチックケースに入れて廊下に展示していたところ、17日昼ごろまでに8匹を産んだ。 現在はマムシは持ち帰られている。 生徒会長(15)はこれまでマムシを見たことがなかったといい 「子どもを産んだのを見て、さらに興味がわいた。毒があるので気をつけたい」と話していた。 ああ~いい話だな~ 小さな田舎の中学校での、のびのびとした学校生活が想像できます 私はこれまでに2~3回マムシを見たと思うのですが、本当にマムシだったのか微妙です 模様があるからたぶんマムシだろう、近づかないでおこう・・・くらいのぼんやりとした体験でした 生きているマムシではなく、焼酎漬けや図鑑で見て覚えただけなので、この中学校のように 本物を見ることで危険なマムシをよく知っておくことはスバラシイことだと考えます マムシといえば酒呑みのH先輩は、草刈り中にマムシにかまれたことがあるそうで 血清をうって一命を取り留めたのですが 「あの痛みと苦しさは、絶対に許せん!」 と、それ以後は農作業中にマムシを見つけるやいなや 問答無用で草刈り機の丸いノコギリをうならせて2つに切るとのこと・・・ しかし初めてマムシを切った時には、冷たい返り血が顔につき 2つになったマムシのうち、頭のついている方がそのまま逃げだしてしまい 残った尻尾の方からはピンク色の子供がにゅるにゅる5~6匹出てきたのがショッキングで 発狂しそうになるくらい気持悪かったと聞きました むごい話ですが、血清は1回しか効かないので2回目噛まれたらHさんはヤバいのです 自分の命を守る為にマムシの数を減らすのは仕方がないことだと、私も思います 我が家の周りにいる危険な生き物といえば熊・スズメバチ・マムシの3種類です うちの娘たちも、危険生物についての知識がそろそろ必要だな~ と思っていると・・・不思議なものですな~ 車庫の前に細長い紐が動いていたのです 動いてなければ車庫入れの際に轢いてしまうところでした よく見ると、縞模様のピンク色にもみえる30cm足らずの子供のヘビです こんなに小さな蛇は初めてみました マムシか?・・・どうしよう・・・逃げないので、にらみ合っていましたが 柄にもなく冒険野郎の血が騒ぎ30年ぶりにヘビをつかまえてみたくなり 長袖を重ね着して、長靴に皮の手袋をはめ、完全防備で尻尾をつまんで捕獲しました 蛇に触るのは20年ぶりです! ・・・というか人生で3回目です いや~久しぶりにドキドキして体温が50度を超えたかと思うほどでした さて、これがマムシの子供かどうかをH先輩に見てもらうと 「これはヘビやな~」と言われてしまいました 「いやいや、Hさん~ボクもヘビには見えてしまうんですが、マムシかどうかを教えてください」 「だから~これはヘビなんじゃ!」 Hさんはマムシの毒で頭がおかしくなっていたわけではなく毒ヘビかどうかを判定したとのこと 私が20年分の勇気をかき集めて捕獲したヘビは「ヘビ」としか言いようがないほど普通で 種類までは知らないが一番よく見かけるタイプの子供らしく、ネットで画像検索をかけて調べると 残念ながらシマヘビの子供でした・・・ たしかにシマヘビは茶色に黒の縦縞が4本ある1mくらいのヘビで普通に見かけますが 子供のうちは縦ではなく横縞の模様があるとは知りませんでした まぁ~無毒のヘビならば、ビクビクすることはありません ヤツも最初は人間を警戒していたものの、しばらくして慣れたように感じます 動きもスローで、触っても噛みつくそぶりも見せないため とりあえず「シーマ」と名付けてかわいがることにしました striped snake CYMA トグロを巻くとかなり小さく、手触りは滑らかで柔らかで、ひんや~りしています 子供達に見せると「キモイ~!」と言ってクネクネの爬虫類を忌み嫌うとよかったのですが カワイイ~と言って、私の手から手へ音も無く移動する蛇を我も我もと触りたがるのです ビクビクしつつも手荒くつまみ上げる次女はともかく、三女はなんのためらいなく触るので 逆にこれがマムシだったらと、この先が思いやられます バカ犬のマコは蛇を見るのは初めてのはずですが、本能なのかシーマを怖がって近づきません 不思議なことに、動物好きの長女の傍でシーマは大人しくしていて、トグロを巻いたりして逃げません どうにも・・・かわいいヤツです・・・私と娘たちはキモイとは、もはや思えなくなってしまいました 飼うことを大反対してくれている普通の人類・妻のおかげで、翌日には庭に放すのですが 私もしばし、シーマを愛でながら娘達に蛇の注意点等をしっかりと教えました まづ、我が家の身近には4種類のヘビがいること このシマヘビは無毒で4本の縦縞があり、動きが素早くカエルやトカゲ、ヘビをも襲う一般的な蛇 アオダイショウは木登りが得意でネズミや鳥の卵を狙う、オリーブ・グレーの比較的大きな蛇 ヤマカガシは奥歯に強い毒がある綺麗なマダラ模様の、カエルを専門で食べる毒蛇 マムシは他の種に比べてやや小型で太短く、頭は三角形で銭型模様のマダラが不気味で 卵ではなく子供を産み、鋭い牙に毒を持っている危険な夜行性の蛇 だからヤマカガシとマムシは毒蛇なのだから、マダラのヘビには注意が必要である! しかしながらウチの屋号は祖父が辰年で祖母が巳年ということから「タツミヤ」なので 蛇を邪険にしてはいけない! たとえばアオダイショウの子供もマムシに似たマダラ模様があり よく間違えられるが、マムシの目は猫のように瞳孔が縦に長いのだがアオダイショウは丸いので 区別すること! でも、噛まれたらヤバイので、とりあえずマダラのヘビには注意せよ! ![]() マコはとぐろを巻いているシーマを怖がりませんが、ヒモ状になると急にビビります 10月4日のネットのニュースに冒頭の中学校の校長先生がマムシの展示について 配慮が足らなかったとの謝罪記事が載っていました・・・ いまさらなんで? いいことじゃないの?? どうやら危険な特定動物を県知事の許可なく展示したことでマスコミから叩かれているのです マムシに噛みつかれないようにと考えていた校長先生が、逆にマスコミに噛みつかれているとは なんだか悲しいニュースだな~と思いました うちの娘も、蛇を見つけたらマムシかどうかをしっかり見極めようとして逆に近づいてしまい 悲しいニュースに載らないようにしなければ・・・ ああ~私も配慮が足らないようですな~ すみません、反省してます どうか噛みつかないでください 追記~ シマヘビは噛みついてくることがよくありますし、噛まれれば当然痛いです 無毒ですが傷口からバイ菌が入って病気にならないとも限りませんので 私なんかが言うのもなんですが・・・くれぐれもご注意ください 第134話 ウルテの蝶 ~悪夢その1 10月3日 私は小さな町の海岸沿いを小さな折りたたみ自転車でチンタラチンタラ走っていました 防波堤のテトラポッドで遊んでいたセーラー服の女の子3人組を見かけた直後に その3人はいきなりの高潮にのまれて海へ転落してしまうのです まわりに誰もいないので、私が駆けつけて1人目をひっぱり上げました 2人目を助けようとしてもなかなか持ち上がらず、先に助けた1人目の女の子と協力して 何とか引き上げましたが、ずいぶん水を飲んでいます・・・よく見るとスゴい美人です! と、そんなことは置いといて3人目を助けようと必死で探しているとイヤな感じがします 何気に沖のほうを見ると、津波が今にもこちらへ押し寄せてくるではありませんか! 海岸の民家の屋根よりはるかに高いビックウエーブが1分もたたないうちに このあたりを全て飲み込んでしまうはず、今すぐ逃げないと私も危ないのです 自転車で逃げるか?でも荷台がないので二人乗りで逃げることは出来ない! あああ~すぐに大波が来る、三人目女の子は溺死するのか、ワシは逃げないのか? ワシはどうする?どうするワシ! 夜中の2時・・・いやな夢でした、気持ち悪い寝汗をたっぷりかいています ああああ~こうなると眠れません~・・・私はどうしたらよかったのだろう? 1人目に自転車を貸して、私は2人目をおんぶして逃げると・・・3人目はアウトです 1人目の手助けなしには3人目の救助はできそうになく、2人目はまだ動けない状態です かといって3人目をなんとか引き上げたとしても、その直後に津波で全滅では悲しすぎるし 「あとはヨロシク!」といって自分ひとりで自転車に乗って・・・逃げれんやろな~ でも、女の子3人が助かる方法は思いつきません ああ~これは三人娘の親父たる私に、あえて神様がみさせたもうた夢かもしれません すぐに答えがでないことが、男として親としてダメなような気がして なんだかへこんでしまいます うううううううううううううううううううううううううううううううう しかし最近の私は怖い夢で夜中に目が覚めることが多くなり 翌日からの生活リズムが狂ってしまい困るのです ああ~怖い怖い・・・私を狂わす怖い夢の数々とは・・・たとえば ボートが沈んだり、パラシュートが開かなかったり、修学旅行のバスに乗り遅れたり 警察に誤認逮捕されたり、友人に銃で撃たれたり、必殺仕事人に狙われたり オッサンの私がまだ小学生だったり、歯が全てグラグラになり全て抜けてしまったり 愛犬の「泪目の萬鼓」にそっくりなミニチュアダックスが目の前で車にはねられたり 白い子猫を拾ってカバンにいれて帰ると、赤くペッタンコにつぶれていたり 急に大きなステージに立たされてドラムをたたくと、演奏中に太鼓の皮が全て破れたり 運転中に一人でアニメの歌を大声で熱唱していたら、リアシートに妻と娘が乗っていたり 一晩で白髪になってしまい、とりあえず毛を染めようとすると一瞬でハゲ頭になったり 旅行に参加したら、自殺願望者向けの安楽死ツアーで、しかもキャンセルができなかったり 思いがけず美女と二人っきりになったのに、幽霊だということがすぐに分かってしまったり 水爆を搭載した超大型爆撃機が撃墜されて、私に向かってゆっくりと墜落してきたり オオクワガタを10匹も捕まえたのに、帰宅すると虫カゴの中でゴキブリになっていたり 死んだ祖父がミイラ状態のまま居間で座っており、家族は死んだことに気づいてなかったり 咳をする度に喉の奥からホルモン焼のウルテのかけらが食べてもないのにポロポロでてきたり 亡くなられた高校時代の担任の先生がゾンビになって、夜の校舎で私一人を追いかてきたり これはヤバイ!早く逃げなきゃ~と思っていたら、私だけスローモーションになったり しかも、逃げている最中に服が魔法のように消えてしまいパンツ一丁になってたり とりあえず、何も履いていないよりマシか~と思ったとたんに全裸になったり あまりの怖さと寒さで鳥肌の立った皮膚がホルモン焼のウルテみたいにイガイガになったり ステキな夢の数々に「夢見る中年男」を返上したい今日この頃です ちなみにウルテとはコアな焼肉ファンが愛する牛の気管部分の軟骨のことです 包丁でこの軟骨を丁寧に叩いて処理すると、コリコリとした独特の歯ごたえがあり 実に魅力的な夢の食材になりますが・・・焼く前は白い毛虫のように見えるのです しかし焼きあがると、まったく毛虫にしか見えないため最初は食べるのに勇気が必要です ところが、これに慣れると病み付きになってしまいますので、食通の間では昔から 「ウルテ好きに悪い人と、まともな人間はいない」と言われていたり、いなかったり・・・ あれ?そもそもワシはウルテが好きやったかいな~? ・・・?・・・っていうかワシはウルテか? そうかウルテのワシが咳き込めば喉の奥からウルテも出るわけか! 皮膚もウルテで脳みそも~ はっはっはっ~何じゃそれ? それも含めて夢なのか~これは胡蝶の夢か~?胡蝶?故障? コワレタ~コワレタ~あれ?ワシはウルテでできた蝶かな? うう~む・・・てふてふ~てふてふ~菜の葉にとまれ~・・・ああ~もう全てが夢なのかも 一つだけ分かるのは『これが夢の中なら酒を飲んでも酔わないはず』 だからそれを確かめるためにも、これは怪しいな~と感じたら まず酒を飲む! ユメかウツツかマボロシかは、酒を飲めばわかるのだ! 酔えば~それすなわち現実であ~る~♪ そして、その現実から酒で夢の世界へと逃避できるのだから、よく出来ていますな~ そして悪夢を見ないためにも、健康のためにも家族のためにも心を込めて、さらにまじめに 酒を飲まねばなりません! 御意見無用じゃい! 酒の神様~でてこいや! アル中上等! 夜露死苦! ありがとう~ナマステ~ウルテ~ナムル~ビビンバ・ピビンパ! は~ビバノンノ クッパクッパ~はっはっはっはっは! わはっははははははははははは・・・ ・・・わはっはははははは~・・・はははは~・・・はは・・・ ・・・という悪夢をみてしまいました! ああ~おそろしすぎます だれか助けていただけないでしょうか 第133話 ダイエット ~その1 9月26日 「ワシは~暑がりで~寒がりで~めんどくさがりのくすぐったがり・・・だからガリガリです」 学生の時に私がそんな小ネタを使っていたというのを同輩のZ氏に言われて思い出しました 確かにそのとおりで、20歳までは180cmの身長でも体重60kg弱だったので まさにガリガリの細身だったのですが それから41才になり体重81kgになりましたので21年間で21kgを増量しており 毎年きっちり1kgづつ太っているわけですな~ ウエストも85cm以上になり、おなかプヨプヨの模範的なメタボリックです この調子で100歳まで生きてしまうと体重140kgのメタボじいさんになりそうですが いかんせん腰痛持ちなので、たぶん140kgの寝たきり老人になるとおもいます 私のデリケートな骨格が支えることの出来る70kg前半の体型が生活しやすいので とりあえずダイエットしてみよう・・・と思っていても ジョギングをすると、悲しいかな腰が痛くてたまらなくなります かといって食事を減らそうにも、メシはうまいし~酒も~つまみも~生きる喜びですからねぇ~ まぁ~これではいつまでたってもやせる気配がないのです さて、飲み会で先輩がメタボリック対策で酒の量を減らしていた話になりました K先輩は立派な人と言うわけでないのですが、立派な酒飲みで 見た目も分かりやすいビール腹をした40代半ばのオッサンです 家では瓶ビール2本と日本酒2合を毎晩のように飲んでいたそうなのですが 会社の健康診断で悪い結果が出てしまい、先生から指導されて改心したらしく ここ2ヶ月間は1日に缶ビールの360mlを1本だけでガマンしていたそうです 私も健康診断でほぼ同じことを言われており、痛風になりそうで怖いため この話にはたいへん興味があります さて、ここ60日の節酒でメタボな先輩はどのように変わったのか・・・ 先輩は「体調が良くなったような気がする、特に胃腸と寝起き~」と言っていましたが 私が知りたかったのは体調ではなく、体型や体重だったので尋ねたところ 「・・・ジワジワと体重が4kg減った!と言いたいけど~実は4kg増えてしもたんや~」 と残念な結果を報告してくださいました 8kgもの見込み違いの訳を詳しく聞くと 先輩は酒が足りない口寂しさを、炭酸飲料で紛らわせてしまったというのです なんとビールの代わりにコーラやファンタを毎晩2~3缶飲んでおり 子供たちが残したオヤツをいつもは食べないのに 「もったいないな~」と言って食べながらテレビを見ていたそうです クッキーやポテトチップスやポッキーやカールやチョコフレークやココナツサブレやカラムーチョを 子供達の寝た後で食べると、ちょっと湿気ているのがマジでおいしいとのこと そうなると、やめられない~とまらない状態になり かっぱえびせんや、ぼんち揚げなんかも自分用に買い込むようになってしまい 生活習慣を改善するはずでアルコールを控えたものの、それ以上にオヤツを食べて ろくに運動をしなかったため、摂取カロリーが消費カロリーを下回ることはなく さらにメタボリックが進んでしまったのです もちろんアルコールの摂取量は減っているので肝臓には優しかったはずですが K先輩は期待していた体重が減るどころか増えてしまったことにアホらしくなっており 「今夜からビールと日本酒を元の量に戻して、2ヵ月後には4kgやせる!」と宣言しています 私も「K先輩を見習ってメタボ対策で酒を飲み続けます~」と その場では笑い話で終わりましたが、私もこれ以上メタボになると 女子から「キャ~カッコいい~」と言われなくなってしまうおそれがあるので 先輩のように失敗しない、痩せる酒の飲み方がないものかを しっかりと酒を飲みながら調べてみましたらば、驚くべきことがわかりました! 意外なのですが、アルコール自体は飲んでも太らないのです! アルコールのカロリーはそのすべてがエネルギーとして消費されるので 脂肪分として体に貯められない・・・というのです もしも酒だけを飲んで太るとしたら、アルコールのせいではなく 日本酒やビールに含まれている糖分の仕業だというではありませんか アルコールに罪はない!無実だ~というと、そうでもなくて アルコールの働きでいっしょに食べた糖分を脂肪に変えやすくしてしまうのです! つまり酒を飲んで太る原因は・・・酒の糖分と肴やおつまみに含まれている炭水化物と脂肪分です しかも夜9時以降に食べると、体はそれらを積極的に脂肪へと変えて より多く貯めこもうとしてしまうのです へ~そうだったのか・・・K先輩はこれでさらにメタボになったのか~ 太る仕組みが理解できました! ビールを飲んだ後の9時以降のコーラやお菓子は糖分がより効率よく脂肪に変わるので 簡単に太ってしまえるのですな~ ということは!焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は糖分を含んでいないため ツマミさえ食べなければ、いくら飲んでも太れないということではないでしょうか! それならば日本酒とビールは控えて、これからは蒸留酒をのみながら 食事量をやや減らす、軽めのダイエットを開始するとしましょう~ 蒸留酒のなかでは、焼酎よりも洋酒のほうが、おつまみを食べなくてもいいはず・・・ そもそもウイスキーやブランデーのおつまみといえばチョコかナッツくらいしか思い浮かびません 私の好きな、あぶったイカや酢の物、豆腐や漬物には絶望的に合わないのです 逆に考えると、洋酒を飲むならオツマミがいらないということですな そういえば友人のダニーが面白いことを言ってくれました 「オレは毎晩ベッドで本を読みながら、眠くなるまで洋酒をチビチビなめている・・・」 「それってカッコつけているのか?」と聞くと、ヤツは私を納得させてくれました 「ビールだと、いくらでも飲めてしまうから困る、トイレに何度も行かねばならんし かといって日本酒や焼酎だと、美味い肴がほしくなるやろ? でもな~、ブランデーのストレートだとツマミはいらんし、少ない量で酔えるし 酒の香りを楽しみむこともできるし、いちいち冷やしたり温めたりせずに そのまま飲めるから楽やろ?1本1200円くらいで3~4日はもつから財布にも優しいで~」 スバラシ~、さすがはダニーだ!理にかなっている!それ採用!ヤツを見習って私も洋酒を飲もう さて、彼がブランデーなら私はウイスキーにしよう! しかもウイスキーには痛風の原因となるプリン体がビールの1/100しか含まれていないのです! すばらしい! エエことばっかりや~ ウイスキーを飲んでいれば絶対にやせそうな気がする~ もちろん食べる量は減らしても禁酒はせずに、ツマミなしで夜食も食べずにアルコールを飲みながら ダラダラ痩せるという、そんな都合のいい「夢のウイスキー・ダイエット」は果たして成功するのか? 気になるその効果は来月のダイエット~その2に続きます・・・ 私には日本酒のイメージがあるらしいのですが、ウイスキーに変更になりますので どうかよろしくお願いします 第132話 手掴み返上 X カニ汁 9月9日 後輩のT君と遅くまで飲んでいて、料理の話から長女の話になりました 彼は料理のプロで、フグ料理の免許も持っています しびれるほど美味いというフグ料理を一度食べたいものですな~ もしもフグ毒・テトロドドキシンにあたれば、しびれるだけではすまないでしょうけど・・・ T「そうそう、こないだ~ナコちゃんを見かけて、声をかけたんですけどね~」 私「どうせウチの娘のことやから、アホなことをやっとったんやろ?」 T「それが、カタツムリ2匹をですね、ぺたっと両腕にひっつけて、笑ってました」 私「ああ~そうやろな~こないだも、ヤツは夜にスーパーの前でヤママユを捕まえとったな」 T「それって虫ですか?」 私「そうそう、山繭蛾というかなり大型の蛾や~」 T「うわ~、怖くないんですか?どうなんです?」 私「なにしろ、なんでも手づかみのナコだからな、 ま~毒があるわけでもないしエエんちゃうか?」 T「ウチの子は虫を怖がってだめですね・・・ナコちゃんの爪の垢を飲ませたいくらいです」 私「おい!君は考え違いをしとるど~子供を変えようとしたら、まずは親が変わらないと」 T「は?ボクは虫が好きではないですけど、そんなに怖がったりもしないんで~」 私「ちが~う、子供に爪の垢を飲ませようと思ったら、まず親が飲まねばならんじゃろうが!」 T「・・・すみません、話が見えないんですけど」 私「見えなくて結構、その目を閉じてワシの爪の垢を飲め!それを息子に語るのじゃ!」 T「絶対にイヤです!むしろ逆効果になると思います」 私「やる前からあきらめたらアカンど! さあ~どの指にする?かわいい小指か?」 T「いや~今日はたくさん飲んで面白かったですね~もうそろそろお開き・・・」 私「ひょっとして、ワシの爪の垢が怖いんか?」 T「ハイ、むっちゃ怖いです」 私「ショックやわ~、そんなにワシの爪の垢を怖がらんといてくれや~悪い爪やないで~」 T「わかりました! あ~っ、もうこんな時間ですよ」 私「時間の問題とちがう、これは食わず嫌いの問題なんや~」 T「爪の垢は食べモンとちゃいますよ」 私「なに?食べモンと違うのに、子供に食べさせようとするのか君は! コワ~コワ~」 T「ハイハイそうですよね~、でもボクは矢野さんのほうが怖いっすよ」 私「我が子に爪の垢を飲ませるような指導法を思いつくほうが怖いわい!それは虐待やど~」 T「そうですそうです~虐待はダメですよね~すみません~いつもありがとうございます」 私「そもそも君は料理人なのに爪の垢に対する衛生管理をどう考えとるのかを聞きたい!」 T「あ、ちょうどいいところでタクシーが来ましたよ~」 私「ん?・・・そうか~それでは帰るとしよか~・・・しかし絶妙のタイミングやな~フニフニ~」 何気ないアホな会話のようですが、これこそが私が酔ったときに発揮できる能力のひとつ 「サイコ・タクシー」なのです 精神感応・通信系のこの技は無意識で念を送り、タクシーを呼び寄せてしまう便利な能力です 不思議なことに、私が1人でおとなし~く飲んでいる時には いくら念じてもタクシーはこないのです・・・私もまだまだ修行が足りないようですな SILK-MOTH4つの目玉模様がちょっと怖いヤママユちなみに、この種の幼虫の作る絹糸は最高品質だそうです さて、波止場で子供達と花火をした時に、懐中電灯で波打ち際を照らすと なにやら光るものがありました 目玉です、5~6匹の透明な小エビの目が光を反射しているのです なかなかカワイイな~ ほかにもサザエや、やたらトゲの長いウニなんかも見つけられます 生き物が大好きな長女の「手掴みのナコ」は、昆虫用の網でアメフラシや クラゲや小さな貝をすくっては指でつついて喜んでいました しばらく海を照らしていると、いつのまにかウミゲジがウヨウヨ集まってきたり 小さなウツボがニョロニョロ出てきたりして、地元の海なのに意外とスリリングです そうこうしていると、木の葉のような妙なものが軽やかに泳いできました ワタリガニです ナコに捕まえるように言うのですが、虫取り網では届かず逃げられてしまいました と、そこへ長い棒をもった怪しい人影が・・・ それは3m程の大きなタモアミをぶら下げた、ちょっと暗いB先輩でした 聞けば、まさに「カニ捕り」をしているとのことで、子供達に捕まえた10匹を見せてくれました 堤防の波打ち際を探してしばらく歩けば、簡単に見つけられるそうです カニ汁にして食べると美味いから、たま~に捕りに来るよ~とのことでした 先輩からカニ汁のレシピを聞いているうちに、私も食べたくなりましたし ナコもカニ捕りがしたいと言うので 翌日には本格的なタモアミを買い、大きな懐中電灯2つを用意し 波が静かで風の無い夜を待って出撃したのでした 日本海とはいえ目の前に広がる宮津湾はもともと波は静かですが チャポチャポ程度のさざ波の時には懐中電灯だけで水深2mくらいは見通せますから 2mのタモアミがあればバッチリです 河口付近の海を照らして歩くと、オレンジ色に光る目が・・・エビではありません いましたいました~ワタリガニです いきなりのライトにビックリして動きませんから、そのすきに網をかぶせます 上手にかぶせてすばやく引き上げないと隙間から泳いで逃げるため 成功するのは3回に1回くらいですかね~ 30分で20匹も見つけて、甲羅が7~10cmの6匹を捕獲しました そのうち1匹は、ワタリガニではなくモクズガ二でした ハサミについた毛がフサフサで、あまり泳がないカニですが、これも美味しいようです メスは逃がしてやることにして4匹を持って帰り、野趣あふれるカニ汁にしました ![]() 左 ワタリガニ swimming crab 右 モクズガニ mitten crab モクズガニはハサミに手袋(ミット)をはめているように見えるので英語では ミッテンクラブと言い、 ワタリガニは上手に泳ぐのでスイミングクラブと表記されます 泳ぎがうまいスイミングクラブって・・・出来すぎな名前ですな~日本ではガザミともいいます ~カニ汁のレシピ~ カニをいきなり湯に入れると足がバラバラになるため、水から湯がきます 沸騰したら火を止め、湯を捨てます 汚れが気になる部分はタワシで洗いました、モクズガニの毛は特に念入りに洗います 甲羅をめくり、フンドシ部分とブラシのようなエラは捨て、カニの足先も切り落とします ボディを2つに割り、新たに沸かした鍋へ、ザク切りにしたタマネギと一緒に放り込みます カニミソは、捨てたらもったいないですよ~必ず鍋に入れましょう 軽く沸騰させてアクを取り、合わせ味噌を入れたら出来上がり~ お好みで、酒、ミリン、混布ダシ、最後にキザミネギを入れても旨さは増すばかりですな カニの身をほじって食べるのもよし、とにかくカニから出るダシが美味過ぎるのです ああ~年に一度は食べないといけない味のようです いや~海の近くに住んでてホントに良かった と思えたのかというと、さにあらず・・・ その2週間後に再度カニ捕りに行ったのですが 早い時期に長女はカニにあきてしまい、魚を狙いはじめたのです・・・ そして「ゴンズイ玉」に手をだしました! ゴンズイとは黄色いシマ模様のある小魚で、岩の表面などに沿って10~30匹くらいの群れで 美気味な黒い玉になって泳いでおり、毒針が1本あります それをナコが玉ごとすくいあげて触ろうとしていたので 「まてまて!毒があるから触ったらアカン~すぐ海へ戻せ!」と注意しました 娘は「つまら~ん」と言ってリリースしていますが、触れば確実に痛い目にあいます こわいですな~ さて、夜の海には寝ぼけているのかフグやアジ、スズキの稚魚が 海面付近をフラフラと泳いでいたりするので、それを狙うように勧めるのですが ライトで照らしてアミを向けると、すぐに逃げてしまいなかなか捕まらないのでした しかしナコは最後に何かをすくいあげます それは私が気にしていなかった魚でした かわいい~かわいい~オコゼです! 5~6cmのオレンジ~茶色のまだら模様のハオコゼとよばれる小さなオコゼが 毒をもっていないわけがありませんし 手掴みのナコがすぐ手を出さないわけもありません! 「触るな!」といいましたが、それより早く掴み上げようとしたナナコは 「痛っ!」と言って手を離したのです オイオイオイ~! 「なんでもない・・・」と娘は言いましたが この魚はセビレに毒針あったはず、と告げると 「パパ~・・・あの魚にさされたら、人間は死んだりするんかな~?」 「あ~なんか~指が~さっきより痛くない?」「あの~ちょとさむいんですけど?」 などと変なアピールを始めたので、カニ捕りは中止して帰宅することになったのです こういう時にネットは便利ですね~調べるといろんな情報がのっています ハオコゼの毒で死ぬことはまずないことと、ナコのようにうっかり触るオチャメさんが多いこと 指先をさされると指が激しく痛み、腕はしびれるが2時間後には治まるらしいことから 今回はさされたと言っても、かすった程度のようですな~ ヤレヤレです あれがゴンズイでも、刺されば「ちょっと痛い~」ではすみませんし、娘は運がいいと思います 今回、身近に「毒」があるということを知り、大変勉強になったのだと良いほうに解釈しました あれがウツボだったら、毒はありませんが指を1本食べられてしまったかもしれません 長女は「あのハオコゼだけは許せん!」と怒っていましたが もうそろそろ年頃なのですから、「手掴みのナコ」を返上して おしとやかにならないとね~ これからはカニを捕まえるより、カニ汁を作る調理のほうで、がんばってください そうだ、料理上手になるように「T君の爪の垢」を飲ませようかな? おお!子供を変えるのに、まづは親が!とかなんとか言ってる アホな酔っ払いがいたような・・・誰でしたっけ??? 第131話 アート ~その4 8月21日 同級生が飲み会に誘ってくれました 久しぶりに会う友人の近況、子供の話、シモネタで一通り盛り上がりまして 2件目でラーメンをすすっていると・・・ 先輩のHさんとKさんの二人がペロンペロンに酔っ払ってゴキゲンで店に入ってきたのです H先輩「おお~っ!ハハハハハハ~、ま~た飲んどるな~このアル中青年がっ!」 K先輩「ヤノちゃ~ん、タクシーで一緒にかえろうで~!ああ~ねむた・・・」 私は同級生と飲みに来ているので 「せっかくなんですけど~今夜はツレと自転車で帰るんで~すんません~!」とお詫びをしました 先輩達は「ああ~うまそうやな~、とりあえずラーメン2つとビール2本ね~」と頼んだ直後に タクシーのドライバーさんが入ってきました、先輩達のお迎えが来たのです H先輩「お~い、矢野君よ~いつまで飲んどるんや?もう帰るど~」 K先輩「ヤノちゃ~ん、タクシーで一緒にかえろうで~!もう眠いやろ?」 私「ええ~せっかくなんですけど~今夜は自転車なんで~ほんまにすんません~!」 どうやら記憶障害の両先輩はタクシーを頼むタイミングを間違えたようです K先輩「あ!そんなことよりラーメンがたべられへんがな~さっき注文したばかりやで~」 H先輩「ホンマや!タクシーが早すぎるんじゃ!ほな、タクシーには500円払って帰ってもらえ!」 私「うわ~このオッサンたちはワガママすぎや~!」 30分後、あらためてタクシーがやってきました H先輩「お~い、そこのヨッパライの君~そう、お前じゃ~お迎えやど~」 K先輩「ヤノちゃ~ん、タクシーで一緒にかえろうで~!眠いやろうがっ」 私「え?また・・・せっかくなんですけど~ボクはツレと自転車でかえるんで~すんません・・・」 自分より酔っ払っている人を見ると、酔いがさめますな~ 同級生達からは「付き合う先輩は選んだほうがいいぞ」と言われた事は言うまでもありません さてそこから趣味の話になったのですが 今でも昔の趣味をずっと続けているヤツ、最近ウインドサーフィンを始めたヤツ 仕事に忙殺されて趣味どころではない・・・ある意味仕事が趣味のヤツ そして去年CDデビューしたヤツ・・・いろいろですな~ 私も車イジリの趣味がなくなってからは、コレと言った趣味はあるような無いような~ と言っていると「今では絵を描いとらへんのか?」と聞かれたので 第113話に載せました、通販カタログを見て描いた人物画の件を話すと、なぜか 「エロ本」を見ながら描いたことにされてしまい「エ~ロイ~エ~ロイ♪」と歌って盛り上がるので 他の客さんの手前やめてほしかったですな~ ワシらは中学生か? そういえば小学生の頃は、休み時間に友人の自由帳にマンガをよく描いたっけな~ 高校の卒業アルバムには国語の先生の似顔絵を黒板に落書きする私の写真が 小さく載っていますので絵の印象が強いのかもしれません 旧友の趣味にも刺激されて、いまさら妙な創作意欲がわいてきますな~ さて、すっかり午前様で帰宅しましたが不思議と眠たくはないのです・・・困ったな~ 「月も雲間に隠れたし~、雨戸も閉めたし・・・ガキも寝た・・・よお~し、やるか!」 ・・・って妻もぐっすり寝ているので、アートな私は独りで通販カタログをめくりつつ心を開放します 酔っ払ったときに発動する特殊能力の一つ「マジックペイント」の起動です 自作の三合徳利からアートの水をくみ出して、のどを清めると 全身にインスピレーションがほとばしります ふにふにふにふにいいいいいいい! 今回の絵は、やや大きいため「マジックペイント」を3夜も使って完成させた水彩画です 娘の使っている小学生向けの絵の具セットを勝手に使い、画用紙ではなく 台所でみつけた、メモを貼り付けるコルクボードの裏に描きましたが やはりコルクには色が乗りにくかったような・・・まあ~はっきりとおぼえていません・・・ なぜか一升瓶は空になっていましたな~ ま~こんな事もあろうかと翌朝には一晩ごとの進行具合を撮影しておきました 第1夜目 まづは紺と白とオレンジをつかって下書きをして 茶で顔と髪の毛を整えて・・・寝ました 今回も赤・青・黄・黒を意味もなく使いません ずいぶん顔色が悪いというか暗いので2夜目からは鮮やかにします 服には黄土色をのせ、バックは茶色の原色をべったり 全体的に明るくなったところで・・・寝ました 第2夜目 ![]() 酔っ払っているので、色使いが迷走して面白いですな~ 3夜目は髪のボリュームを出し、お化粧感覚で顔を修正してから最後にバックを書き入れて コルクボードの枠をこげ茶で塗り、全体にニスを塗れば完成です バックが最後と言うのは酔っ払いならではの手法ですな~ ![]() 水彩 「渚にて」 さあさあ~酔っ払いと言えば先日、お世話になっている先輩2人と我が家で飲み会をしました 子供5人のパパであるKさんと、懲りないオヤジのHさん、冒頭のペロンペロン・コンビです しっかり飲んでイイ気分になり、そろそろお開きという頃になって 部屋に飾ってある、私が学生時代に描いた風景画をK先輩が「これは君が描いたんか?」 と聞いてくださるので、そこから絵の話になったのです 意外にもK先輩が昔は絵が上手くて、小学生の頃にコンクールで表彰状をもらった事や 息子さんも絵が得意で最近表彰されたとか、H先輩も子供を絵画教室に通わせたい、とか そんなことなら~と、私もつい調子にのって最新作をお見せすることにしたのです 私「ほら~この前、居酒屋でラ-メン食べてるときに出会ったでしょ?、あの夜中に描いたんです」 K先輩「ええ?出会ったかいな~? ラーメン??・・・どうでしたっけ?Hさん~」 H先輩「は~?・・・それはそうと、なんでオッサンのお前が絵をかくんじゃ?」 やっぱり見事に忘れているらしいオッサン達に、詳しく絵の説明をさせていただきました 通販カタログのモデルさんがポーズを決めているのが、ちょうどいい感じだったので それを見ながら水彩画を描いて子供に見せたところ、うっかり「ママより美人」 という意味のことを言ってしまったため、ほめられるどころか、針のムシロ状態になってしまい ・・・つまり通販カタログは危険であると しばらくだまってカタログをめくっていたK先輩は 「エ~、コレを見ながらエ~を描くのはエ~かもな~・・・なんてな~」 お寒いダジャレに続いて年長者のH先輩がトドメをさしてくれました 「意外やな~お前なんかに、こんなまともな趣味があるとはな~ほんのちょっとだけ見直したど~」 K先輩「そうそう、だれでも1つくらいは隠れた才能があるモンやな~」 H先輩「ほな、矢野君から絵を取ったらK君みたいなアル中青年だけしか残らん~ちゅうわけやな!」 ほめられているのか、けなされているのか分からない言葉をいただき困っていると ほほえむK先輩から「これでシバいとけ!」と言ってタイミングよく手渡された通販カタログ 「コラ~おっさん!アル中はお前のほうじゃ~」と言ってH先輩を張り倒す! のを、お酒の神様ではなく理性がとめてくれました・・・ああ~あぶないあぶない しかし先輩達は人が悪いな~ それにしても張り倒すのにちょうどいい分厚さだ! ・・・イカンイカン だからホントに通販カタログは危険なのであります 第000~40話 第41~70話 第71~90話 第91~110話 第111~130話 第131話~最新 |